別に驚くことではないですが、ようやく
三越伊勢丹も偽装を発表
してきました。叩けば埃だらけになる飲食業界、偽装が出てこない方が気持ち悪いのですが、このリストにある偽装店を見てみると、どこにでも登場する常連店があることがわかります。
それは
グリル満天星
場所が変わっても偽装やっているのですからもうこれは
かな~り性格が悪い洋食店
と言えるのではないでしょうか。
さて本日の本題は、偽装は偽装でも
作柄偽装 仕入れ値偽装
についてであります。
会員制掲示板の情報によりますと、京都のイタリアンの店主が
今年は不作で仕入値がキロ60万円。原価で提供している
と言っていたとか。敢えてその店名を書くことはしませんが、こんなインチキを客に言ってバレないと高をくくっているのでしょうか、関西料理人。
まずは以下の記事をご覧ください。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131103-00000529-san-int
記事によりますと
昨年は100グラム当たり400ユーロ(約5万3千円)以上していたのに、今年は豊作で300ユーロ以下である
友里も先日本場のアルバを直に訪問しまして、例年にない大ぶりの白トリュフの多さと値段の安さに驚いたのであります。
リストランテへ卸すものを特別に分けてもらったのですが(地下など別室で)、年に1回訪ねるだけのド素人相手でも
100g当たり400ユーロ(カード決済だとボラれて450ユーロになる)
邦貨に換算してキロ50万くらいであります。
ド素人相手でしかも白トリュフ専門の路面店の大儲けを含入してこの価格ですから、白トリュフ農家からの買い付け価格はこの金額の数分の一ではないか。
友里が想像するに、仕入れ価格は高く見積もっても
キロ2000ユーロ前後(30万円前後)
日本のインポーターがいくらアフォだと言っても、友里のようにアルバの路面店から仕入れるはずがありません。
どこをどうやったら京都のリストランテで
仕入れがキロ60万円
となってしまうのか。
この店主の言を信じるなら、フレイトや保管費含入とはいえ
インポーターが倍売りの大儲け
原価で提供なんて言葉を信じなければ
リストランテの儲けが入ってキロ60万円での提供
インポーターが大儲けしているのか、店主が嘘言って白トリュフで利益を得ているのかわかりませんが、
今年は不作ではなく豊作
であります。食材偽装に加えてのこの
作柄偽装(仕入れ値偽装)
バレなければ何でもありの飲食業界、その性格の実態がおわかりいただけると思います。
ネットで日本の流通価格をチェックしてみますと
http://e-truffe.com/item2.html
http://www.agmarket.jp/SHOP/KSIWT10F.html
キロ当たり7000ユーロ前後ではありませんか。
こんなボッタクリ価格で売れるなら
7000 - 4500 = 2500ユーロ
の計算で、友里がハンドで持ち込んでも
キロ当たり35万円ほど大儲けできる
のであります。
インポーター、恐るべき利益率であります。
これから寒くなって白トリュフの質が上がってきますが、単価は上がりません。
リストランテ(フレンチでも出すかも)で白トリュフを勧められましたら
現地の流通ではキロ30万円以下
と思いながら注文すれば、その美味しさも倍増するのではないでしょうか。
以下の写真は、アルバ近郊にある1つ星リストランテ「La Ciau del Tornavento」のホール中央にあったもの。
上の行にある
€30 la grattata
とは、アタカルトの料理に追加で振りかける際の料金。4000円くらいですね。下の行の
€350 l‘etto
は、店で白トリュフを分けて貰う時の100g単価であります。
この店は直に白トリュフ農家から仕入れていると聞いておりますが、当然ながらこの350ユーロ(邦貨でキロ50万円弱に相当)は店の利益が乗った価格。倍売りと考えるとやはりプロ同士の流通価格は
キロ当たり25万円前後
であると考えます。