Qサイト連載コラム一時閉鎖のお知らせ

読者の方のリクエストで始めた「Qサイト連載コラム」、好評でしたが残念ながらとりあえず一時閉鎖することになりました。
私の考えが甘かったのですが、Q事務所から「ページデザインの著作権」に触れるから早急にデザインの変更をするようにとの通達を受けました。円満退社する際、3年分のデータをあっさりいただけたこと、デザインをそのまま使うといってもコラム自体の著作権は友里征耶にあるので、それを使って新しいコラムを書くわけではなく、過去の掲載コラムだけに限定しているので細かいクレームは付かないだろうと思っておりました。
あまり強調したくなかったのですが、「3年間の無償奉仕」も含めての許可をお願いしたのですが予想通り、ノー。デザインを変更するか、Qサイトへのリンクを張る(Qサイトのライブラリーで閲覧できる)かのどちらかしか選択肢はなくなった次第です。
弟子が考案した料理でも店で働いているときのものだから、独立後は造ってはいけない、といった感じでしょうか。逆の立場で私ならば、あまり気にしないのですが結構シビア、人それぞれ価値観は違うということです。他のサイトのURLの貼り付けを原則禁止しているのに他のサイトでの自サイトの貼り付けはオッケーというのもなかなか私には理解できません。
とにかく無断流用となりますので、早急に手を打たなければならないのですがただ問題が一つ。3年分のコラムのデザインを変更するのは膨大な時間がかかります。つまりかなりの費用がかかるとのこと。職業料理評論家や職業ライターと違ってわずかな印税と夕刊紙や週刊誌の原稿料で大赤字の友里としてはこの出費は厳しい。さりとて、リンクを張るのは私の反骨精神からいって癪。先方には私のコラムが今尚あるのもちょっと釈然としません。
そこでとりあえず一時閉鎖をすることに決定しました。このブログを掲載したあと、製作者の方に一時閉鎖の依頼をすることとします。何か妙案がなければいずれ完全閉鎖、消滅となるでしょう。
ご意見や対処方法などのアドヴァイスがありましたら、メールをいただければ幸いであります。

大丈夫なのか、両ヒルズ

全国的に夏休みだった先日の日曜、久しぶりに表参道ヒルズへ行きました。近辺で所用をすませ、どうせ駄目だろうと車で立ち寄ったのですが、意外にもほとんど待たずに駐車できたのには驚きました。
店内は相変わらず鮪など回遊魚のごとく、客がグルグルと回っていましたが、オープン当初の熱気がありません。飲食店フロアの店は一部を除いて行列もありませんでした。六本木ヒルズと違って飲食店の割合をかなり減らしたはずですが、それでも間に合っていると言うことなのか。
ショップも順調ではないようです。客が入って購入しているのは、靴下など単価の低い店が主体で、ちょっと値が張る店では同じく活気がないのです。物珍しさを求める観光客がいくら訪れても、お金を落としてくれる客が入店しないのではテナントは辛い。森ビルが推進している再開発プロジェクトは根本的に見直す必要があるのではないか。無理してブランドなどを集めても、リピーターがわざわざそこへ買いに行く必然性がなければ、客は入らないからです。新規の客に期待しようにも観光客がほとんどでは多くを望めません。
駐車料金のチェックをしていたら、なにやら女性スタッフが近づいてきてサービス券を手渡して去りました。無期限有効の「六本木ヒルズ2時間無料駐車券」でした。兄貴分の六本木ヒルズも集客に苦労していることを自ら宣伝していたのです。
その六本木ヒルズへも行って驚きました。本館近くは観光客が居るのですが、「みかわ」や「次郎」など高額飲食店がある「けやき坂通り」地域はほとんど人通りがありません。
その本館部分でも、「ラトリエ ロブション」の前の広場は激変していました。アフリカフェアなるイヴェントの他、無料休憩所としてテーブルや椅子が設置されています。誰でも自由にそこへ持ち込んで飲み食いができるヒルズ側のサービスでして、ラトリエも廉価な飲み物やパンなどのテイクアウトをはじめていたのにはビックリ。一応高額店のその店先で、弁当やらペットボトルを広げたカップルや家族連れが溜まっているのですから、ラトリエへ入ろうとする客は興ざめし、イメージダウンではないでしょうか。
貧すれば鈍する、そんな言葉を思い出した六本木ヒルズ訪問でした。

アルキメーデ

マスヒロさんとは違ったヨイショ、紹介の仕方で生業に励んでいる「やまけん」さん。食材の生産地、生産者を不自然に持ち上げて紹介しているので前から胡散臭い人だと思っていたのですが、その彼と知名度はかなり落ちるでしょうがやはりヨイショ系のグルメ親父の古川修さんが絶賛していたシチリア料理店がこの「アルキメーデ」です。
神泉駅の出口のほぼ対面。赤いロゴの半地下の小さなお店であります。シチリア料理だというのにこの店はプリフィクスのコース(6000円)の1本勝負です。よって、小学生以下の子供の入店は不可。コース総量のボリュームがかなり多いのが特徴です。
最初に出る鹿熊豚のリエットとレバーペーストは可もなく不可もなし。他店でも出会えるレベルであります。しかし、その後つづく料理に驚きです。突き出しの人参のズッパのあと、シチリア風の前菜が小皿で
8皿くらい出てきます。カツオ、トリッパ、カポナータ、トマトモッツァレラ、ナスのフライ、鰯などなど。どれもシチリアテイストであることは間違いなし。その後が本日のパスタと5種ほどから選んだパスタの2種が一皿に盛られて出てきます。ペスカトーレなど傑出さを感じないまでもまずまずでしたが、早ここでかなり満腹になります。
メインはウリの鹿熊豚のロースやハラミなど各部位のローストを頼んだのですが、これが半端な量ではありません。肉は旨みもあり悪くはなかったがかなり大食いだと自負しているこの私が食べきれませんでした。こんなことは滅多にあるものではありません。
全体に塩をきつめに効かした味付けは悪くない。しかしシェフは大きな勘違いをしていると思います。量が多ければいいってもんではありません。つまり、料理と味付けのバランスとコースの構成が悪いのです。全体に濃い目の味付けの料理ですから、それほど食べられるものではありません。特にメインの豚は、ジュに醤油かモロミのようなものを加えているように感じるほど味濃いものでした。これだけ濃いとかなり胃に負担がかかります。絶対食べきれないので子供が不可なのでしょうが、一般男性でも無理でしょう。ではなぜ食べきれないほどの量のコース構成にするのか。量を減らして価格を下げろといった野暮は言いません。量が多いことをウリにしたいのでしょうが、残してしまっては本末転倒。家に持って帰って食べてもおいしいはずがありません。
そして8種の前菜も問題です。ほとんど知られた料理が出てきますから、一度に味わえるのはいいですが次回に行く気がしなくなります。シチリア料理は好きなものを選んで仲間とシェアして食べたいものです。前菜8種を丸ごとしょっちゅう変える事は不可能でしょう。初めての客には知られた料理を出さなければならないからです。二度目以上の客用に別の8種を用意することは出来ますまい。メインに牛や子羊といった別の食材を用意しているようですが、この量を味わってしまうと、メインの食材の違いだけでリピートする気がでるかどうか。
多皿前菜とビッグポーションのコース料理、その戦略がかえってリピート客を限定して自ら首を絞めることになるのではないかと私は考えます。