最近訪問した店 短評編 2011-13

時事放談(TBS)のプロデューサーの頭と人脈は偏っているとしか思えません。学者のはずですが、記者クラブの代表というか読売の手先のような思想の持ち主の御厨氏の司会だけではなく、ゲストメンバーも代わり映えがしないメンバーばかり。
本日は野中広務氏。鳩山氏や小沢氏を批判していましたが、議員を引退した老齢にも関わらず相変わらず生臭いところに関与し、TVでは自分のことを棚に上げて偉そうにしゃべっているのですから呆れます。民主党の「菅降ろし」をとんでもないと言っていましたが同じく化石としか言いようがない森元首相は

菅さんが政権をとっていること自体が「政治空白」

と言っておりました。舌禍の権化のような人でしたが、一生に一度の名言ではないか。福島に原発を引っ張ってきた渡部恒三氏も準レギュラーでありますが、この番組は意見が違う人を出演させないのが基本のようです。
ぽっちゃり顔の御厨氏、天下太平の人生で色々な意見を差配する能力に欠けるからの人選偏りと私は考えます。

ついでですが、本日の日本ハムvs西武、斎藤佑樹投手が順調に3勝目をあげると予想します。

さて3店です。

オマージュ
食べログで高評価な店ですが、知り合いのフレンチシェフも関心をもっていたので訪問しました。名物のマダムは出産と育児で長期お休みということで、替わりに「シモムラ」にいた人が赴任しておりました。立地から見てビストロ的な店だと思っていたのですが、高級フレンチのようでまずビックリ。
1万円のお任せコースは、本鱒、赤座海老、鴨と友里があまり得意としない食材ながら、味わいはまずまずか。聞くところ2回目からはアラカルトにも対応してくれると言うことなので機会があったら再訪してみることにします。
ワインはそれほど多くはないですが、ブルゴーニュなど値付けも高くなく、それなりに揃っておりました。

鮨嘉瑞
ご存じ「あら輝」の自称弟子の店。年齢差はほとんどないのに師匠と弟子の関係は部外者の私には理解できません。
まずは上野毛へ移転する前年に訪問した時の店評価をご覧下さい。

http://tomosato.net/weblog2/%e9%ae%a8/242.html

今のところ、「あら輝」が置いて行った地元客や純粋無垢な一般客の投稿で食べログでは高評価ですが、私の印象では今後は厳しいのではないか。まあ高額鮨不毛の地ですので、この地に留まっていれば都心の真の江戸前鮨を知らない地元客が来るとは思いますが、激戦地ではまったく勝負にならないツマミに握りでありました。
そして驚くべきことは、主人と同じ服装をした女性が、つけ場で重要な仕事をしているんですね。山葵をおろす、煮切りをひく、リンナイペットに魚を入れる、産地を説明しながら刺身を置く、などなど。まるでオープン当初の「鮨 なかむら」と同じ光景でありました。
懐かしいですが、邱サイト時代の「鮨 なかむら」の店評価をご覧下さい。

http://tomosato.net/kako/04_0802_tomosato.html

http://tomosato.net/kako/04_0803_tomosato.html

重要な仕事をしていたこの女性、後に中村氏の奥様になられたと漏れ聞きました。
大阪在住の元常連の話では、嘉瑞の主人は東京には単身赴任ということでしたから、現地で有能な女性をスカウトしたのでしょうか。

ヘイフンテラス
はじめての訪問。と言うより、ホテル自体に初めて入りました。大箱なのですが客入りはわずか。その理由は料理と酒類の高額設定ではないか。とにかくすべてが高いんですね。
ただのモエのグラシャンがなんと3000円。生ビールも1200円ですから半端な数字ではありません。
価格だけではなくサービスも融通がききません。あの福臨門でも北京ダックは半羽で出すのに、この店は1羽(16880円)でしか対応しません。スープも1人前で最低でも5000円ほど。高過ぎです。オーダーの最初に

MSGなしでお願いします

といったところ

うちは最初から使っておりません

と言われてしまいました。
その言葉を信じるか信じないかは別にして、メインのアズキハタの蒸し物含めてすっきりした味わいの料理でありました。ただし出汁含め旨みという点でちょっと物足りなかったか。わずか1回の経験でありますが、昨年はじめの香港初訪問で食べた店の方が同じMSGなしでも美味しかったと記憶しております。
ワインが高いので紹興酒(8000円ほど)を頼んで一人当たりの支払いが3万円弱。半分はお酒を飲まないメンバーでしたから、かなり高くてCP良くない店と言えるでしょう。
ウーロン茶でさえ1000円するほどです。これでは客が殺到するとは思えません。