最近訪問した店 実名短評編 2012-8

早いもので今年も3ヶ月が絶ってしまいました。今日から新年度であります。
今年も残り3/4と書くと気が早いと言われるかもしれませんが、この調子で時が過ぎていきますと、もう30回は迎えられないと思う正月の残りもあっという間になくなってしまうかもしれません。
食だけではなく残りの人生、悔いのないように大事に消費していきたいものです。

さて先週水曜日の日刊ゲンダイ、そして昨日の店評価ブログで取り上げた大阪の人気行列カレー店「宝石」(現在休業中)がオペレーション(単に3人ずつカレーを造って出すという客じらし戦略)を真似たという、大阪一、いや関西一のカレー店と言われる

カシミール

へトライしました。そして大変苦労して目的を遂げることができました。本日はその「カシミール」の短評編です。

関西の食べ仲間と12時に現地で待ち合わせ。オープン時刻はその日の店主の都合でバラバラと聞いておりまして、1時間くらいは覚悟していたのですが・・・

カシミール 入口

 

なんと店の間口の半分を自動販売機の設置スペースに使っているんですね。行列している客から更に少しでも稼ごうとの思惑でしょうか。あまり格好の良いものではありません。

12時5分前に店前に着いた友里、行列が出来ていないのに驚いたのです。数人の客と思われる人が店前から立ち去っていくのを見て、嫌な予感がしたのです。急いで入口の前に行ってみたら

14:00頃の開店となります。すみません。

という張り紙。

カシミール 張り紙

 

おいおい、いくらなんでも2時間もオープンを勝手に遅らすのはサービス業として失格ではないか。やや遅れてきた食べ仲間と慎重に協議した結果、

最初で最後だからこのまま2時間待つ

という選択をしたのであります。
最初の1時間は時間の消費に苦労したのですが、13時頃にすぐ後ろに並んだカレーオタク、もとい、カレー好きの男性客から色々とカレーの話を聞かせていただき、残り1時間をなんとか乗り切ったのであります。

カシミールは関西一のカレー店
営業時間が不規則なので、来られる客は学生、自由業に休んだ会社員だけ
種類はマトン、カシミール、ビーフ、チキンなど選択肢はある
またセットとして野菜や玉子のトッピングもある
辛さは3~30まである
勿論スパイスカレーである
普通は13:30ころのオープンが多い

とのこと。期待が徐々に膨らんで14時にやっと入店となったのです。その時点で行列は我々を入れて13人ほどになっておりました。

友里のオーダーはBセット(野菜と玉子入り 1000円)のマトンカレー。白米ではなく玄米を選び、辛さはノーマルの3(初めての客にはノーマルを強く勧められる)であります。
15分ほどで出来上がってきたのですが、我々とそのオタク、もといカレー好きのカレーを造り終えてから、次の3人のオーダーを取り始める店主。オープンと同時に10人ほど客が入店しましたが、最後の方なら、1時間はオーダーも受けて貰えず、黙って人がカレーを食べる様を見て時間を潰すことになるのです。

カシミール マトンカレー

盛りつけの見た目は決して綺麗ではない、単なるてんこ盛り。お皿からカレーがこぼれてしまっておりました。
ご飯少なめでも東京の大盛りに近いのではないか。大盛り指定なら2人前はありそうでした。

肝心のお味でありますが、トマトが入っているからか酸味は感じますが、スパイスの主張を感じません。

良くいえば各スパイスが調和している、はっきり言うとスパイスが効いていない

「宝石」もそうでしたが、大阪(関西)の方はスパイスに弱いのでしょうか。スパイスカレーと言われていても、友里には辛さではなくスパイス自体の主張をほとんど感じなかったのであります。特徴が見当たらなかったのであります。

関西で江戸前鮨、まともなフレンチ、郷土色あるイタリアンを求めるのは酷だと思っていたのですが、更に

スパイスカレー

も加えるべきだ、との結論に達したのであります。