芝浦工業大学教授・古川修氏の損害賠償請求事件 2 古川氏の訴状の骨子

今日のブログでは、古川氏から提出された訴状の骨子を書かせていただきます。スペースの都合上、全文を掲載するわけにいきませんが、その骨子は偏向せずに伝えるつもりであります。万が一ご不満な点がありましたらご指摘ください。
1、当事者
原告・古川修氏は、株式会社本田技術研究所で革新技術の研究開発に従事、内閣総理大臣発明賞を受賞、工学博士(わざわざ東京大学との注釈あり)の学位を取得、現在は芝浦工業大学のシステム工学教授を務めているとのこと。
また、社団法人の顧問を務め、2万2000部売れた「世界一旨い日本酒」を執筆し、NHKに出演し、いくつもの雑誌などに寄稿した「ジャーナリスト」だと主張しています。添付の経歴記録では、国交省のいくつかの部会の委員を務められてもいました。
しかし、こんな経歴自慢と今回の訴訟内容が関係あるのでしょうか。
しかも邱永漢さんのHPでのプロフィールでは、「ホンダ」で四輪操舵や二足歩行ロボットの革新技術の研究開発責任者を歴任とあります。こう書かれると、あの有名な上場会社である自動車メーカー「本田技研工業株式会社」で研究していたと受け取りがちですが、実際は、関連会社である「株式会社 本田技術研究所」なんですね。経歴詐称とは言いませんが、誤解を招くというか、わざと読者に「誤解」させる表記であると考えます。
※読者の方からご指摘がありました。いわゆる「ホンダ」のイメージは上場会社で製造担当の本田技研工業ではなく、本田技術研究所やホンダエンジニアリングが相当するのではないかとのことでした。
よって、削除ではなく、ここにその旨追記させていただきます。
2、「勘違い」
日刊ゲンダイと友里征耶の「店評価ブログ」で掲載した内容を問題視されています。
http://tomosato.net/blog2/2007/01/
の1/20付の「銀座 こびき」をご覧ください。
「勘違い」していると評した友里の指摘にご立腹のようです。
しかし、何ら検証精神を持たず、特定業者を絶賛する姿勢で「ジャーナリスト」を自称する考え、「勘違い」以外の何物でもないと思うのは、友里だけでしょうか。
「ジャーナリスト」がなんら検証せず、取材対象者の口上を垂れ流して宣伝して良いと思っているのか。
3、「副業ヨイショライター」
「副業」と「「ヨイショ」にご立腹です。ネガティヴな表記で、原告の評価を下げるとか。
しかし、私学とはいえ税金の援助を得ている大学に務める教授であります。本業に邁進することを期待されるのは当然、趣味の食べ歩きなどのライター稼業は副業以外の何物でもない。本業と言えるのか。
また、何ら疑問点を挙げず、検証精神なしで特定業者や店を絶賛するのは、彼と親しい「やまけん」さんと同じく、「ヨイショ」の何物でもないと考えます。世に、完全無欠なものはないからです。問題点を挙げず、ただただ宣伝する姿勢、これは「ヨイショ」と言われて仕方ないと考えます。
大学教授としては、論文発表が停滞しているようにも感じます。「本業」と「副業」が入れ替わったのかも。
4、「癒着ライター」
これにもかなりご立腹なようです。「癒着」とは、あるべき関係をこえて、不正に深くつながり合うことを意味すると主張しています。
しかし、彼のコラムでは、一般読者には受けられない業者の接待(西崎ファームや秋鹿の社長との昵懇な関係)を開示しています。一般読者向けのコラムで、対象者が経験できない「特別待遇」のもと絶賛する姿勢、これは普通、「ジャーナリスト」として「あるべき関係をこえている」と断言していいのではないでしょうか。
皆さん、古川氏に「ジャーナリスト」の定義を聞いてみてください。
5、「井の中の蛙」
これにも大層なご立腹です。当人が広い見識を持たない、独りよがりになっていると決めつけることに他ならない、と主張しています。
しかし、私は世の食通や外食好きな方にここで問いたい。
小滝橋の「岸由」が本当に東京最高の割烹なのか。
六本木の「トレフ ミヤモト」が傑出したフレンチなのか。
神泉の「アルキメーデ」が絶賛されるイタリアンなのか。
原告・古川氏は、「京味」や「重よし」、「幸村」、「小室」、「と村」など比較的評判の高い割烹料理店へ行ったことがあるのか。これらの店より「岸由」が上、いや同等と本当に思っているのか。
これでは、高校野球ばっかり見ている人が、甲子園大会優勝校を「最強の野球チーム」と断言しているようなものです。世には、日本プロ野球やメジャーリーグがあることをご存じない。
彼のコラムでは、巷で評判の高級店の訪問が読み取れません。このような店へ行かずに、そこらの店を「最高」と評する姿勢、「井の中の蛙」と言わずなんと表現するのでしょうか。
鮨屋、和食屋、フレンチ、イタリアン、中国料理。古川氏はどれほどの店を経験してコラムで発言しているのか、今はトレーサビリティを追及される時代です。自分の経験を開示する必要があるでしょう。
古川さんへメールでどんな店へ行った経験があるか、聞いてみるのも面白いかもしれません。
「京味」や「幸村」、「と村」より「岸由」が本当に上なのか、皆さんには判断がつきますね。
こんなヨイショをしてしまっては、「岸由」の主人がかえって困惑するというものです。
6、まとめ
本件記事の掲載および転載により、被告らが原告に対し不法行為責任を負うので、原告は被告らに対し、原告の精神的な損害に対する慰謝料として金1000万円及び弁護士費用として100万円、そして被告HPに転載された本件記事を削除し、謝罪文を6ヶ月間掲載することを求める。
すべてがこんな調子で訴えてきている芝浦工業大学システム工学教授の古川修氏。研究室の研究テーマに「調理支援システム」や「食品加工システム」を挙げているのも不自然ですが、自身の趣味に大事な研究費を無意味に投入していないことを願っています。