本日もコーヒーの話題です

コーヒー、レストランではどちらかというとマイナーな立場だと思っていたのですが、昨日のブログの効果があったのか、友里掲示板のブログスレが久々に盛り上がりを見せています。ここ数年「スペシャルティコーヒー」という言葉が出回ってきましたが、はっきりした定義はないようです。
日本スペシャルティコーヒー協会(こんな協会があるとは知りませんでした)によると、

消費者(コーヒーを飲む人)の手に持つカップの中のコーヒーの液体の風味が素晴らしい美味しさであり、消費者が美味しいと評価して満足するコーヒーであること

何とも曖昧な定義であります。
私の勝手な解釈を披露させていただくと、世に広まっている「ブルーマウンテン」、「モカ」、「キリマンジャロ」などの銘柄コーヒーはコマーシャルコーヒーであり、スペシャルティコーヒーは産地だけではなく農園や品種まで明記されており、栽培、生豆の選定(ピッキング?)、焙煎、抽出など生産から消費者の口に入るまですべての過程に拘ったコーヒー。ブルゴーニュワインで言うなら、前者が村名ワイン、後者が1級、特級ワインというところでしょうか。

昨日のブログに関していくつかメールをいただきました。
「グラン クリュ カフェ」の社長、大手(UCC)に勤めていて数年前に独立したそうで、長年現地をまわっていたので産地には非常に詳しいとのこと。流通業者としては第一人者だそうですが、逆に言うと焙煎やブレンドに関してはたいしたことがないのではないか。HPでも焙煎に関しての拘りが見られません。素人の私が言うのも何ですが、スペシャルティコーヒーを販売している方々の多くが、自身の焙煎技術に拘りを持っていることから見ても、この「グラン クリュ カフェ」は真のスペシャルティコーヒーと言えるのかどうか疑問であります。何でも高ければ「スペシャルティ」というものではありません。

昨年イタリアとフランスを訪問した際、イタリア在住の方から

イタリアのコーヒー(レストランで出すもの)は美味しいけどフランスは美味しくない

といった発言を聞きました。その後パリに行きまして、3つ星でコーヒーを飲みましたが、確かにアルバの田舎の店の方が美味しかったかもと感じたのです。

では日本はどうかと言いますと、日本のレストランのコーヒーもはっきり言って美味しくない。私が最近までコーヒーに興味をなくしていたのは、グランメゾンや高額店のコーヒーも不味いからでありました。
客単価数千円の店ならわかりますが、ワインを入れたら数万円のレストランで、1杯原価が数十円のコーヒーをケチってどうするのか。
昨日のブログで一般的な仕入れ値を書きましたが、客一人に対して10円か20円余計にコストをかけるだけでレストランの最後の「締め」の印象が格段にアップするはずです。

終わりよければすべてよし、という言葉もあります。レストラン関係者(特に高額店)は、料理やワインだけではなく〆のコーヒーに関しても真剣に考えるべきだと私は考えます。

「グラン クリュ カフェ」についての友里的考察

私がこのGrand Cru Caf醇P(グラン クリュ カフェ)という高額コーヒーの存在を知ったのは、確か過食のオコチャマ・来栖けい氏のブログだったと記憶しております。オープンする「エキュレ」で出すこの銘柄コーヒー、シャンパンボトルに入っているだけでも驚きでしたが、その高額さ(200グラムで1万500円)に私は椅子から転げ落ちそうになったのです。
私が普段購入している「スペシャルティ コーヒー」(産地だけではなく農園や品種が明記されているハイクオリティもの)でさえ200グラム1000円台半ばですから、6倍以上の高額値付け。
サイトを見ると、HPは豪華でポーズをとった代表者(ミカフェート社)が全面に出ているではありませんか。

http://www.grand-cru-cafe.com/aboutus/

しかもこの社長、マスコミへの露出が大好きなようです。

http://www.grand-cru-cafe.com/information/

宣伝に血眼なレストランや料理人と同じく、出演番組を羅列しているのを見て、私はこの商品に興味を抱いたのです。

偶然と言いますか、昨年9月の一ヶ月間限定でJALが機内でこの高額コーヒーを提供していることを知り、まずは味見。
場所や環境の制限があるので仕方ない面もありますが、自分的にはまったく傑出していないと感じてしまったのです。ミカフェート社では購入客にドリップ(ペーパー)を推奨していますが、機内ではフレンチプレス。それなのにかなり薄く感じるんです。

http://www.jlife.jal.co.jp/special/headline/090904/index.html

そして今年になっての「エキュレ」訪問。オコチャマ、もとい、王様が自ら入れたコーヒー(勿論グラン クリュ カフェです)を飲んで更なる疑問が沸いてきたのです。確かにすっきりした味わいではあるが、フレーバーが物足りないというか「凄さ」を全く感じない。
ここは自ら購入して自分で入れてみようと、友里が軽い腰を上げるのに時間はかからなかった。
まずはHPからフルボトル(1万500円)を購入したのです。

http://www.grand-cru-cafe.com/howtobuy2/
?

普段は挽いてもらったコーヒーを逐次購入しているのですが、このミカフェート社は焙煎した豆での提供。そこでミルにも拘らなければと業務用にも使えそうなフジローヤル(株式会社富士珈機)の「みるっこ DX」(定価4万500円)を購入。仕事(副業です)とは言え自分でもよくやるよと思いながらも、己の検証精神を満足させるにはこれしか方法がありません。

準備万端整い、ミカフェート社オススメのペーパードリップだけではなく、自前のフレンチプレスを使用したものも含めて何回もテイスティングした私の結論は、「スペシャルティ コーヒー」の6倍の飲後感どころか、そこらの「スペシャルティ コーヒー」より物足りないのではないか。
鰻や牛肉が柔らかいだけでは意味がないのと同じように、コーヒーもすっきりしているだけでは意味がない!

200グラムのボトル詰め売りだけではなくこの会社は「コーヒーセラーオーナーズ」(年間契約)としてなんと10キロ33万6000円の販売もしています。

http://www.grand-cru-cafe.com/howtobuy/index.html

生豆10キロをあらかじめ購入して預かって貰い、500グラムづつ20回に分けて都度焙煎して送ってもらえるというシステムです。
自称セレブの人たちにはたまらない営業戦略ではないでしょうか。
しかし私の情報では、プロ(レストランやコーヒー店)がこの会社から仕入れているのは「エキュレ」だけ。ターゲットは素人のセレブに絞る戦略と読みました。

最後に業務用の仕入れ値を参考に書いておきましょう。
あくまで通常言われている数字でありまして、取引量や種類によりまして前後はあると思いますが、

大手のコマーシャルコーヒー    2000円?/?
100%スペシャルティコーヒー  3000円?/?

上記数字は200グラムではなく、「?」単価であるところに注目して下さい。

ミカフェート社が個々の農園から直接買っているのか、競りを通して購入しているのか知りませんが、ここまで価格差が開くものなのか。私個人の購入値(1500円前後/200グラム)を考えると、「グラン クリュ カフェ」の価格の大半はシャンパンボトル代ではないかと思ってしまいました。

ただし、コーヒーは趣味・嗜好の世界のもの。人それぞれの価値観で感じ方は変わりますから、あくまで私の意見として感じ取っていただければ幸いです。
友里ブログを読んでいるその道のプロも何人かいらっしゃると漏れ聞いております。幅広いご意見をいただければ幸いです。

あの旅人にワインがわかってたまるか!

先日恵比寿のワインショップに入ってデイリーワインを物色していましたら、「唇」の絵が描かれた派手なラベルのワインを見つけました。キャッチは確か、

世界を旅した旅人・中田ヒデが惚れ込んでプロデュース

みたいな内容でありました。

世界100ヶ国以上を一人旅し、職業の1つが「旅人」と自称する元サッカー選手・中田英寿氏。
TVなどでは大勢のTVクルーを従えて各国を回り、現地の有名人や著名人から声をかけられていましたが、これで一人旅と言えるのでしょうか。
一人旅のはずなのに

今までいくらお金を使ったのかは、会計士に聞かないと分からない

と言っているそうですが、自分で支払わないで一人旅しているとは不思議であります。それともメモを全くとらず足し算もしないのでしょうか。そのことを指摘しているブログもありました。
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/akio/article/52

?中田というのはゴーマニストに見えてコンプレックスの固まりなのだ

との意見に友里は諸手を挙げて同意します。

話は逸れましたが、その中田プロデュースのワイン、「ランブルスコ」で3675円とデイリーワインとしては高かったのですが、これもブログネタと思い切って買ってしまったのです。早速ネットで検索しましたところ、中田の公式HPにも宣伝サイトがリンクされておりました。
http://nakata.net/jp/index.htm

http://www.eggstore.jp/html/newpage.html?code=38

ランブルスコとはイタリアはエミリア・ロマーニャ州の赤ワイン。微発泡していまして別名「赤いコーラ」と言われていたと記憶しております。アルコール度がそれほど高くなく甘めで、とても料理に合わせて飲むようなワインではないと思っていたのですが、そのようなワインのどこが

泡まで深紅に色づく本格的な赤ワイン

なのか。?

パン、チーズなどはもちろん、肉料理、魚料理、またスイーツとの相性もよく、さまざまなシーンで楽しんでいただける

上記のキャッチを検証するため先日知人と早速試してみたのです。
結果は予想通り。妙に甘ったるくて、赤ワインのタンニンや酸が苦手な人がガブガブ飲むならわかりますが、真っ当なワイン好きが肉などのしっかりした料理に合わせて飲むワインではありません。
一口飲んで我々は「こりゃアカン」とすぐ結論を出したのです。このワインを取り扱っているレストランは、あの「カシータ」系列とカフェがほとんどということでも、どんなワインかおわかりいただけると思います。
恐らくパルマのチームに在住していた時はじめて飲んで、

こりゃコーラみたいで甘くて美味しい

と飛びついたのではないか。以前からワインに造詣が深く経験が豊富であったら、この手のワインは飲み流すはずだからです。

私はこの手の商売人の胡散臭さが好きではありません。
一人旅ならTVカメラを呼ばず黙って一人で世界を回ればいい。朝青龍とのサッカーにもTVを呼ぶな。安藤忠雄氏に改築させたマンハッタンのビルは売りに出していたといった噂も以前聞きました。

サッカー以外で無理して「背伸び」をしてしまうのは、素が薄いだけにミーハーや純粋な人以外には滑稽に感じるのがわかっていない中田ヒデ氏。
サッカーで秀でているのとワインや料理の味がわかることは別問題。ただし「金儲け」の才能だけはあるようです。

最後に。
サイトでは3500円(税込)→2940円(税込)と大幅に値下げしています。売れ行き不振なのでしょうか。
販売元ではここまで値下げしているのに、恵比寿のワインショップでは、定価(税込)に更に消費税を掛けて3675円で販売している不思議。こんな事では、他のワインも余所より高いのではないかと勘ぐられてしまうでしょう。