【友里征耶の暴論】 東大出のキャリア官僚は本当に頭が良いのか?

何とかの1つ覚えで増税を唱え続ける財務省官僚。原発事故で不手際というか無能さをさらけ出しただけの経産省官僚。薬害など度重なる判断ミスを連発し年金破綻も他人事の厚生省(現厚労省)官僚。タダ同然で国民の資産を平然とたたき売った郵政省(現総務相)官僚。これら日本の中枢と言われる霞ヶ関に君臨している高級官僚は東大出がほとんどのはずです。
友里は彼らの不祥事や無能さが報道される度に

東大出って頭悪いんちゃうか

といつも思うのであります。と言いますか、東大を出ることによって頭が悪くなるのではなく

頭が良くない人が東大へ入って上級公務員試験に受かって高級官僚になっている

と表した方が適切でしょうか。
難関と言われる東大入試や上級公務員試験に受かることがすなわち

頭が良い

とされる日本(海外も同じようなものか)でありますが、私は単に記憶力(計算力も必要か)と不断の努力ができるという?

単なる一能力が秀でているだけ

と思っております。こう発言すると、東大出や東大信奉者は

何僻んでいるんだ。悔しかった東大へ入ってみろ

と反論してくるでしょう。しか?し私はこの理論は根本的に間違えていると考えるのです。

東大入試合格(上級公務員試験合格)は頭の良さと関係ない

と言っているのですから、東大へ入れるかどうかなんて関係ないこと。
東大は調べたところ、江戸幕府がつくった天文方と医者の私財でつくられた種痘所がはじまりだとか。それから色々吸収合併して明治10年に東大として現在の組織になったようです。

つまり現在の日本の立法、行政など国の基本組織を考え出した明治の元勲はじめ明治初期の優秀な人たちは

東大を出ていない?

のであります。
本当に頭の良い人たちが東大へ入っているなら友里は文句を言いませんが、単に一能力(記憶力など)が優れているだけの人が入学しているとしたらいかがでしょうか。
明治初期に、記憶力ではなく芸術的センスが優れている人が頭良いと判断されていたら

東京芸大出の人が官僚に君臨

していることになります。また記憶力ではなく、走攻守に優れた人が頭良いと錯覚されていたら

読売ジャイアンツのOBが官僚

になっているわけです。

悔しかったら東大に入ってみろ

との反論は、東京芸大出や読売ジャイアンツOBが本当に頭が良いのかと問題提起して

悔しかったら芸大に入ってみろ
悔しかったらジャイアンツからドラフト指名されてみろ?

と同レベルの理屈であると言ってしまっては大暴論と怒られるでしょうか。
記憶力や計算力、不断の努力はあくまで「頭の良さ」を構成する一要素。必要条件でありますが、充分条件ではないのです。

至近なところで例を挙げますと、歳を重ねる毎に人気がなくなり仲間がいなくなり、そして無能さをさらけ出している岡田克也民主党幹事長。立派に東大出て、大蔵省より落ちるそうですが経産省へ入省しておりました。普通に考えたら

すごく頭がよい人

なんですが、無理にもらい物(生ものやバレンタインのチョコでさえ)を送り返し、若手と会談しても自説を押し通して論破することに喜びを感じてしまうとか。
腐ったものやチョコを送り返された人はどう思うか。論破されてやり込められた若手はどう感じるか。人心が離れてしまうのは当たり前であります。
頭が悪くなければ、物をもらいたくないなら

同等以上のものを新たに送り返して今後断りの手紙を同封する

もしくは、いくら賄をもらっても

一切の便宜供与をしない

とすれば良いだけのことであります。孤立せず若手の人心を掴みたいなら

完全論破せず逃げ道を残して諭すように話す

のではないでしょうか。
私は東大出(記憶力や計算力、努力が優れている人)が最も向いている職業は

裁判官ではないか

と考えるのです。その理由は

進取の気性を必要としない
前例を踏襲し古い判例を覚えていなければならない
組織防衛が第一

正に最適ではないでしょうか。

増税問題を裏で糸引いているという財務官僚トップが、堂々と持論を展開している様を私は見たことがありません。海外メディアに

為替介入するつもりはない

との言質を取られ円高を更に進めるというヘタうった財務官僚はいましたけど。
割増退職金で批判を浴びている経産省幹部3人も、まともに自分の言葉で持論を訴えたことがあるのか。頭が良ければ堂々と持論を展開できると思うのですがいかがでしょうか。
原子力保安院や東電も東大出が多いと思うのですが、彼らの受け答えを聞く限り

頭が良い

とは思えないのは友里だけなのか。

本日の暴論は

東大へ入る能力は、芸大やジャイアンツに入る能力とレベル的には大差なく、頭の良さとは関係なし

であります。
東大だけではなく、芸大やジャイアンツに入れる人は国民のごく一部。その能力自体を友里は認めていないのではありません。訴えたいことはただ1つ

東大へ入る能力は数ある能力の1つ

に過ぎないということであります。

自己犠牲、判断力、突破力、バランス感覚、潔さ、ひたむきさ、検証精神、公正さ、責任感etc

と人の能力や価値を構成する要素は入試力だけではありません。
しかしこれらの能力を定量的に評価出来るシステムがないため、入試問題で正解できる能力がすなわち

頭が良い

とされてしまうのでしょう。
本日のブログで言いたかったことは、政治や行政だけではなく、会社経営でも、日本でいう「頭の良さ」はほとんど必要ないということであります。

本日の暴論、東大に入れない一私学出身の友里の僻みなのかもしれません。でも正直、高級官僚に知り合いはいませんが、取引先はじめ東大出をかなり知っている中で、頭が良いと感じた人はほとんどいなかたった現実。
東大出の中でもわずかに頭が良さそうと思った人がいましたので、東大出でも真の意味で頭が良い人はいることは否定しません。

大マスコミに加えて本日のブログで東大出の読者を失う、いや敵に回してしまった、友里征耶の大暴論でありました。

最近訪問した店 短評編 2011-29

福島の牛からセシウムが再検出されたとか、新しい汚染水浄化装置が出来たとかの報道はありますが、肝心の事故原発では

原子炉内の状況は相変わらずまったくわかっていない

という事実は報道されなくなりました。
汚染水処理は事故対策としては二次的なものでして、肝心のメルトダウンした燃料棒がどうなっているのかは未だに掴めておりません。有効な対策も考え出せず、事故当初からなんとかの1つ覚えで?

外から水を注入しているだけ

そんな無策の政府が、やっとごく一部の事実を認めました。

原発周辺、長期間住めないと判断

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110820-OYT1T00928.htm

事故直後の3月から友里は、近辺は何十年も住めなくなるだろうと言っていたことを政府は5ヶ月経ってようやくわかったようです。
高橋はるみ北海道知事、これでも泊原発を安易に再起動(調整試運転中で再稼働でないという詭弁を弄している)させるつもりですから驚きです。まずは役人の文章を棒読みするのではなく、己の頭で考え、自分の言葉でしゃべれとロボット道知事にはアドヴァイスしたい。
最高学府を出て、上級試験に受かった頭はダテではいはずです。

さて3店です。

アピシウス
夏のメニューに変わっていたので訪問。まずは岩牡蠣。大きくてとてもクリーミーでありました。3000円弱(1ヶの価格ですよ)と高額なので、これで普通だったら怒ります。
穴子と小ヤリイカのガレットも良く、ビゴール豚のローストはスパイスの衣焼きのようでしたがまずまず。面白かったのは黒毛和牛の半生ステーキ。どんなものかというと、タルタルステーキの表面をちょっと焼いた、見た目はハンバーグのようなものであります。
ワインは昔と比べると種類が少なくなり(特に古酒やレアもの)値付けも高くなっておりますが、それでも他店と比べたら頭一つ抜けているでしょう。リピート可である希少なグランメゾンですが、この日は週末だというのに6割程度の客入りでした。

くろぎ
相変わらず満席で次の予約も数ヶ月先のようです。和牛ヒレタタキ、鱧落とし、鮎塩焼き、土瓶蒸し、トウモロコシご飯などコース価格が1万2000円ほどを考えるとCP良いと思います。最近若手が独立して似たような値付けのコース和食店が増えておりますが、実際の食後感はここまで追いついていないのが現実です。
くろぎが出来て他店がなぜ出来ないのか。くろぎが利益を上げていないのか、他店が利益を上げすぎているのか。更なる検証が必要でしょう。

もりかわ
スタート直後の小皿料理(でも結構量が多い)だけで10種くらいか。これだけでお腹が一杯になりそうです。勿論味や質も悪くありません。鱧松椀もタネが大きく質も良かった。
あこうの造りも上質で、鮑唐揚げ、スッポン茶碗蒸し、牛ヒレ焼きにウニ丼と、京風料理というより高額割烹の範疇だと思うのですが、高いだけに質含め中身は支払い額に見合ったものでありました。ミーハー傾向の強い方には特にオススメです。

友里征耶の週間食日記 2011-18

野田佳彦財務相に海江田万里経産相、役所の組織内候補と揶揄されている官僚の操り大臣でありますが、民主党最後の総理はこの2名の中から選ばれてしまうのか。他の候補もロクな人がいません。
デビュー以来、料理人の性格の悪さを糾弾し続けてきた友里でありますが、政治屋の

性格の悪さ(頭の悪さも)

を糾弾する政治評論家はいないのか。中央官庁からの落下傘候補を地元の首長に選ぶ程度の民度しか持ち合わせない日本国民でありますから自業自得、自己責任。日本(いや資本主義自体)は確実に滅亡に向かっているような気がします。
誰か一人、欲は自己顕示欲だけに抑えて

金銭欲や名誉欲

と保身を捨てた破壊的思考をもつ正直な政治家が出てこないものなのか。誠に残念であります。

さて本日も恒例の週間食日記であります。

月曜日
昼:京都の和食
夜:京都の和食
関西への出張だったので、合間に京料理(自称もふくめ)を食べました。昼は赤いオバサンオススメの店。予想通りの食後感(たいしたことない)でありましたが、カウンターは満席でありました。コースが3種用意されているのですが、内容の違いをわかりにくくしたいのか、コース毎に客をまとめて座らせておりました。
夜は「絶品レストラン」(鉄人社)掲載のお店へ。まずまず満足して新幹線に乗りこみました。

火曜日
昼:赤坂の鰻屋
夜:港区の高額割烹
昼は赤坂では有名?(店内は満席)の鰻屋。結構高い値付けでありましたが、普通の養殖鰻でありました。
夜は同じく「絶品レストラン」に掲載している高額割烹でした。

水曜日
昼:銀座の寿司屋
夜:渋谷区の中国料理
週末にオープンしたばかりの寿司屋を訪問する事になったので、確認のため、その主人が店長をしていた銀座の寿司屋を久々に訪問。インターホンがある店です。結構混んでおりました。
夜はこれまた久々に、日赤通りの創作中国料理店。好きな四川料理ではないことから、最後には似たような味トーンに飽きが来てしまいました。

木曜日
夜:上野毛の寿司屋のはずが渋谷の四川料理店へ
既にブログに書きました7月で店仕舞いの寿司屋で実質的に追い出され、渋谷まで戻ってホテルの四川料理を食べました。

金曜日
昼:浜松町の鮨屋
夜:溜池山王のフレンチ
昼は「絶品レストラン」にも載せている寿司屋へ。夜はホテルのフレンチでありました。行くたびに食後感は落ちたように感じるのは単なる飽きなのでしょうか。

土曜日
夜:西麻布の寿司屋
オープンしたばかりの、和食を合間に挟む寿司屋。和食担当の料理人もスタンバイしておりました。
1回ではわからないので、評価するとしたら再訪が必要です。

日曜日
夜:西麻布の焼肉屋
女性ブロガーが絶賛していたこの春オープンのお店。ダイニング調でイケメンスタッフと「タン」や「ユッケ」がウリのようです。
しかし味付けが非常に濃いというか、甘いというか。客層は若い人が多かったです。