最近訪問した店 短評編 49

普天間の問題に端を発したのか、アメリカが日本に不信感を持ち出したと最近盛んに物知り顔の評論家やコメンテーターが「日本の危機」と煽っております。
櫻井よしこ氏など「日本を自滅させる気か」とまで怒っていますが、こんな程度のアメリカとのやり合いでいちいち国が自滅していたら、とっくにタリバンやアルカイーダ、そして北朝鮮は世から自滅しているはずです。イランだって消滅しているでしょう。
私に言わせると、大声出して大きな問題にしようとしている人たちは、今まで「安保」や「日米同盟」で飯を食ってきた人たちではないか。
アメリカを怒らしたら経済に大きな影響が出ると警告を出している人も多い。確かにトヨタはじめ対米輸出に頼る企業がダメージをうける可能性がありますが、日本には「武士は食わねど高楊枝」という言葉があります。たまには自分の利益や儲けを度外視して、真の意味で「国益」を考えても良いのではないでしょうか。
外交は武器を使用しない戦争と言われております。交渉する当事者両方がニコニコ顔で終結することはまずあり得ない。裁判だって同じです。和解と言えども内容は原告、被告両者が満足で終わることはまずないのです。
アメリカが日本に対して「不信感」を持ったと警告する人もいますが、私はその人達に言いたい。

?あんたはアメリカを根の底から信じるほど脳天気なのか。

と。世界一自分勝手と思われるアメリカ(中国もロシアも)がもとから他国を真から信じているはずがありません。
アメリカは体を張って日本を守っていると言う人がいますが、それはリターン(国益)が勝っていると思っているからであります。世界一合理的なアメリカ(中国やロシアも)が、何も期待せず人(他国)に尽くすはずがあるわけがない。
約束を守らないとも言っていますが、アメリカだって国内企業を守るため勝手に保護貿易に切り替えたり、中国も法律を変更したりしたことがあります。どの国も、勝手に約束を破ってまで自国に有利になることを考えているわけです。
やれるもんならやってみろ、といった北朝鮮的な開き直りも外交では必要だと私は考えます。

さて3店です。

ENOCLUB 1階 アルバ
胃の調子も戻り気味だったので、昼に1階のカウンターへ。
ニース風サラダにバターたっぷりのポルチーニのスパゲッティを食べましたが、濃厚でまた胃に負担がかかってしまった。
厨房に日本人が見えました。

LA CIAU DEL TORNAVENTO アルバ近郊
西麻布「トルナヴェント」のシェフの修業先? ミシュラン1つ星のこの地では目立つ豪華な一軒屋リストランテです。18卓の大箱で、地下のセラーも圧巻。
卵黄とツナでつないだソースのトンナート、スペシャリテだというトルテッリ、独自ルートで仕入れているという白トリュフのリゾット、みんな美味しかったです。特に白トリュフはアルバ訪問で一番の質でした。ワインはボルゴーニョのバローロ‘61。
アルバへ行く機会があれば、再訪したい店です。

LE BRISTOL パリ
パリのミシュラン3つ星フレンチ。季節によってメインダイニングが移動するホテルでして、この時期は入口正面のホール。
前菜は円筒状の焼生地の中にホタテと牡蠣を詰めたもの。レモンのムースを乗せており微妙にスパイスを利かせておりました。最近の流行に近い調理でしたがまずまず美味しかった。
メインはスペシャリテのリエーブル。濃い色をしていますが味わいは上品でありながらしっかり。ソースに魚系の出汁(鰹節)が入っていると感じるほど不思議な味わいでありました。メートルは「カカオ」を入れていると言っていましたけど。ワインリストはドメーヌが偏っていましたが、私の好きなルイ・トラペが多かったので文句はありません。
ジヴレ・シャンベルタン プティ シャペル‘78を飲みました。まだ若かったです。