偽ロマコンの写真を削除した?門上武司さんのコラム

まずは友里十八番の閉店情報です。読者の方からいただいたもので、あのフレンチの鉄人・坂井宏行さんの「ラ・ロシェル渋谷本店」が9/30で閉店となったようです。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111001-00000010-minkei-l13

こんなことを書くとまた怒られるかもしれませんが、このニュースを知って友里

この店、今までやっていたんだ

と感心してしまったのです。
地方から上京する夜景好きで純粋無垢な客がまだ生息していたからここまで持ったのではないか。しかしそのような有り難い客も絶滅に瀕してきたことによる閉店と読みました。

移転先やオープン時期は未発表だが、「できるだけ渋谷に近いエリアで再出店したい」という

とありますが、閉店の時点で次の移転先が決まっていない店で復活した有名店を友里は知りません。
「ダノイ」、「青柳」、いずれも閉店から数年経っても

復活の「ふ」の字も見えない

のは皆さんご承知の通りであります。「ロシェル」は南青山などにまだ3店あるということですから、その存続を第一に考えるべきでありましょう。

さて昨日、読者の方から香ばしい情報をいただきましたので紹介させていただきます。掲題にある「偽ロマネ・コンティ」の話です。まずはその画像があるブログ(魚拓)をご覧ください。(現在9/25のブログはまったく内容が違うものに書き換えられております)

http://megalodon.jp/2011-1002-1319-23/ameblo.jp/mademoiselle-s/entry-11028657379.html

1976年のロマコンを飲んだとプロであるこのソムリエールが涙もので自慢しているのですが、ラベルをよ?くご覧ください。ちょっと空白が多くありませんか。
そうなんです、ワイン名のRoman醇Pe Contiの下にあるべき緑字の

APPELLATION ?ROMANEE-CONTI CONTROLEE

が一行抜け落ちているのです。典型的なフェイク(偽物)ロマコンではないでしょうか。
私はジャイエのワインでヴィンテージラベルが逆さまだったり、違うヴィンテージが重ね張りされていたものを持っておりましたが(持っていた自慢)、コルクなどを確認して一応本物と判断しました。
しかしこのロマコン、DRC社のケアレスミスでは説明できないラベルの瑕疵ではないでしょうか。

話はこの純粋無垢なソムリエールで終わるのではありません。その読者はこのフェイクロマコンのシリアルナンバー「1375」に注目したのです。
1976年のシリアル「1375」のロマコンは当たり前ですが1本しか存在しません。ましてAPPELLATION? ROMANEE-CONTI CONTROLEEが抜け落ちているロマコンなんてそうは見ることが出来なしでしょう。
ところがその希少なフェイクロマコンの写真が10月1日の

門上武司さんのブログ

に載っていたというのです。
知り合いが何人も確認し、ヴィンテージ、シリアルナンバーが同じで、アペラシオンコントロールが立派に抜け落ちた同じロマコンが、10月1日の訪問店「カランドリエ」のコラムの最後を飾っていたというのです。
昨日朝までその写真を確認していたそうですが、あるブログでちょっと取り上げられたら、門上さんのブログからものの見事に写真が削除されてしまったとのことでした。

http://dks.moo.jp/winebp/index.php?d=20111001&PHPSESSID=14bae4c3cfc06c013734c8d576ac7fd3

魚拓をとっていなかったので現時点では証明できることではありませんが、ご本人である門上武司さんや、当夜カランドリエで一緒だった彼を取り巻く純粋無垢なワイン好き(件のソムリエールも)、そして「カランドリエ」のソムリエが、自分の胸に手を当てて思い出せば再び事の真実がオモテに引き出されることでしょう。
私は門上武司さんに言いたい。

下戸のくせにワイン飲んだ自慢なんかするな。おかげでカランドリエのソムリエもフェイクに気づかなかったと陰で揶揄されてしまう結果になったではないか

有名どころではこの門上武司さんに山本益博さんや関谷江里さん。格落ちでは来栖けい氏に泡沫としては麻生怜央さん。彼らはなぜ

下戸を隠し続けるのか

友里は不思議でならないのです。友里は化学調味料を苦手にしているように

酒が苦手な人がいる

のも当たり前のこと。酒が飲めないと白状すると

己の料理評価を軽んじられる

とでも思っているのでしょうか。でもマスヒロさんに関して言わせてもらえば並木橋の有昌の

化調てんこ盛りのシイタケソバを絶賛

した段階ですでにアウト。下戸を隠すより

化学調味料好きを隠す

方が、料理評論家として重要であると友里は考えます。

果たして門上武司さんがこのフェイクロマコンを気づかず飲んでしまったのかどうか。門上さん本人だけではなく、彼のお仲間やカランドリエのソムリエに確認すればはっきりするかもしれません。

最近訪問した店 短評編 2011-38

色々ご心配いただいたスカッシュでの裂傷、おかげさまで昨日抜糸してきました。形成外科医が3針ほど縫ったようですが、ちょっと傷が残るかもしれません。当分の間、髭でも伸ばして傷をカバーしようとの考えを知人に示したら

マスヒロに間違えられるぞ

と言われてしまった。そういえば門中のカウンターイタリアンでは似ていると言われ、神戸の3つ星和食では間違えられてワインの持ち込み代を負けてもらったことがありましたっけ。
彼に間違えられたら特別待遇や請求額が減少(ゼロになる)する可能性があると思うのですが、アンチや料理人たちからどんな揶揄をされるかわかりません。髭を生やすかどうか、悩みどころであります。

さて宝島社新書「グルメの真実」の一回目の校正が数日前に出来上がってきました。現在著者校正中なのでありますが、本業が突発的に忙しくなったこともあって、まだ半分も終わっておりません。本日が勝負どころでありまして、明日中には宝島社へ戻すべく家に籠もって頑張ります。
校了は10/10、出版は2週間遅れと聞きましたから10/22になると思います。アマゾンでも発売日が変更されております。
先にご予約いただいた方には申し訳ありませんが、今しばらくお待ちくださるようお願い申し上げます。

さて3店です。

車力門 ちゃわんぶ
四谷荒木町のカウンター和食。主人一人でやっている小さな店です。この日は我々の貸し切りでした。ある女性ブロガーのブログを見ての訪問。
1万円コースは微妙な値付けで最終的な評価は再訪して確定したいと思います。
岩牡蠣、ウニとコース価格を考えると悪くはないか。丸鍋、牛カツ、鯛茶とそれなりなのですが、イメージは居酒屋料理。一即多より食材の質をやや上げて皿数を少なくしたような感じ。一人ですべてを賄うので、本格的な和食(俗に言う高額和食)とはかなり感じが違います。主人は「よねやま」出身と聞きました。

新ばし 笹田
超久々の訪問。今回の訪問であらためてこの店の狭さを再確認しました。隣客との間隔がないので、本当に真後ろに椅子を引かないと立ち上がれません。女性が食事途中でトイレなどに中座するには厳しいものがあるでしょう。
修業先の「京味」から近く移転するとの情報を得ていたので確認したところ、地番は変わらずやや虎ノ門寄りにこの11月頃移るようです。
席数は変わらないけどスペースは本家京味より広いとも漏れ聞いております。CP的には同じ門下の「くろぎ」より低いだけに、移転は大きな賭でありましょう。
そしてこれはまだあまり知られていない情報です。友里得意の閉店情報ではなく開店情報。この「新ばし 笹田」後に、現在の京味の花板が独立して店をやるようです。オープンは来年になりそうです。
肝心の料理を書き忘れました。1万4000円のスッポン入りコースは、鮎、造り(鯛や鮪)、雑炊など価格を考えるとまずまずか。移転後を確認したいと思います。

東家
「小十」の煮方が今年独立したとのこと。カウンターはなくすべてテーブル席なのですが、1日の客(組数)を限定しているようで、この日も我々の貸し切りでありました。
驚いたのは客入りだけではありません。コースの値付けが超強気。「小十」と同じような感じで、この日は2万5000円を頼みました。
最初に出てきたウニと湯葉の餡かけを食べて、私は期待がしぼんでしまった。煮方だったはずですが、東京風の味付けの「小十」より更に味が濃いんです。お椀(鱧)も塩気、鰹がかなり目立ちました。
鱧寿司や炊き合わせもかなり味濃く、焼き物は鱸の大葉オイル焼きと岩中豚の八角風味の炭火焼き。高額和食で鱸と豚の取り合わせに驚きました。豚を肉と認めない関西では、客が許さぬ献立でありましょう。
焼き物は更に続きまして、琵琶湖の天然鰻まで登場しました。肝は大きくて良かったですが、肝心の鰻は直焼きではない食感。おそらく皮目に水(お湯?)をかけながら焼いたのではないか。友里には物足りない食感とうま味でありました。
味付け濃い調理で、食材の取り合わせのセンスも? 主人一人の調理のようですが、客数制限しても段取りが悪いのか皿出しも早くはなかった。
CP的にも良いとは思えず、残念な食後感となりました。

友里征耶の週間食日記 2011-23

原発関係でみっともないニュースが2つ報道されております。
1つ目は「やらせメール」の発端と名指しされた古川佐賀県知事。

九電と知事の不透明な関係

とまで第三者委員会に指摘されてしまいました。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110930-OYT1T01337.htm

やらせメールが最初に取り上げられた時は真っ先に九電を批判していただけに?

すぐバレると思わなかったアフォ丸出し

これで東大出ているのですから笑っちゃいます。
もう1つも東大出の人でしょうか。

http://www.j-cast.com/2011/09/30108705.html

職員との間で、勤務時間内における複数回の身体的接触を含む不適切な行為を行った

として、一ヶ月の停職処分を受けた西山元審議官。キーワードは「身体的接触」でありましょう。週刊誌から推測して勤務時間内の身体的接触とは

エッ○

ではないかと友里は東京地裁並に推量しました。

店評価ブログに過大評価の寿司屋と判断した人気店「都寿司」と、世界のタテル・ヨシノが唯一オーナー(東京で)であると言われている広尾の「トルチュ」をアップしております。ぜひお立ち寄りください。

さて週間食日記です。

月曜日
昼:麻布十番のイタリアン
夜:銀座の和食
昼は知人からの相談でイタリアンへ。ランチを始めていたと最近知ったので訪問しました。飛び込み客はいないと思いますが満席でした。
夜は銀座の和食店。鮎の塩焼きがイマイチでありました。

火曜日
昼:銀座のスープカレー
夜:小川町の四川料理
昼は取引先を無理に誘ってのスープカレー。野菜たっぷりでいつものように満足しました。夜はグループでお任せ四川コース。いずれも「絶品レストラン」(鉄人社)に掲載した店でありました。

水曜日
夜:銀座の和食
友里としては珍しく個室(小上がり)での食事。和食に限りませんが、グランメゾンでない限りカウンターで調理課程を見ながら食べたいとあらためて思いました。

木曜日
夜:小川町の仔羊しゃぶしゃぶ
久々の訪問。薬味をいつものようにすべて入れてしまったので、翌日は息子(愛犬)も寄ってきませんでした。

金曜日
夜:神奈川県の天麩羅屋
ご存じ穴子が登場しない時もある過大評価店。今回は小さいながら穴子が出てきました。前回よりかなり食後感は良く感じましたが、それは支払額(飲んで1万円)を考慮にいれてのこと。絶対的な評価では、都内店と比較するなら埋没すると考えます。

土曜日
夜:港区の焼肉屋
筋トレとスカッシュでの脂肪燃焼を一気に取り戻してしまうほど食べまくってしまいました。勿論ユッケも食べちゃいました。

日曜日
夜:内食