ネスプレッソコーヒーの実態とは

時差があるのでブログは現地時間の朝に書き終え適度な時刻にアップしております。機内で充分睡眠をとり、ホテルチェックイン後も昼寝をしたにもかかわらず、初日の夜は一晩ゆっくり眠ることが出来ました。
最近は歳のせいか時差が数日残ることが多かったのですが、今回は大丈夫であります。

しかし今回の出張、飛行機だけではなくホテルもイマイチか。
東京や大阪ではハイレベルに位置するチェーン店のクラブフロアに泊まっているのですが、設備が古すぎ。
バスルームにシャワーブースがあるのは予約前に確認していましたが、ハンドシャワーがないんですね。仕方がないのでバスタブで最後の仕上げ(ちょっと下品でしょうか)をしようと思ったら、

そのバスタブにもハンドシャワーがない

のであります。バスルームの雰囲気(内装)はこのチェーンホテル仕様に統一されているのにです。
そういえばスリッパも電話で要求しなければ備えておりませんでしたし、靴ベラも見当たらない。
iPod再生機(アラーム機能付き)も壊れているのか電源が入りません。クレームつけて取り替えさせるのが面倒なので、自前のPC用小型スピーカー(BD見るかもとわざわざ持参している)を通してモバイルのiTunesを聞いております。

ただし、日本では深夜しかライヴが見られないUEFA EURO2012が数時間の時差で見られるのが唯一のメリットか。でもこれはどのホテルでも出来ることなんですけどね。

昨晩、つまり最初のディナーはホテルのメインダイニングでカウンター一人飯。他に寂しい一人客が男女ひとりずつおりました。
メインを何にするか迷ったのですが、この地の代表であるビーフではなく、シェフスペシャリテというバッファローを敢えて選択。南部の味付けなのかスパイシー(甘辛)でありましたが、なかなか美味しゅうございました。

さて一昨日のブログで取り上げたネスプレッソの件。何人かの読者から友里と同じような感想(どのカプセルも味に大差ない)をいただきましたが、その道のプロの方からその理由を教えていただきました。
友里が「スペシャルティコーヒーの方がはるかに美味しい」と書いたことに対して

ネスプレッソは中身がスペシャルティではないから当たり前

との解説。つまり16種あるといっても巨大企業であるネスレが品質を均一にして提供するわけですから(そして大量に提供)

ぜいぜい数100袋(もっと良いものは数10袋)しかとれないスペシャルティコーヒーの極上品レベルを提供できるはずがない

数え切れないカプセルの味を同一にする(友里は種類が異なってもほとんど同一に感じる)為、ネスレが確保するコーヒーはより広範囲のテロワールのものを混合するしかなく

特徴が出るはずがない

とのことでありました。
その中でわずかに特徴がでているのは、インドネシア(マンデリン)やアフリカの一部などの比較的個性があるものを主体に組み立てたブレンドもの。更に特徴を出すための奥の手は香料による着香だというのです。

ワインに例えれば、大量供給ですから特級畑どころか1級畑も無理。大量&同品質にするには

限りなくテーブルワインに近い

ものということでしょう。
シャンパーニュのノンヴィンのように各メーカーが異なればそれぞれの特徴がでるでしょうが、ネスプレッソのコーヒーをシャンパーニュに例えれば

モエがノンヴィンを16種類造っている

ようなもの。各ノンヴィンに特徴を持たせろと言うのと同じで、ネスレに各カプセルの特徴を出せというのは無理な注文かもしれません。
自分で選んだ豆を使えるというデロンギの全自動エスプレッソマシーンの方が良かったとちょっと後悔しております。