最近訪問した店 短評編

皆さん、楽しいGWをお過ごしでしょうか。旅行などへお出かけの方も多いと思います。私はいつものことですが、GW期間中は自宅待機というかどこへも出かける予定がありません。店訪問の予定もほとんどありません。家族で映画や演劇鑑賞で過ごすつもりであります。
さて、詳しい評価は「店評価ブログ」に後日書くつもりですが、最近訪問した店のなかからいくつか、アクセス数の少ないGW中でもブログを読んでいただける読者のために書いてみたいと思います。
ラ ボスケッタ
グラナダの「キオラ」をやめた鵜野氏が開いたといわれる白金のイタリアン。ガラス食器の会社とのコラボという話ですが、私の推測ではただの「雇われシェフ」ではないかといった食後感でした。ハーブをうまく使用した繊細でいてしかしインパクトもある料理だと思っていたのですが、今度の新店はただの少量多皿料理になってしまいました。インパクトだけを狙ったフレンチみたいな料理。ガラス食器の多用もちょっと無理があります。客も週末だというのに5割ほどの入り。ワインリストもりプアですので、かなり修正しないと集客は厳しいでしょう。
ぎたろう軍鶏炭火焼鳥 たかはし
過食のオコチャマなどヨイショ系が絶賛しているフレンチシェフから転身した高橋氏の店。どれほど美味しい焼鳥かと楽しみにしていたのですが、結果はまったくの駄目だしでした。
まず本当に質良い軍鶏なのか。ほとんどの焼鳥が肉の旨みを感じさせてくれません。また焼き方も下手。ベチャベチャのような感じです。火力が足りないのが直ぐわかります。炭火台を覗いたら、炭は白くなっているだけでほとんど発火していません。これでは「蒸し焼き」ではないか。
評判の親子丼も、既に火を入れている鶏肉をつかってさっと造ってくるのですが、まったく美味しくありません。「次郎」や「水谷(次郎 よこはま店)」、「さわ田」、「兼定」など有名鮨店を訪問することなく「入船」を日本一と評価してしまったオコチャマのこれまた勇み足であります。「世良田」の焼鳥と比べ物にならないというか、新橋の「鳥小屋」より駄目ではないか。夜は2回転営業のようですが、週末の1回転目は我々以外は1組しかいませんでした。
ポールボキューズ ミュゼ
これも予想通り駄目でした。まずこの大箱、夜は予約を取るようですが、コートや荷物を預かるスペースがない。どうするつもりなんでしょうか。
30分並んで入ったランチ。並んで入っている客はどんな事前知識を持って入っているのでしょうか。会話から判断しますと、雑誌で知ったようですが、「ポール ボキューズ」がどんな人どころか名前もよく覚えていない人ばかり。ましてやヒラマツの名を知っている人も少なかった。だいたいマスコミではボキューズ初上陸のように言っていますが、これは「ブラッスリー」がはじめて上陸しただけのこと。ミッドタウンに入ったジョエル氏が厨房にいた銀座の「ポールボキューズ」は20年以上前でしたか、アークヒルズで客入らず閉店したフレンチも「ポール ボキューズ 東京」だったはずです。
特別料理として4500円の「トリュフ 卵の皿焼き フォアグラ添え ソースペリグール」を食べましたが、目玉焼き2枚にフォアグラ角切りとスライストリュフ、そしてツメの緩いペリグーソースを掛けただけのもの。これで4500円はこの雰囲気では高すぎるというものです。1800円のランチをやめて2500円だけに絞った営業も、強気で嫌ですね。