銀座三越新館レストランにも閑古鳥が来襲!

赤坂見附で銀座線に乗り換えるのを忘れてしまい、銀座で降りたのが昨日のお昼過ぎ。ちょっと時間があったので、大震災後の客入りがどうなっているか三越新館のレストラン街へ行ってしまいました。?

昨年のオープン時はすべての店前で行列ができるほど無茶苦茶混んでいたので、オープン11時前に駆けつけたことなどもう過去の笑い話か。この盛況さは長続きしないと当時書きましたが、半年でかなりの店に閑古鳥が発生していることを確認したのです。

店前に順番待ちの客が座っていたのはわずか3店のみ。水の味もわからないと言われるアメリカ人、その歴代大統領を魅了したことに意味があるとは思えませんが、そのことをウリにしている山本秀正シェフが関与するピッツアとパスタの店と蕎麦屋

マエストロケイズ セストセンソ 箱根暁庵

の3店であります。そしてトラットリアも行列はなかったですが店内はかなり混み合っておりました。
以前に店評価ブログで取り上げた「石楠花」も勿論店前に客なし。しかし店内は結構客が入っているようです。何故かなと店前のメニューをみて納得。なんと

2500円の焼き魚(甘鯛)定食

がラインナップに加わっているではありませんか。以前から「なんちゃって京料理」と評しておりましたが、ここまでなりふり構わなくなっていたのか。

以前は行列の長さがトップ3に入っていたハンバーグがウリの洋食屋「銀座サンジューシー」も店前はゼロ。空いているテーブルもありましたから驚きです。その他寿司屋、四川料理、モダン飲茶もかなりの空席がありました。
ネオビストロも客は数組。スタッフが店前で仁王立ちしていましたから、その焦りはかなりのものと考えます。

そして一番悲惨だったのが鉄板ステーキレストラン「碧」であります。沖縄の食材を扱って焼き手は

女性のみ

という理解しがたい拘りを謳っているお店。調理人は男性に限定する必要はないですが、だからといって女性だけにする必要があるのか。もっとまともな事に拘ってもらいたいものですが、この店なんと12時30分前後で

閑古鳥だけで客ゼロ

であったのです。勿論女性スタッフが1名、店前で仁王立ちしていたのは言うまでもありません。
数店の行列店や満席に近い店とこのような集客に苦しんでいる店の違いはなんなのか。お好み焼き屋は例外ですが、客が入っている店のメニューには

1500円

からのコース(定食)を用意しているということ。2000円近くになったら途端に客が減るわけです。

再開発ビルなど新規のビルのオープンでかき集められる市井の有名・人気レストラン。友里は以前から

そんな所に出店しても意味がない

と主張してきました。本当に美味しくCP良い料理を食べたい人が

ビルのレストラン街

へ行くと思っているのか。
オープン人気で客が殺到するのもわずか数ヶ月。その後の悲惨さは古くは恵比寿ガーデン、アークヒルズから六本木ヒルズ、最近のミッドタウンまで歴史が証明しております。交詢ビルやYUITOのように、オープン直後から悲惨なレストラン街もあるくらいです。地代が高く店子側に不利な契約条件でわざわざ

客が来ないビル

へ出店する店経営者の心理が理解できないとの友里の主張、銀座三越新館の現状も大震災の影響だけではないと考えます。

さて先日、グラフ社から面白い本を送っていただきました。
友里がインチキ資格商売と批判し続ける「日本フードアナリスト協会」のスーパーバイザーの肩書きを持つ自称食文化研究家・藤原浩氏の著書

感動のレストラン お取り寄せ(グラフ社)

であります。著者が感動した店を東京中心にかなりの数紹介している「オススメ本」。今月発売したばかりで湯気がたっております。
6月出版予定の友里オススメ本の前だけに

先を越された

中には「新ばし しみづ」、「ル・マンジュトゥー」、「桃花林」、「美かさ」、「タムラ」、「ハジメ」など絶対に友里がオススメしない店があるところも面白い。今年の訪問目標である

アルケッチャーノ

も載っております。でも一番驚いた掲載店は

銀座こびき

であります。
思い出したくもないこの店名、日刊ゲンダイのコラムで取り上げた際、この店を絶賛していた古川修氏(ご存じの方いらっしゃいますか?)も評価対象としてしまい、名誉毀損で提訴されて高裁で逆転敗訴。100万円の損害賠償金を支払ったのは記憶に新しい。
でも思い出すだけでも忌々しいとはならず、また訪問してみようかなと思ってしまうところが友里の変人たるところでしょうか。

せっかくいただいた本なので、以下に写真を貼りつけます。皆様の参考になるかどうかわかりませんが、興味がありましたらご購入下さい。
味の嗜好は人それぞれ。友里とは違う嗜好の方には役に立つかもしれません。
ただし問題点もあります。予算がなかったからか料理写真が白黒なんです。自主出版ではないかと揶揄されている関谷江里さんの本でもカラー刷りでありますから、訴求力が弱いかも。せっかくの大作なので残念であります。?

ついでに便乗になりますが、5刷り目の「グルメの嘘」が新潮社から送られてきましたので、その写真もアップします。
増刷、増刷と宣伝しても、疑い深いアンチは

嘘ではないか

と疑っているとのこと。本当に5刷りとご理解いただくためにも、写真の「帯」に注目して下さい。初版から4刷りまで緑色でしたが、5刷りは「赤」になっております。

果たして「6刷り」までいくか。神のみぞ知ることでしょう。

感動のレストラン お取り寄せ(グラフ社)

グルメの嘘(5刷)

本日のブログ、原発問題はお休みです。