友里征耶の週間食日記 2011-31

昨日の清武氏の記者会見、期待した新たなネタはなくまったくの期待はずれ。単なる読売ジャイアンツの内輪揉めだけの係争に終わってしまうようです。
あるTVの調査では、ジャイアンツファンに限定したアンケートでも

ナベツネ悪いが7割

でありました。ジャイアンツファンに限定しなければ、

9割がナベツネ悪い

となるのではないでしょうか。ここまで日本国民から嫌われている渡辺恒雄氏、晩節を汚し続ける老害居座りでありますが、

息子や孫は世間に対して肩身が狭い思いをしている

と思わないのでしょうか。今朝のTVでは外国人記者のコメントが流れておりました。やはりほとんどがナベツネに批判的でして、中には

直ぐに辞めるべし

といった意見もありましたが、面白かったのはこの発言。

世界の誰も日本のヤキューなんて注目していない。ガラパゴスのようなもの(絶滅の意味?)だ。

でありました。発行部数世界一を誇る新聞社が所有する球団でありますが、世界での位置づけなんてこんなもの。極東の島国で世界一の発行部数と胸を張っても

読売新聞なんて世界から相手にされていない

とわかったのであります。以前のブログに書きましたが、そんな読売は社説で世界相手に提言することがよくありますが、井の中の蛙が遠吠えをしているようなもの。日本国内で犬の遠吠えをしている

友里征耶の床屋談義

とたいした違いはないようです。

さて店評価ブログに、関西を代表すると思われる「なんちゃってイタリアン」の「ラ・ベデュータ」をアップしております。
ホテル自体(セントレジス)は良いですが、このメインダイニングはシェフの選定を間違えたようでまったくオススメできません。ぜひブログにお立ち寄りください。

それでは週間食日記です。

月曜日
夜:新橋の和食
この時期は丹波の松茸が主役でしょうか。一番予約が厳しいと聞きましたが、ラッキーにも訪問することが出来ました。

火曜日
夜:銀座の鮨屋
久々の訪問。相変わらず客層は独特(人のこと言えませんけど)ですが、ツマミに握り、しっかり食べて参りました。

水曜日
夜:六本木の和食
国産松茸尽くしに鰻でお腹一杯。堪能しましたが、あまりの量に白旗でした。

木曜日
夜:港区のイタリアン
ディープな北イタリアの料理を堪能しました。最近は南系のイタリアンにご無沙汰になっております。

金曜日
夜:銀座のビストロ
週刊文春で「カツカレー」が絶賛されていたビストロ。カウンター含めて満席でしたから人気なのでしょう。
前菜はじめ大人ハンバーグ、仔羊などしっかりした味つけ。目的だったカツカレーもしっかり塩が効いておりました。再訪して店評価ブログのネタにしたいと思います。

土曜日
夜:西麻布の天麩羅
コース2500円からある廉価天麩羅店。4500円のコースを頼みましたが、そこらの高額天麩羅の半分以下の食後感ではなかった。下手な高額店に行くなら、この支払いでもこのレベルの天麩羅で良いかもしれません。次回は最安値の2500円コースを頼んでみたいと思います。

日曜日
夜:内食

さらば、コルヴィエラ

今週発売された「アサヒ芸能」の書評欄で取り上げられたおかげなのか、アマゾンでの「グルメの真実」(宝島社新書)のランキングがいつのまにか上がっておりました。
最近は1万位くらいをウロウロしていたのですが、このブログを書いている時点で500位前後となっております。アマゾンの在庫もなくなり、配送に6?7日かかるという状態であります。
まあ、アマゾン自体のシェアが高くはないですから、ちょっと売れただけで順位が大きくブレると聞いております。100位以内の本でないと全国的に売れているとは言えないでしょう。

さて先日の友里ブログで取り上げました、今月28日で閉店するというコルヴィエラ。昨晩、J.C.オカザワや食べ仲間たちと行ってきましたので報告させていただきます。
閉店を知らせるシェフのブログに

決着をつけに来ると言ったきりのJCオカザワを待ちきれなかったことは甚だ心残り(棒読み)ではありますが・・・

という無念さが滲むものを見つけたので、どんな「決着」になるかわかりませんでしたが、早速オカザワにコンタクトして実現したコルヴィエラ訪問。勿論予約名はオカザワ自ら電話して

オカザワ

であります。
一応最悪の事態を想定したのか訪問は多い方が良いだろうと昨晩集まったのは総勢5名でありました。店前には

本日は予約客だけしか入店できない

といった内容の張り紙がありましたので、我々だけを手ぐすね引いて待ち構えているのかとちょっと緊張したのですが、この日は他に3組の客がいました。
2回目の訪問で気がついたのですが、この店、個室のようなものがあるようです。カウンターもありますから?

かなりの大箱

にしてしまったのも閉店の一因でしょうか。
閉店が近いからか、ホールのスタッフは1名だけ。よってシェフ自ら料理をテーブルに運んできてくれます。最初の遭遇ではちょっと緊張しましたが、この人が「あの松橋さんか」と思うほど柔和なお顔に丁寧な応対。

すっかり丸くなってしまっている

のであります。閉店を決めて心安らかな心境になったのでしょうか。
勝手に掲載されたとオカザワや出版社編集者に抗議して大揉めし、ブログでオカザワを罵倒した攻撃的な姿はまったくありませんでした。
勿論この友里ともちょっと因縁があったのですが、そんなこともなかったかのような応対でありました。

閉店間際でありますので料理についてあれこれ書くのは控えますが、皿出しが遅かったと言うことだけ報告させていただきます。
1時間ほど遅れてきた連れが一人いたのですが、アラカルトで次々と頼んだのでその影響はなかったのではないか。フィッシュ&チップスなんて19時過ぎに頼んで出てきたのは20時半を超えていたでしょうか。
最終的にメインを食べ終えたのは23時過ぎと、4時間を超える大ディナーとなったのです。想像するに厨房のスタッフが少ないのではないか。もしかしたら

シェフ一人?

と思えるほどのものでした。
前菜5種、パスタ3種、メイン2種とバラバラ(一皿2人前はあるというのでシェアを前提にしました)だったので多少の遅れはしかたないと思うのですが、それでも想定以上であったのです。

さて久々のオカザワウオッチング、今回は彼の中学時代の同級生の女性が参加しておりました。いわゆるオカザワ親衛隊の一人、オカザワが

サテライツ

と呼んでいる人です。この中学・高校の同級生で固めたサテライツ軍団がオカザワの基礎票というのでしょうか。ブログアクセス数と本(ここ数年出版できない)の売り数は

このサテライツの30人ほど

をベースに、あと何人上乗せできるかというのが、現在のオカザワの知名度というか集客力の実態。これでは出版のオファーが来ないのは当たり前だと昨晩気づいたのであります。
4時間を超えるオカザワとのやりとりで驚いたのは彼の飲みっぷり。ビールに嵌まっているようで、ワインの傍ら

ビールを5杯以上

も飲んでいるではないですか。還暦超えたので当たり前ですが

普通のオッサン

そのものでありました。最近はサテライツ相手に

麻雀

で時間を潰していると聞きましたから、出版界から忘れ去られる(もともと覚えてもらっていない)のは時間の問題であります。
さて「決着」でありますが、「サシ」の対決に持ち込むつもりなのか、オカザワはシェフに

店が引けたら二人で飲もう

と声をかけておりました。よって我々はオカザワを店に残して帰宅の途についたのであります。

パリ7軒で感じたワイン事情

昨日伊勢丹のお歳暮会場へ行ってきました。不景気が続いているからか、高額商品のラインナップが年々少なくなっているように感じました。
そのなかで友里が注目したのがお食事券であります。和食、中華、洋食の3ジャンルで30店舗くらいでしょか。

ペアランチコース   12,600円
ペアディナーコース  31,500円

挙げられた店は連日連夜満席という盛況店ではないと思いますが(盛況店がこんな企画にのるはずがない)、そのラインナップ(看板)で面白い店名を見かけたのです。

丸の内(モトリザ)

なんだ「モトリザ」とは? もしかして「モナリザ」かとパンフをチェックしてみたらその通り。単なるミスプリのようでしたので伊勢丹スタッフに指摘しておきました。

さて次は閉店情報です。フグ屋に続いておでん屋も閉めてしまったのか。西麻布のビル前(1階は相変わらずテナント入っていない)を通ったら、

店内工事のためしばらく閉店

といった内容の張り紙を見つけたのです。その店は「六根」。ダイニング調の薄味おでんの店でして、昔はたまに使わせて貰っておりました。
この手の張り紙をした店(張り紙にはっきり再オープン時期を明記していない)で無事に再オープンした店の話はほとんど聞いたことがないだけに

実質的な店仕舞い宣言

と受け取るのが無難でありましょうか。

さて先日立ち寄ったパリで昼夜7軒ほど店を訪問したときに感じたことです。最近はワインを飲む人が急減したと聞くフランス、なかなか面白いことに気がついたのです。まず夜のビストロでは

トマトジュースを飲みながら料理を食べている男性客

を見つけました。その男性、塩胡椒だけではなくウスターソースまで注入しておりました。そのテーブルは他に女性が2名ほどいましたが、ワインを飲んでいる気配を感じませんでした。結構ディープな味付けの店だけに、ワイン(酒類)なしで食べきるのは子供以外なら厳しいと思うのですが彼らは平気なのでしょうか。

昼の店ではさすがにお酒を飲んでいる客は少なかったのですが(当たり前か)、驚いたのは夜の「ランブロワジー」でのこと。男女2ペアの4人組、シャンパンなどいわゆる食前酒なるものを飲まず、いきなり

ボルドー赤

から始めてしまっておりました。ラベルが特徴的(プティムートン)だったのですぐわかったのですが、アミューズ、前菜(確かラングスティーヌのカレー風味)、メインと同じワインを飲み続けておりました。他の男性カップルは最初からブルゴーニュ白で通していましたっけ。
何もシャンパン、白ワイン、赤ワインの順に飲まなければいけないという決まりはありませんが、赤ワインをボトルで頼む前に食前酒や白ワインを必ず飲む友里としてはちょっと意外に思ったのであります。

本場フランスだけではなく、日本でもワイン離れが進んでいるとも聞きますから、不景気に加えてワインの売り上げも期待できなくなるレストラン業界。今後も厳しさが続くのではないでしょうか。
特に名古屋や関西地区のレストラン、ワインの持ち込みに寛容な店が多い(許可しないと客が来てくれないらしい)ですから、不景気の持続は高額店になるほど厳しいのではないでしょうか。