最近訪問した店 短評編 36

最近の大新聞、ちょっとトーンが変わってきましたでしょうか。民主党代表戦で、サル、もとい菅氏を勝たせたい思惑は変わらないようですが、現状は小沢氏と五分五分に近いと報道しております。勝ち馬に乗る国民性を考えると、ちょっとでも菅氏が有利なら

菅氏、圧勝の勢い

とか煽るはずですから、実際の調査では「小沢有利」と出てしまっていると私は考えます。

しかしいくら菅氏を勝たせたいからといって、現役閣僚が小沢を牽制、批判する様はいかがなものか。アンフェアに見えるその言動で、

男を下げる(蓮舫は別)

と自覚しないのは世間知らずでKYだからか。

若くして政治屋の世界に入ってしまうと、一般常識は構築されないでしょう。まして、松下政経塾のような閉鎖された空間に長く閉じこもったら、まともな世間常識は育ちません。
商売の神様はあくまで商売人を育てるべき。国家観を語る人材を教育することはお門違いであると考えます。
例えて言えば

?カリスマ鮨職人・藤本繁蔵氏が若手にフレンチを教える

ようなものです。餅は餅屋という言葉が、松下の辞書にはなかったのでしょう。
しかし前原さん、吠えれば吠えるほど器の小ささが目立ちます。センスの悪い髪型だけ批判されていれば良いものを、偏向した考えを強弁するから墓穴を掘っているという自覚がないのか。

前原氏の器の小ささを示す事例は「偽メール」事件だけではありません。立候補した代表戦の演説で

?中学の時死に別れた(自殺)父は裁判官だった

と主張し、後に週刊誌(確か週刊新潮)から

裁判官ではなく裁判所の事務官で詐称に当たる

と指摘され、訂正するどころかぶち切れておりました。
世間では、

自殺した父を慮って母親が「裁判官」と言ったのだろう
少年の夢を壊すような批判はするな

?といった擁護もありましたが、私はそうは思わない。
確かに裁判官になるのは大変でしょうから、世では「偉い職業」だと思いますが、

裁判所の事務官だって立派な職業ではないか

と私は言いたい。なぜ、前原氏の母親は、配偶者の職業を息子に「ねじ曲げ」て伝えなければいけなかったのか。また、なぜ本当のことを指摘され、前原氏はぶち切れなければならないのか。私は前原家の教育にも大きな問題があったと考えます。

そうですか。母からはそう言われていたので今まで知りませんでした。間違いは真摯に訂正させていただきますが、当時の母の心情を考えていただいて、これ以上はご遠慮ください。

と大人の対応をしていれば、器の小ささは露見されなかったはず。
偽メール事件と共に、前原氏の

度量のなさ

を物語る代表例でありますが、このこともマスコミや前原グループは忘れているのですから、彼らは民度が低いとしか言いようがありません。こんな「オコチャマ」に頼る自分(前原グループ)が恥ずかしくないのか。グループ内にまともな思考力を持つブレーンもいないのでしょう。

さて3店です。

緒方
久しぶりの再訪。前回より創作の度合いが高くなっておりビックリしました。お椀のタネが「鱧餅」で、肝心の鱧の量が少なかったのは残念。その替わりなのか、最後の〆の「鱧カツご飯」は面白かったですが、これが京料理なのか疑問です。

御料理 はやし
昼間に訪問。前日の緒方と違って、奇を衒わない京料理に満足しました。

東坡
暑いので麻婆が食べたくなり、取引先を誘って訪問。昨年はクオリティの劣化と客の減少を感じましたが、今回は復活したようで店内も満席でした。
しかし今回の喉疾患を経験して、辛いものはなるべく避けた方が良いかなと。ハードなお酒は喉に悪いと言われますが、辛いもの、痺れるものも喉や食道に良いわけがありません。
友里は今後、四川料理を食する回数が減ると思います。

友里征耶の週間食日記 8

来週から日刊ゲンダイのコラム「行っていい店わるい店」が再開します。月曜と水曜の週2本でありますので、ぜひお買い上げのうえお読みいただければ幸いです。
最近の日刊ゲンダイ紙面のトーンは

無能な菅より小沢に任せろ!

友里の最近の主張とまったく同じであります。デビュー以来7年、継続的にゲンダイコラムの依頼が続いているのは、時の権力者に噛みつく習性が互いに似ているからなのでしょうか。
そのゲンダイが蓮舫大臣に問題提起しております。先の参院選で膨大な投票を得た自信からなのでしょうか、最近の言動にかなりの「勘違い」が目立つようになりました。

小沢を応援する議員には、私とのツーショットポスターを使わせない
代表戦の遊説では菅さんの隣に立って応援し続ける

と鼻息あらいようです。国会議員の当落だけではなく、与党代表の当落も自分がその殺生与奪を握っているという自惚れ、何様のつもりなのでしょうか。現職の閣僚が代表戦で一方的な肩入れ、民主党の民度が低いといわれる所以であります。

さて本日の週間食日記、ウイルス性咽頭炎でダウンする直前のものであります。

月曜日
夜:内食
お盆休みだったので。何を食べたかは記憶にありません。

火曜日
夜:神泉のフレンチ
食べログで人気のフレンチへ初訪問。客のほとんどはお買い得なコースを食べておりました。
期待していたのですがアラカルトで頼んだ料理群、味濃いだけではなく翌日も胃にもたれるほど重いもの。生ハムやソーセージは美味しかったのですが、その他の料理に傑出したものをまったく感じなかった。「オギノ」や「ルカンケ」の方が調理レベルは上でしょう。

水曜日
夜:六本木の韓国料理店
この日から喉が痛くなって来ており、抗生剤を飲みながら滋養強壮をとサムゲタンがウリのお店へ取引先と。
今思うと、好きなカムジャタンふくめ食欲が進まなかったなと・・・

木曜日
夜:銀座の3つ星和食
体調がイマイチでしたが、前々から予約していたので1年ぶりに近い訪問。日本酒を飲む気がせず、日頃の主張を取り下げてワインを飲んでしまいました。
今思えば、この時期に禁酒をしておけば、咽頭炎も重症化しなかったのではないかと後悔しております。

金曜日
夜:銀座の鮨屋
この日も体調優れない中、予約していた鮨屋へ知人と訪問。食欲は落ちていなかったのですが、日本酒のピッチは落ちていたかも。

土曜日
夜:三越前のホテルバイキング
「月刊めしとも」の依頼でホテルバイキング巡りの第一回。この日もワインを飲んでしまいましたが、これが現時点では最後の飲酒でありました。

日曜日
夜:新宿のホテルバイキングをドタキャン
朝から発熱したようで熱を測ったら39度超。慌てて救急外来へ行ったのですが、重症化した後だったようです。
断腸の思いで予約をドタキャンしましたが、ここまで社会復帰ができなくなるほど重症化するとは夢にも思いませんでした。

オーナーシェフが少なすぎる!

昨日のブログで、レストランには出資者がいて己の担保能力による借り入れだけで運営している真のオーナーシェフ(オーナーソムリエ)の店は少ないと述べました。
友里掲示板ではそれに対する書き込みが増えましたが、面白かったのは以下の書き込みであります。

http://tomosato.net/test/read.cgi/bbs/1283286181/45

なんと、ミシュラン掲載店(2つ星以下)のフレンチ・イタリアンで、完全個人オーナーの店は

ル・マンジュ・トゥー
エディション・コージ・シモムラ

の2店しかないという衝撃の内容。3つ星では、

カンテサンス→グラナダ
ジョエル・ロブション→フォーシーズ
ロオジエ→資生堂

とすべてオーナー(経営会社)が別ですから、ミシュラン掲載店(フレンチ・イタリアン)では2店しかオーナーシェフの店はないと言うことなのでしょうか。
裏をとっていないのでこの書き込みが真実かどうかはわかりませんが、それほど

似非オーナー

が世に蔓延しているという証左と考えます。
しかしこれは何もレストランに限る現象ではありません。
世に、女性オーナー社長と持て囃された

ゴルフ会員権売買会社
コンサルタント
インテリア・宝飾

などの会社がありましたが、真の意味での「オーナー」とはほど遠い実態の会社がほとんどではなかったか。
いや女性だけではなく、男性社長でも実態は「客寄せパンダ」で、

?似非オーナーの単なる雇われ

が多いと言われております。
似非でもオーナーと名乗る方が「商売」になるという事業戦略なのでしょうが、嘘までついて儲けたいものなのか。

もっと有名な似非オーナーがいました。
以前はナベツネ、今は滝鼻氏が自称している「球団オーナー」ですが、これも立派な似非であります。
読売ジャイアンツの運営母体は「株式会社 読売巨人軍」。そしてこの会社の親会社が、「読売新聞グループ本社」であります。ナベツネや滝鼻氏も本社の株式を持っているようですが、これは役員に「貸株」として与える慣例からのこと。真の株主(出資者)ではなく、単なる雇われなんですね。
読売に限らず、ほとんどの球団オーナーは雇われですから、球界には英語がわかる人が皆無なのかもしれません。ずいぶん遅れている業界であると考えます。

オーナーでないのにオーナーと自称することは、

空しい

と感じるのが普通の感覚だと思うのですが、彼らにはそんな常識がないようです。

友里征耶はなぜに真のオーナーに拘るのか。そんなの関係ないと思っている純粋な一般客に私は何度でも申し上げたい。

レストランの良し悪しは、実権を持つ経営者(オーナー)の性格によって左右される

どんな手段を使ってでも儲けたいと思う人の店と、客の満足があってからの利益と思う人の店では、食後感はまったく異なるからであります。

?性格の悪い料理人(経営者)の店にうまいものなし

これ定説です。