固形ルゥーはバー以外でも使っている

沖縄料理ほどの反響はありませんでしたが、今回の「固形カレールゥー」の件でも読者の方からいくつかメールをいただきました。その中で、面白い情報がありましたので紹介させていただきます。
なんでも、固形のルゥーを使ったカレーを出す店は、「バー」だけではないとのこと。広尾の明治屋からそう離れていないところの有名店「F」。和食か居酒屋か私は行ったことがないのでジャンルの判断がつかないのですが、雑誌などに主人や店がかなり露出しています。特に「肉じゃが」で有名なその店の裏メニューにはカレーがあるそうです。高評価され大量に造られた「肉じゃが」を有効利用するために考えたのがカレーへの転用だとか。肉じゃがと固形ルゥーのハーモニーがこの店の有名裏メニューです。
私はコンビニでこの店のレトルトカレーを購入して食べたことがあります。和風の出汁味を感じるものでしたが、私にはちょっと奇異に感じたものでした。
確かにカレー専門店ではなく、サイドメニューとしてのカレーですから固形カレールゥーを使用してもかまわないと考えます。だいたい、最近人気になっている「裏メニュー」ですが、もともとは「まかない料理」のはず。通い続ける常連客が面白半分に食べて楽しむものでして、そんなに競って注文するものではないと私は考えます。
しかし、ホテルの廉価レストランのカレーも業務用のレトルトが主体のはず。専門店でも業務用レトルトに若干の手を加えて出すところもあるようですから、日本アレンジのカレーは手を抜いた物でも結構誰にでも受け入れられるようです。
ホテルの話がでたのでついでに。当初からホテルの料理に疑問を持つ友里。ホテル売店やデパ地下で売り出されている食品やクッキーがホテルで造られていると信じている方は皆無に近いでしょう。専門のメーカーが造っているのは周知の事実であります。それでもまだいろいろな所で扱われているのですから、「ホテル神話」は健在のようです。

大量の固形カレールゥは何に使われるのか

先日広尾・明治屋の沖縄フェアへ行った際、大変興味深いものを目撃してしまいました。
沖縄特産品を買うためにレジに並んでいたのですが、私の直ぐ前で会計している男性のカゴを何の気なしに見て驚きました。箱入りの固形カレールゥが大量に入っているではありませんか。
5箱や10箱ではありません。おそらく40箱か50箱あったでしょうか。色々と想像することが好きな友里のこと。すぐさま考えを巡らしたのです。
1、こんな大量の購入は、一般家庭ではない。
2、固形カレールゥを使用するということは、「カレー専門店」ではないだろう。各種スパイスから丁寧に造っているか、いい加減なところでも業務用のレトルトを使用しているはず。
3、会社など寮の食堂、学校などの給食でもないだろう。もし購入するとしても明治屋ではなく仕入れ業者を通すはず。
では家庭のカレーに使うカレールゥをこんなに大量に買い付けている人は何に使用するのでしょうか。購入した人は、ややお年を召された男性でしたがチョット見、普通のオジサンの雰囲気ではありません。業界っぽい人。そこで私は弱い頭をフルに回転させてある推測を考え出したのです。
広尾というと西麻布に近い。西麻布で安易なカレーを出すところがあるだろうか。チョット見、一般人には見えない人ということで、私は独断ですが「西麻布のバー」にたどり着いたのです。
もしかしたらバーで出すカレー用に購入しているのではないか、と。
以前から雑誌などが、西麻布の「バー」では裏メニューとして「うまいカレー」を出すと盛んに取り上げておりました。
一般にバーは厨房施設が整っているはずがなく、どうやってそんな「旨いカレー?」を出すのか不思議でありました。業務用のレトルトは味が似たようなものなので裏メニューにならないと思っていたのです。
早速どんなカレールゥだか売り場にもどって確認したところ、平塚の「株式会社フリーデン」という会社の「スパイシーカレー」なるものであることがわかりました。
香り高い40種ものスパイスを使い、化学調味料や陳皮を使用していないとのこと。仕上げ用に「ガランマサラ」も入っているようです。
SBやハウスでなく、「やまと豚」を一貫生産しているフリーデンが販売元となっているカレールゥを使用するところがミソなのかもしれません。
でも、もし本当にバーの人気裏メニューである「カレー」が、家庭と同じく「固形カレールゥ」で造られているとしたら、有り難味はなくなりますね。
道徳上、購入者の後をつけることはしませんでしたので、本日のコラムはあくまで友里の推測であることを付け加えさせていただきます。

伊勢丹 大沖縄展

沖縄料理に対する昨日の問題提起、かなりの反響というか、ご批判のメールをいただくだろうと覚悟していたのですが、意外にも肯定的なご意見ばかりでちょっと拍子抜けしてしまいました。かなり力入れて身構えていたからです。
「自分もそう思っていた。」、「誰かが口火を切るのを待っていた。」、「思っていたよりうまい、の『思っていたより』がいつの間にか抜け落ちただけ」などなど。
友里はほとんど沖縄料理の経験がなく、この伊勢丹フェアのわずか3店ほどの料理を食べただけで、沖縄料理の味に疑問符を打つのは暴走ではないかとのご意見もあるかもしれません。(メールではいただいておりませんけど)
確かに無作為に選んだ「わずか3店」の料理でしたら結論付けるのは暴走であります。しかし、昨日私が挙げた3店は、伊勢丹が自信を持って選んできた沖縄料理の店のはず。フェアの目玉としてパンフなどでも別格の優遇を受けている店です。「これが沖縄料理の名店だ」と言っているようなもの。
「さとなお」さんもHPで、この「きしもと食堂」や「うりずん」をよくまあ出店させた、さすが伊勢丹だ、みたいな文調で書かれておりました。
例えて言えば、日本の短距離のトップアスリートを呼んで簡単に打ち負かしたアメリカが、「日本のレベルはまだまだだ」といっているようなものです。間違っておりません。国体、インカレレベルの選手を選ん比較したわけではないのです。
「この3店を沖縄料理の代表、トップというのは間違いだ。もっとレベルの高い店が沢山ある」というのでしたら、伊勢丹のこのフェアのプロモートはインチキ臭いことになります。たいしたことない店を、あたかも名店のように宣伝してフェアの目玉にしてしまったのですから。「さとなお」さんも同罪と言えるでしょう。
私は何も沖縄料理の調理法を否定しているのではありません。化学調味料も否定していません。ただ、素晴らしい、絶品というにしては、あまりに化学調味料の投入が多すぎるのではないか。出汁の良し悪しはバランスであり、カツオが突出してしまったスープが絶品のわけがない。丁寧に造っているのは認めるが、なんら傑出したものを感じない沖縄料理の弁当だった、と言っているだけであります。
最近は、地酒、地魚など「地もの」に人気があつまるようです。雑誌などでも地元料理の特集を組む企画をよくみます。確かに素晴らしいものもあるでしょうが、そうは感じないものも多いはず。猫も杓子も同じ意見、ヨイショではなく、先入観なしの違った考えも一つは必要だと考えます。