この料理を無邪気によろこんで完食できるとは・・・、関谷江里さん

ヨイショライターの動向チェックを定期的にしている友里。冗談でしょうがいつも百万読者へと呼びかけている京都在住の店宣伝専門のヨイショライター・関谷江里さんのブログを先週見て、私は椅子から転げ落ちそうになったのです。まずは魚拓にとった彼女のブログをご覧下さい。

http://megalodon.jp/2010-1210-1628-17/erisekiya.cocolog-nifty.com/kyototokyo/2010/12/i-c62d.html

自分の誕生日に訪問した仲良しイタリアン?「京都ネーゼ」での、お祝いのプレートの写真2枚。最初はミイラみたいで何だかわからなかったのですが文を読んでみて

ベカス(山鴫)の丸ごと姿焼き

だとわかったのです。
経験不足と言われればそれまでですが、私の少ないベカス食体験ではこんな

グロテスク

な調理と盛りつけはありませんでした。「カンテサンス」や「アニュ」のシェフのようにソース造りに重点を置いていないのかもしれませんが、

内臓などを使用したソースなしの素焼き

でベカスを提供するプロの料理人がいるとは知りませんでした。プレートに書かれた吹き出しの

Happy Birthday Eri

も良い趣味とは思えません。
関谷さんはこのようなソースなしの姿焼きベカスを何回も食べていたのかもしれませんが、普通の感覚と普通の経験の人ならこの調理法で

脳みそやらくちばしもガリガリと味わいました

とはならないのではないか。

シンプルな調理ながらこれがベカスの旨みを多分最大限に引き出していて、非常に非常においしいと思いました

と主張してしまっては純粋無垢な彼女の百万読者が

これがベカスの最適な調理法なんだ

と勘違いしてしまう可能性があります。熟成の度合いにもよりますが癖(匂いも)がある食材のベカス。
私は野ウサギやベカスなどを

ソースなし

で食べる勇気はありません。
百万読者の中で、一人でも彼女に進言してあげる方は居ないのでしょうか。
今回のこのお祝いプレート、「京都ネーゼ」の森シェフの意図が私にはわかりませんがこんな

奇っ怪な料理

を出す店だと百万読者に公開されてしまっては、集客に影響が出てしまうのではないかと私は心配してしまいます。

最近訪問した店 短評編 50

暴行犯が逮捕されたというのにすっかり下火になってしまった「海老蔵事件」。朝刊に出ていた広告を見る限り、明日発売の週刊ポストと週刊現代でもほとんど取り上げていないようです。
新聞報道によると自称被害者(海老蔵)と逮捕者との間では、供述にかなりの食い違いがあるようなのでこれからが面白いところだと思うのですが、松竹はじめ海老蔵関係者のマスコミ懐柔策が功を奏したのでしょうか。
事の推移(真相)に興味が未だあるのは友里だけかもしれません。

さて6店です。

鳥小屋
新橋の気楽な焼鳥屋。昔はたまに行っていたのですが最近はご無沙汰でした。支払い額をベースにした食後感を確認しに2名で訪問。
本来なら食べて飲んで5000円チョイで終わるはずですが、レアな刺身盛り合わせなどを頼みオミヤ(そぼろ丼)も持ち帰ったので、5割増しくらいになってしまいました。次回は焼き鳥を中心に試したいと思います。

アラン・デュカス・オ・プラザ・アテネ
この9月にシェフが交替していたとは知りませんでした。話のタネとしてだけ、元々期待はしておりませんでしたが、シェフオススメのコースは、盛りつけはじめ奇を衒っただけのサプライズ系料理。
その皿も野菜を多用してヘルシーさを装っておりますが、塩が必要以上に強く味も不自然に濃厚。360ユーロと高額でしたが、使用食材の質は高いとは思えませんでした。

ランブロワジー
夜は一人客をとらないようで仕方なく昼に訪問。
今回は白トリュフかけホタテとリードーヴォーをオーダー。ホタテのブロッコリーソースは美味しかったけど、肝心の白トリュフ、厚めにスライスしていたからか質の問題か、あまり香りが立っていなかったのが残念でした。リードヴォーはボリュームたっぷりでした。

JADIS
フィガロのネオビストロ特集を見て予約しました。かなり期待していたのですが、期待はずれに終わりました。
ブーダン・ノワール、林檎を詰めたラビオリがメインでして、かかっている黒いソースが「ブーダン ノワール」のようでした。味わいが軽すぎてブーダン・ノワールを食べた気がしません。
メインは羊。ポークチョップのように、ケチャップみたいなものがかかっておりましたが、ショルダーは固く、ミンチ部分はレバー多すぎでくどすぎる。直線的な味濃さだけで品がなかった。添えられていたラタトゥユだけが美味しかったです。

LE PETITS PLATS
同じくフィガロに紹介されていたネオビストロ。でも前夜と違って食後感は良かったのです。
豚足はミンチ状でしたがまずまず。メインは仔羊の足や胃、豚をトマトソースやタイムで煮込んだ料理(18ユーロ 下の写真を参照下さい)。これが大ヒットで、とても美味しゅうございました。凄く混んでおりますが、機会がありましたらぜひ予約して食べてみて下さい。

Pied ze paquets

?

ラ チャウ トルナヴェント
昨年はパスタ迄でダウンしましたが、今回はメインまで行けました。
トンナート(18ユーロ)、ツナマヨ乗せみたいですが上品な味わい。白トリュフかけのタヤリン(40ユーロ)、仔牛の頬肉のバルバレスコ煮込み(22ユーロ)も美味しかったです。

ENO CLUB
トルナヴェントに続いて今年も再訪。白トリュフ尽くしを頼みまして、価格なり(80ユーロ)の白を堪能しました。

友里征耶の週間食日記 21

友里掲示板の「料理評論家・グルメライタースレ」で久々に盛り上がったベカス(山鴫)料理。京都在住の店宣伝専門の自称ライター・関谷江里さんが、ある店で出されたのが焼鳥屋の雀みたいな素焼き?でソースなしのベカス1匹丸焼き料理。

誕生日プレゼントだったらしく、自身のブログで自慢していましたが、ベカス料理を食べたことがある人だったら(まともなセンスの持ち主も)、不気味すぎて拒絶する調理であると感じました。詳しくは来週にでも述べたいと思いますが、こんな料理の写真を関谷さんに公開されて「京都ネーゼ」、気色悪い調理をする店だと認知されてしまって客が来なくならないか心配です。

さて店評価ブログに何を間違えたか3つ星に昇格してしまった「臼杵ふぐ 山田屋」と、今月末に閉店する「ピンキオーリ」をアップしています。ぜひお立ち寄り下さい。

それでは週間食日記です。

月曜日
夜:銀座のイタリアン
ずばり閉店前に行っておこうと訪問。ワインデギュスタシオンは満足しましたが、肝心の料理はやはり疑問の皿がいくつかありました。もう少し小箱で料理に注力していたら、違った展開になったかもしれません。

火曜日
昼:新橋・虎ノ門地区の寿司屋
夜:銀座のフレンチ
昼は取引先とマスコミからまったく注目されていない寿司屋へ。今回は「お決まり」でしたが、カウンターでお好み(1万円以上)を頼んでも、刺身に出される山葵は本山葵ではないなど疑問の営業をやっております。昔は銀行接待などに使われていた超高額寿司の1店だと聞きました。
夜は来年閉店のグランメゾンへ。ホールより厨房(シェフが一番か)のモチベーションが下がってしまったのか、料理はますますイマイチ感が漂っておりました。お任せワインも以前ほどの銘柄(格)のものはない。ワインの補充にも制限があるのでしょうか。

水曜日
夜:紀尾井町の鮨屋
マスコミ露出がほとんどないけど根強い人気を保っている鮨屋。入店したら、なんとあの過大評価天麩羅屋(美かさ)で揚げ立ての天麩羅を目の前に積み上げていた劇団主宰者夫婦を発見してしまいました。こんな店にまで進出しているのか。ツマミちょっとに握りをわずか5~6ケ食べてお会計しておりましたから、店としてはあまり有り難くない客だと思います。

木曜日
夜:内食

金曜日
夜:内食

土曜日
夜:銀座の天麩羅屋
以前昼に訪問して、追加がいけなかったのかかなり割高に感じた天麩羅屋。今回もコースにいくつか追加したら、かなりの割高感の請求額でありました。天麩羅自体もそれほどのものを感じません。ガスではなくIHで揚げているのが特徴です。

日曜日
昼:西麻布のイタリアン
夜:恵比寿のイタリアン
この日の昼はパーティの掛け持ち。まずはオープン○周年のイタリアン。この手のパーティでは珍しく手をかけた色々な料理が出てきて、ワインも泡、白、赤と豊富。長居する客が多かったようです。うかつでしたが、銀座のある料理店の店主に友里のアップの写真を撮られてしまったようで、その後メールでブログに公開すると脅されましたが、真っ向勝負すると通告したら敵はあっさり撤退してしまいました。目出度い店(イタリアン)にも迷惑がかかるといけないので、ブログで実名挙げて取り上げるのを今のところ保留しております。
その後代官山の美容系オープンパーティへ。マグナムのシャンパンなどを楽しみました。
夜は10年ぶりくらいに恵比寿のイタリアンへ。実はこの夏だったか、知人夫婦に誘われて予定外で10周年パーティに「手ぶら」で訪問してしまって料理をいただいたので、はやく再訪しなければと思っていたのです。それなりの料理とワインを頼んで借りを返しました。