ここにも行列をコントロールする店があった

運が良いというか悪いと言うか、友里は「話しのタネ」によくぶち当たります。今回も昨日取り上げた「絶妙ハンバーガー」を食べにいく途中で偶然見つけたネタであります。
正午をちょっと回った頃でしょうか、暑い中見慣れぬ新しいビルの前に10名ほどの行列が2列出来ていました。道路の反対側には、横に一列、店関係者と思われる不自然な一団がその光景を見守っています。その数、客と同じく10名くらいはいたでしょうか。
最後尾に「時間待ち」の看板を持った警備員らしき人がいるのですが、「30分待ち」の文言に釣られて何の店か確認せず私は並んでしまいました。
並んだ後、近辺に居たスタッフに聞いたところ、「ハーゲンダッツ」の新しい展開の店で、テイクアウト(イートインもあるらしい)とカフェがあるとか。私はテイクアウトの方に並んだようです。
店名は「ラ メゾン ギンザ 」
http://www.haagen-dazs.co.jp/maison/
あとで調べてみると、ハーゲンダッツの「フィロソフィーショップ」(訴えたい意気込みは理解できますが「何だそりゃ」って感じ)ということで、ラッキーなことにその日が「オープン初日」でありました。
普通のハーゲンダッツのアイスクリームではなく、プリン、マカロンビジュー、ビジューグラッセ(この時点ではプリン以外どんなものかまったく想像つかず)を販売するというのですが、その割に行列に女性は少なく、30才以降の男性が多いのが私には不自然に感じました。
店から出てくる客の中には、外のスタッフと知り合いの人もいたくらいですから、行列に並んでいる人の中には「友情出演」も結構居たのではないでしょうか。
わずか10名足らずでなんで30分もかかるのかと思っていたのですが、私の後ろに男性が2名ほど並んだら看板は「60分待ち」と一気に30分増えました。
店内を見たら、ショーケースやレジの前に客は3?4名しか入れていないのですね。店内の人数を制限して行列の長さをコントロールしていると読みましたが、これは六本木ヒルズの「ショコラ ドゥ アッシュ」のオープン当時の手法と同じようです。
しかし「60分待ち」の割に引っかかる客がいないようで行列は増えません。数分経つと店外の行列は私を入れて5名ほどになり、さすがに案配が悪いと思ったのか、スタッフが警備員に指示して看板を「30分待ち」に戻させていました。
何と「見積もり」の甘いことか。いい加減な「時間待ち判断」であります。
というより、私はもっと突っ込みたい。この日は「初日」でありますよ。客が殺到するかどうか、新展開の店ですから事前にわかるはずがない。それなのにどうして最初から30分ごとの「時間待ち」の札を用意していたのか。
行列が出来るとの自信があったというより、何としても「行列を造る」という意気込みがあったと私は推測します。30分刻みの札も不自然であります。なぜ、15分、45分を用意していないのか。
30分待ちということで並んだ友里、その状況を時系列的に記します。
12:15過ぎ 行列に並ぶ
         行列はすぐ5名ほどに縮小
12:30   何と15分並んだだけで入店 店内は私をいれて
        3名だけ
12:35   商品の説明を聞いてからオーダー終了
12:42   商品をもって店を出る
30分待ちで並びましたが、長引かされた会計やパッキングを入れても25分チョイで終了。
3名しか客が居ないのに、プリン4ヶ、マカロンビジュー2箱、ビジューグラッセ1箱の処理に8分もかけるのはやり過ぎではないか。
わずか3種しかない商品なのに、オーダーした後いちいち目の前に持ってきて客に確認させる手法は、私に言わせれば「時間稼ぎ」以外の何物でもありません。
「マック」の件がありますから、行列操作をあからさまに出来ないのでしょうが、端から冷静に見れば、行列を造りたい意図が見え見えです。
初日なのに「待ち時間」の札を何種も用意し、店外には客と同じくらいの店関係者の無駄なスタンディング。
他にやることがあるだろう、と思うのは私だけでしょうか。
最後に味見の感想です。「プリン」(バニラ)を家で食べましたが、アイスクリームのテイストを意識したというこの一品、私には単なる甘いだけのプリンでした。
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