最近訪問した店 短評編 2011-12

民主党は2030年までに14基の新規原発を造るという計画を根本的に見直すようです。

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110423-OYT1T00640.htm

当分の間(年単位)福島第一は放射性物質をバラマキ続けるわけですから、どの政党が与党になったとしても、この5年以上は新規の原発は完全に凍結されるのは致し方ないことか。
ドイツやイタリアなども凍結を決定したようですし、原発大国のフランスも促進派がかなり減ったと聞きました。
もう1つの大国であるアメリカ、オバマ大統領は強気の構えを崩しておりませんが、昨年の段階ですでに支持率のじり貧で原発促進政策に赤信号が灯っていたはず。来年の大統領選挙次第では原発促進政策がどうなるかわかったものではありません。

BRICsは依然強気と言いますけど、ブラジルは水力発電がほとんどで火力自体がほとんどないはず。いくら水源が枯渇傾向にあるといっても、火力を飛び越して即原発を造り続けるとは思えません。自動車を例に出すまでもなく日本メーカーの食い込みが薄い国ですし。
ロシアは自前、インドや中国も自国メーカー優先で海外メーカーはなかなか美味しいところを享受できないはず。だいたいアメリカへの輸出にしても、美味しいところは自国の会社が持って行きますから、日本の原発メーカーは

内(日本)にも外(輸出)にも原発仕事が激減

する可能性が高い、いや確定的なのであります。原発で食べている業界の末席に位置する友里、東芝と違ってこの現状を素直に認め、今後の方針転換も視野に入れなければなりません。

さて再開した店訪問の短評編、週に3店と取り上げる店を少なくしました。よって人気店やネタを提供してくれる店など厳選して取り上げることにします。

未在
久々の訪問。東京と違って円山公園は花見、祇園は「をどり」でかなり盛り上がっておりました。
京都の3つ星和食の中では自他共に認める「創作和食」、京料理ではありません。(嵐山吉兆や菊乃井が京料理かと聞かれても返事に困りますけど)
なぜか料理のスタートは懐石の型式にこだわる不思議。飯、汁、向付けの3点セットが供された後にお酒が店主から振る舞われるのですが、その後の派手な造りや八寸の盛りを見るにつけ、全体としての統一感がないのではないかといつも思ってしまいます。
京料理の御法度との説もある牛肉も健在。安定していると言えばそれまでですが、季節感を感じる料理というより定番料理が主体の「湯木料理」と考えます。?

麻布かどわき
1年ぶりの訪問でしょうか。昨年春の週刊誌騒動まっただ中でも盛況でしたが、この大震災直後の時期でも店内は大盛況でありました。席によっては2回転以上しているところもあるのです。閑古鳥しかやってこない高額店が多い中、まことに羨ましい光景でありましょう。
今回気がついた点。友里だとわかっているからではないでしょうが、味付けがだいぶ薄味になったのではないか。創作和食での範疇でありますが、奇抜なものは少なかった。イカスミの茶碗蒸し、真っ黒(当たり前)でビックリしましたが見た目と違って味は無難。名物のトリュフご飯、オイルの添加がかなり少なくなっておりました。
京都の家庭料理とも言われている「花山椒」をつかった鍋も含めて、結構美味しゅうございましたことを報告させていただきます。

オステリア ナカムラ
友里オススメ本の出版が延期され掲載を検討する余裕ができたので久々に訪問しました。
結論から先に言わせていただくと掲載は見送りか。食べログレビューでの少数意見にもありましたが、定番の蟹&ポロ葱のスパをはじめモツ煮込みや岩中豚のキャベツ包みなど、業務用ストックや缶詰を使用しているかと思えるような後味なのであります。いずれも味のトーンが同じで直ぐ飽きがきてしまうんですね。5000円以下のワインも用意しており、店内は女性を中心にかなり混み合っておりました。

店評価ブログを更新しています

読者から新スレッドの立ち上げ要望のメールをいただきました。ヨイショライターやヨイショ本(ミシュランなど)を語るスレッドはあるけど

肝心のレストランの内幕

などを語るスレがないとの指摘であります。レストランに限りませんが、企業内(個人経営も)にまったく問題がないケースはレアではないか。多かれ少なかれ問題点を抱えていることが推測されます。

訪問した客だけではなく、そのレストランの従業員や同業者、仕入れ先などからのよく言えば提言、はっきりいって苦言を受け付けるスレッドも必要ではないかと考えた次第であります。
中には内部告発のような書き込みもあるかもしれません。単なる意趣返しや条件闘争に利用されるケースもあるかもしれませんが、店を真っ当な方向へ導きたいとの思いからの告発もあるのではないでしょうか。

結果的には、客、従業員、取引業者などレストランのステークホルダーのためになる書き込みなら良いわけです。
匿名書き込みとは言えいざとなればプロバイダー法により文責を追及される可能性もあります。それなりの責任ある書き込みがされるのではないかと考えるのですが、皆様はいかがお考えでしょうか。
「友里ブログを語るスレ」でご意見を賜れば幸いです。

さて店評価ブログに、どこがピエモンテ料理専門店なのか理解できなかった田町の過大評価店「ラ・チャウ」と湯島の低温揚げトンカツ「蘭亭ぽん多」を掲載しております。
ぜひお立ち寄りください。

さよなら、スー

今朝の新聞を読んで驚きました。あのキャンディーズの田中好子さんが昨晩亡くなったと知ったからであります。熱狂的なファンではありませんでしたが、同世代だったこともあり3人とも気になる存在でありました。
まだ55歳。一昨年友人を亡くした時にも思ったのですが、この50歳台が寿命の1つの山ではないかと。ここをすり抜けると次の山場が70歳前後で、そこもクリアすると80歳台へ突入できるというのが私の実感であります。早すぎる逝去

謹んで哀悼の意を表します。

話は原発に変わりますが、何をやっておるのか東電。集中廃棄物処理施設の収容量を見誤ったようで、1?3号機の汚染水を全部移送することが出来なくなったとか。
といいますか、3号機の汚染水は手つかず、2号機の汚染水もすべて収容できず、6月に稼働を目指している浄化システムで処理する方針に変更したようです。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110422-OYT1T00060.htm

しかし収納建屋の容量なんて図面があれば小学生でも計算できると思うのですが

同施設の容量に限界があることが判明した

とはどういう意味か。まさか無限に収納できると思っていたのか。信じられません。
これでは早くても6月までは汚染水がたまっているタービン建屋などでの社業が出来ないことになり、早くも先日打ち出した工程表の履行が困難になったと考えます。

当初は外部から水をかけたたら(注入したら)汚染水がたまることにさえ気付かなかった
収納場所の容量を計算していなかった

なんともマンガのような東電のドタバタ。その場しのぎといいますか、焦っているからか先を読む余裕がまったくない迷走状態であることがわかると思います。こんなことでは暴走する原発を抑えることが出来るのか心配です。

純粋無垢な人たちは「大会社が考えることだから間違いない」と思うかもしれませんが、実際に判断しているのは我々と同じ普通の人間であります。はっきり言いますと

ただの雇われシャチョーとその取り巻き連中

実はたいしたことないんですね。己の保身をイの一番に考える人たちだけに、取引先や株主、そして社員などステークホルダーのことを心底考えているとは限らないのです。

これだけ世界中で福島原発の行方が懸念され、ドイツやイタリアだけではなくフランスやアメリカまで原発推進にブレーキがかかり、そして肝心の福島第一原発がまだあと何年か終息しないことがわかっていながら

原子力事業を経営の柱とする経営方針に未だ固執する大会社

があるのですから驚きであります。自身に都合の良い10年、20年先だけを考え、肝心の5年先が見えない(見たくない)という悲劇であると言えましょう。