最近訪問した店 短評編 2011-41

読者の方からポツポツとグルメの真実(宝島社新書)の感想をいただいております。
メールでの感想ですから、否定的なものはありません。一般客の立場の方は面白かった、プロの方からは

その通り、反論できない

とのこと。もし書店で手にとってご購入いただきましたら、批判をしたいアンチの方々はメールをされないでしょうから友里掲示板で、その他の方はメールか掲示板でぜひご感想をお願いしたいと思います。
またプロの方々、実名登場のご本人やその関係者の方々のご意見もぜひお願いしたいと思っております。

さて3店です。

キッチン ボン
超久々の訪問です。昔のような行列はなく店内の入りも半分くらいか。
メニューを一目見てビックリ。このデフレの時代だというのに、自分の記憶からみて、すべての料理がかなり値上がっているのです。
ウリのシャリアンピンステーキが8400円。以前は5000円前後だったはず。鮑のサラダは1万円を軽く突破しておりました。
全体に高いからでしょうか、サラダ盛り合わせ1つにボルシチ2つ、そしてパンだけで済ませている2人客もいました。
鮑なんて頼む人はいないのでしょう。完全予約制(3日前)でして、当日では頼めません。おそらく予約があるときだけ仕入れていると思います。昔は8000円前後で景気も今より良かったからか、いつでも頼めたんですけど。
味は全体にかなりマイルドになったような気がします。ニンニクが以前ほど強くないんですね。ボンらしいギトギトした味を期待していただけに、ちょっと拍子抜けしてしまいました。

神泉 小笹
こちらも久々の訪問。到着時は他の客ゼロだったので、この不景気でさすがに苦しいのかと思ったのですが、しばらくしたらカウンターは満席となりました。
主人一人の対応だからか皿出し(正確には握り出しか)が遅く、入店からお会計まで3時間ほどかかってしまいました。支払額は一人当たり2万数千円。価格なりの食後感でありまして、銀座など都心の鮨屋へのアクセスがしにくい方々には使い勝手がよい鮨屋だと思います。

鮎正
前回の訪問ではこの店のウリである鮎尽くしを食したのですが、今回は天然スッポンコースにチャレンジ。
生き血や刺身は別にして、鍋は薄味ながらも地味深く美味しい。その後もスッポン鍋を食べる機会がありましたが、今年最高のスッポン鍋であったと思います。
鮎自体はそれほどと思わなかったので、スッポン鍋がオススメの鮎料理店と紹介したら怒られるでしょうか。