タルタルがメニューから消されていた

福島第一の1号機原子炉建屋に換気システムが設置されたようです。
細かい放射性物質(空気に浮遊しているものでしょう)を空気ごと掻き出せば、建屋内の放射線濃度が減少すると考えての対策のようです。大マスコミは、これにより人が建屋内で作業をすることが出来るようになり、よって外付け冷却システムを設置できるので?

今月中に冷温停止に持って行ける

とはしゃいでおります。でもそう簡単に事がすすむでしょうか。
先月23日、3・4号機建屋近くで

毎時900ミリシーベルトの瓦礫

が発見されたとの発表は記憶に新しい。
何が言いたいかと申しますと、高放射線量の物質は空中に浮遊するものだけはないということです。3号機と1号機では放射線漏れの度合いが違うかもしれませんが、1号機の建屋もかなり崩壊しております。

建屋内に換気では排出できない大きめの高濃度汚染物質

が多数散らばっている可能性を考えなくて良いのでしょうか。
また私は前から疑問に思っていたのですが、1時間ほど近くにいたら年間全身被爆となる1シーベルトちかくまでなってしまうこの「瓦礫」

いったいどこの部分なのか

東電や保安院がこの瓦礫の「身元」を発表したという記事や放送を私は知りません。
何も情報がない部外者の我々が「瓦礫」と言われると、「建屋のコンクリート」かなと思うのですが、自称「原子炉建屋の水素爆発」だけで、建屋のコンクリートの塊が瞬間的に高濃度汚染されるでしょうか。爆発で吹き飛んだだけで瞬時に汚染されてしまうものなのか。

私はあらかじめ高濃度汚染された物体(例えば格納容器や圧力容器内の機器もしくは使用済み燃料棒)の一部が飛散したのではないかと思ってしまうのです。
世の大マスコミがなぜ大本営発表をそのまま鵜呑みにして、何ら疑問を持たず垂れ流すのか理解できません。?

友里掲示板では生肉問題に関して盛り上がっております。
ユッケやタルタルが大好きだった友里、当分は自粛するつもりでありますが、流行の低温ローストや長時間ロースト(人気はもう峠は越しているでしょう)も芯温度は50度台とも言われているので、表面ではないとはいえちょっと引いてしまいます。
表面でなければ、赤い肉汁があっても大丈夫だとTV出演していたドクターが言っていましたが、ちょっと心配であります。?

さて先日、品川のシネコンへ映画を見に行ったついでに近くのブラッスリーのようなところで昼食をとりました。
テーブルにもってきたメニュー黒板に書かれたプリフィクスメニューの1つ

牛赤身のタルタル

には、横1本の線が引かれていたのです。予想通り生肉料理を自粛するレストランが出てきておりました。
提供しないなら、線を引くのではなく消してしまえばよいと思うのですが、何か思惑があるのでしょうか。

さてその帰り道、東武ホテル近くを車で通ったら看板みたいなものが目にとまりました。確か

がんばろう 日本! ダノイ

と書いてあったかと。
ミッドタウンの出店も早々に撤退、本店の位置づけであった発祥の地の西麻布店も昨年末に閉店。1階のパン屋も店名が変わっております。現在は東武ホテル内の食堂と八王子の2店のみ。?

国のことを考える前に頑張るのはダノイ自身ではないか

と思ってしまいました。

追加
友里掲示板に、件の焼肉店(えびす)を宣伝、もとい、取り上げた番組の紹介がありました。島田紳助の「人生が変わる1分間の深イイ話」(日テレ)であります。番組のHPでは削除されているそうですが、まだ動画が見られるサイトがありました。いつ削除になってしまうかわかりませんので貼っておきます。

http://rocketnews24.com/?p=92751

動画を見ましたが、現在はテレ朝へ移った羽鳥慎一氏も出ていました。
しかしどう見ても「店宣伝」だけでどこに

深い良い話

があるのか、私には理解できません。
この番組関係者と、件の焼肉店の社長が懇意だった可能性も考えられますね。

関谷江里さん式の煽り宣伝、いよいよ脱稿です!

企業によっては連休が本日を入れてまだ4日あるところもあるでしょうが、たいていは明日から出勤ではないでしょうか。友里も本日が連休最終日なのですが、6月中下旬に出版予定の「オススメ本」の原稿書き、なんとか脱稿できそうです。

ちょっと構成を漏らしますと、まずメインのオススメ店が96店。ジャンルはフレンチ、イタリアン、和食、中国料理、鮨(回転寿司を含む)、天麩羅、洋食、フグ、その他となります。その他には、すき焼き、韓国家庭料理、肉専門店(牛や豚)、焼き鳥、インド料理(含むカレー屋)、鍋などからデリバリーにまで及んでおります。
オススメ96店の紹介以外の項としましては

オススメ店を選んだ「評価基準」
良いレストランを探す5ヵ条
再確認で落選した店紹介

でありましょうか。
目玉は評価基準と落選店だと思います。
山本益博氏や現在友里掲示板で話題の関谷江里さんなどが今までに店紹介本を出していますが、彼らははっきりした評価基準を開示しておりません。また己の嗜好も明らかにしていないのです。例えば

タダ飯やコンサル料などバーター契約をした店を優先した
味に関係なく、特別扱いされて心地よかった店を優先した
自分は体質的にアルコールに弱いので、お酒を飲まないで食事している
自分は化学調味料の大量添加がわからない
自分は料理の味に拘っていないと言うか、よくわからない

といった記述を見た人はいないと思います。友里オススメ本では、個人的な嗜好も含めてより詳細に開示するつもりであります。(マダムの影響なども)

落選店紹介の原稿は本日書くつもりなので決定ではありませんが、この1年、あらかじめ作成したプレリストに載せた店を再訪して確認し、この食後感ではオススメ本に載せられないと判断した店を10店ほど簡単に述べるつもりであります。

関谷江里さんの新著と違うのは、脱稿から出版までのスケジュールでありましょう。彼女の本には「校閲」という関所がないようで、色校主体の校正のあと2週間ほどで出版(本人は校了して1週間で出せると思っていた)するようですが、拙著は普通のステップを踏むはずですので、

校正→確認→校閲→確認→印刷

となるため、脱稿から出版まで1ヶ月はかかると思います。
最後の関門は「タイトル」であります。現時点で決まっていないといいますか、出版社と協議するのを忘れておりました。何かお知恵がありましたらよろしくお願いします。

さて本日の後半は原発ネタ4連発です。

1号機に新冷却システム(外付け・空冷式)を取り付け、システム完成してから数日で「冷温停止」(水温が100度未満)を目指すというものです。

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110504-OYT1T00278.htm

原子炉建屋の中に人が入ってどこの部分にどのような接合方法で配管を接続するのか、といった疑問を投げるのは疲れました。大マスコミはこれで工程表がすすむと言わんばかりの論調でありますが、福島第一には

2号機、3号機、4号機

のトラブルが継続中であります。こちらの方の対策はまったく見えてこないと思うのですが、?

とりあえず国民の目先をそらす

ぶち上げ記事ではないかと思っております。

次は原発事業の海外戦略の見直しであります。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011050401000438.html

私の予想通りの展開になってきたようです。

一方、新成長戦略で「パッケージ型インフラ海外展開」と銘打ち、官民一体で進めてきた原発輸出に関しては「事故を起こした国による原発輸出が困難なのは明らか」(政府関係者)との認識が広がっている。
ただ、政府は昨年10月、ベトナムと新規原発2基の建設受注で合意し、トルコとも交渉を進めており、事故の検証を終えるまで「中断」とする方向で検討する。

東芝トップはこれらのプロジェクトに関して強気の姿勢を示しておりましたが、常識で考えればこうなるのは誰でもわかったのではないでしょうか。
福島原発の収拾状況を見る限り、事故の検証を終えるまでのこの「中断」が2年や3年の期間でないのは、サルでなければわかるはず。そんなに長く中断していたら、キャンセルとなって他国へ発注されてしまう可能性も高いでしょう。

次も友里の予測が当たりそうな記事であります。

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110504-OYT1T00468.htm

国がはっきりした安全基準を示すまで、「定検で停止中の原発の運転再開を認めない」という首長がやはり出てきました。
問題は現在定検停止中の原発だけではありません。法では13ヶ月で原発は停止して点検しなければならないことになっております。
東電管内でも、柏崎で運転中の原発(4基あります)が、夏頃から随時この定検停止期間を迎えてくるはずなのですが、新潟県知事はじめ関係首長がどういう考えを示すか、注目であります。

最後は友里掲示板でも突っ込みがあった東電役員の報酬問題です。

http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20110504-OYT1T00431.htm

私はこの目に見える役員報酬をいくら監視しても意味がないと考えます。東電は上場会社ですから、役員報酬の総額を開示する義務があるのですが、未上場会社にはその義務がありません。
清水社長はじめ東電役員は、東電の子会社や関連会社からも多くの報酬を取っているのではないか。上場していない子会社や関連会社からも報酬を取っているのではないか。

東電本体のおこぼれで存在している子会社や関連会社であります。この裏報酬についてもしっかり規制する必要があるのではないか。この裏報酬に興味を示す大マスコミが存在しないのが不思議でなりません。

昨日、避難所を訪れた清水社長に、勇猛果敢な女性が投げかけた言葉が印象的でした。

貴方たちが一晩で飲んで終わるような額のお金を貰って満足すると思っているのか

仮払い金100万円の事を指しているのでしょう。
死語になりますがピンドンやペトリュス、ロマコン(これは100万円を超えるか)を頼まない限り、相当な大人数で行かないと銀座のクラブでも1晩で100万円は使えないと思うのですが、清水社長の返答を聞いてみたかった。

もうユッケやタルタルは食べられないのか

原発事故に関して目新しい報道がすっかり影を潜めております。事態収拾にむけて工程表通り着々と進んでいるようにも見えますが本当でしょうか。
東電は1号機原子炉建屋内の放射性物質の濃度を下げるため換気システムを設置するとぶち上げてきました。確かに汚染された空気をどんどん吸い取れば濃度は下がるはずですが、それは

大元から放射性物質の排出が止まっているという前提

が必要ではないか。形ばかり上辺の空気を吸い取っても、むき出しの燃料棒からバンバン排出し続けている可能性が大ですから、大きな効果があるとは思えません。
新聞の報道(読売2面)ではこの換気システムさえ設置できれば直ぐにでも建屋内で

有人作業

ができるかのような見出しになっていますが本当でしょうか。
頼りないロボットをちょこっと建屋内に入れて放射線レベルを測定しただけ。私もよくわからないくらいですから、建屋内の詳細な通路や機器配置など記者が理解しているはずがありません。
放射能は直進性があると言われており、よって建屋内の通路は迷路のように折れ曲がって配置されているはずです。放射能防御のため壁材などには「鉛」の使用も多いのではないか。そんな複雑な迷路の奥へ果たしてロボットを送り込むことが出来るのでしょうか。制御する電波が奥まで届くとはどうしても思えないのです。

換気したからといって建屋の深部まで放射性物質の濃度が下がったと、どうやって確認出来るのか。いやこの換気システムは「放射性物質」の除去を目的としているようですが、空中の粉末(放射性物質)ではなく肝心の「放射線量」の低減を換気で出来るのでしょうか。粉末ではなく原子炉中心には大元である

大量の放射能の塊(燃料棒)

がしっかり陣取っているわけです。建て屋の入り口付近なら可能かもしれませんが、建屋深部での有人作業は当分無理だと私は考えるのです。

ではなぜ東電や大マスコミはこのような発表や報道をするのか。効果があるかどうかは関係なく、目新しい対策を大きくぶち上げることによって、対策の遅れに対する

世間の批判をとにかく先送りしたい

だけだとへそ曲がりの友里は判断しております。

さて昨日のブログで書きました生食用牛肉。実際はまったく流通していなかったとの報道がありました。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110503-OYT1T00771.htm

飲食店各店の判断と処理で、加熱用をそのままユッケやタルタルに使用しているのが飲食店業界の慣例だったようです。生食用として処理場で管理されて出荷されたのは

馬肉だけ

だったとは意外でありました。焼肉屋を訪問する度に食べていたユッケやステーキ屋で食べていたタルタルは

加熱用牛肉

であった可能性が高いわけです。
気は弱いですが耐菌力は強かったのか友里、いままで直後にお腹の具合が一時的に緩くなることは何回もありましたが、すぐ復活して重篤な状態になったことはなかった。
しかしこうのような報道が溢れた今後、果たして

店で生肉を頼む客

がいるのでしょうか。少なくとも75日が経過するまで焼肉店やステーキハウスは生肉料理の売り上げを諦めた方が良いのかもしれません。
ただし、今朝のTVでどこかのドクターが言っておりましたが、O?157などの菌は

肉の表面にしかつかない

とか。つまりトリミング(肉の塊の表面を包丁などで削り取る)さえすれば、中身がいくら生でも大丈夫だとのことでありました。しかし店や調理人によって

削り取る深さや範囲が異なる
削った包丁に菌がつく可能性がある

など見えない場所で顔の見えない調理人の作業は心配であります。子供や老齢の方など体力のない人に生肉を食べさせるのはもってのほかでありますが、大人もしばらくは控えた方が無難かもしれません。

ある意味日本より規制が厳しい欧米でありますが、生肉に巡り会ったことは1回や2回ではありません。
欧米の生肉規制はどうなっているのか、非常に興味があるところであります。