これが本場に近いベッコフなのか

昨日のブログで愚痴った宿泊ホテル。身内が外に出ようとドアノブを引っ張ったらなんと取っ手が

抜けてしまった

ではありませんか。何だこりゃ。8階の最上階は7階までと違ってフロア全体のスペースは半分くらい。オマケで造ったフロアではないでしょうか。
ちなみに各フロアを散策したのですが、1階(2階に相当)から4階(5階に相当)を見てみたら、超豪華なフロアなんですね。廊下も倍近く広くドアも白い。5階は閉鎖中でわかりませんでしたが、6階から8階までが安っぽく見えるフロアになっているようです。
つまり、アパートメントと同じで、上層階より低層階の方が高級志向ということでしょうか。それにしては東京に出てきたデュカスは、ビル最上階に登って「ベージュ」をオープンしてしまいましたから、彼の頭の中はよくわかりません。

以前から友里が言っておりますが、欧米の高級レストランはほとんど1階かせいぜい2階。高層階にはまともな店はありません。
だいたい高層ビルなんて、NYなどアメリカや香港、ドバイなど新興国に多いものと断言するのは言いすぎでしょうか。
どこかの誇大妄想のブロガー(ずこさん)は、8階建ての2階住居を

低層階マンションならいざ知らず、普通、2階なんて買わないよね

と無知をさらけ出しておりました。井の中の蛙というのでしょうか、自分の環境がすべてでないということが、いい歳してまだおわかりになっていないようです。
まだまだタワーマンションの人気は衰えないようですが、ここ10年以上、ハイスペックアパートメントで高層タイプはもう日本に建っていないと思います。多くが低層タイプに移行しているのではないでしょうか。
低層階には賃貸や地権者向けの部屋を配置するこの手のタワーマンション。最上階近くの数フロアだけが高級志向で造られているのですが、それを見て日本で言うマンションやアパートメントは高層階しか価値がないと思い込むのはあまりに世間知らずというものであります。
しかも件の2階住居、実際は建屋が別で4階建てなんですね。頭とお金が足りなかったのか、調査不足を露呈しております。

さて昨晩は、掲示板で読者から教えていただいた本場に近いアルザス料理を出すという店へ行ってきました。この時期、市内のネオビストロは満席だと思うのですが、悲しいかなこの店は半分の入り。でも観光客は我々くらいであとは地元民のようでありました。
ではなぜこの店を選んだのか。前回シュークルートは食べていたのですが、月曜にしかださないというアルザス郷土料理

ベッコフ

が目的だったからであります。
ベッコフは東京の「ジョンティ」と「グラップ」でしか経験がない友里、本場に近いというベッコフがどんなものか検証したかったのであります。
果たしてその感想は

悪くはないけど肉が多すぎて酒の後味が強すぎる

でありました。まずはベッコフ鍋に入ったものと、取り分けしたものをご覧ください。

ベッコフ

ベッコフ 取り分け後

ベッコフは、牛、羊、豚などの肉を白ワイン(リースリング?)でマリネしてからジャガイモなど野菜とニンニクに各種香草をいれ、ブイヨン(鶏など)で煮込むというかオーブンで加熱する料理と聞いております。
ところがこの本場に近いというベッコフ、出汁が結構茶色いんですね。鶏ベースではないのかもしれませんが、自分には白ワインと言うより

マールで煮込んだ

ような強い後味を感じてしまったのです。ジャガイモのスライスはありましたが、肉が多すぎてその他の野菜はほとんど見かけませんでした。
結構好き嫌いがでるというか、癖のある料理と感じたのであります。

地元ではシュークルートと同じく、具には魚介を使ったものがあると聞くベッコフ。肉でも鴨肉だけのものもあるとネットで知りました。
ここは来年、まだ友里として健在ならば、本場のストラスブールへ行って検証してみたいと強く思ったのであります。