お呼びでない? ミシュランガイド関東版 その2

本日は掲題のミシュランガイド関東版の発売日であります。しかしこの盛り上がりの無さ、昨年以上でありまして横浜と鎌倉の店関係者が気合いを入れて購入しないと、去年の実売数

3万部

どころか2万部にも届かないのではないか。
年々減っては来ましたが、ミシュランガイド批判の急先鋒である友里への取材は去年まで来ておりました。ところが今年は皆無。
友里の賞味期限が切れかかっているのか、ミシュランガイドの賞味期限の問題なのか、判断は読者の皆さんにお任せします。

さて掲示板の書き込みで教えていただいた星付き全店のリストを見てしみじみ感じたことは、

評価基準がJ.C.オカザワ並みに滅茶苦茶

でありました。
昨日のブログにも書きましたが、和食系では「味濃い」店を好む傾向がわかりますが、それ以外は

行き当たりばったり

ではないでしょうか。
質が一番だと思うフグやステーキを例に挙げますと

山田屋(3つ星)の方が福治(2つ星)よりフグ質が上と判断している
うかい亭とあら皮の肉質が同じレベルと判断

という評価は、悪い冗談としか言えません。
寿司屋も海鮮系(かねさかグループなど)が良いのか、マグロ系(あら輝)が気にいっているのか、創作系(兼定)がお好みなのか。
自己流(なかむら)やワイン寿司(寿司幸)まで掲載していますからまさに

訪問した店を片っ端から星付け

しているとしか思えません。
そして評価をアップした店の中で最も驚嘆したのは

分とく山の2つ星昇格

であります。京都の京料理や大阪の割烹などを食べ慣れた東京の外食好きの中で、この「分とく山」の料理に

高評価を与える

人がいるとは思えません。ミシュラン調査員は本当に京都と東京の店を食べ比べているのか。

またここ数年訪問していないであろうと思う店もありました。赤坂の「楽亭」が2つ星維持のままというのも私には理解できません。
巷から聞こえてくる評価は最近芳しくないものばかり。20年来ファンだった友里も、残念ながらクオリティの劣化に目を瞑る次元を越えてしまったと判断したくらいであります。ミシュラン調査員は店へ行っていないのか、天麩羅の良し悪しがわからないのどちらかで、クオリティ劣化に気付いていないのでしょう。

客が殺到しているからといってその店の料理が真に美味しいと限らないのは「カンテサンス」はじめ多くの過大評価店を見ればわかります。しかし、客が寄りつかない店だというのに高評価してしまって良いのでしょうか。
店の釣りキャッチやライターのヨイショ記事に誘われて店へ押しかける客の心情は理解できますが、客が少ないというのは世間に認知されていない店を除いては

美味しくない、CPが悪い

という店ではないでしょうか。ところがマスコミに露出していながら、世間で周知されていながら、集客に苦労している店に星がついているのですから私には理解できません。具体例を挙げますと

西麻布の鮨青木、れい家菜

であります。特に価格を大幅にダンピングしても集客が芳しくない「れい家菜」が

2つ星

とは驚きであります。ここ数年訪問しておらず閑散さを調査員は知らないのでしょうか。

オデンだか創作和食だかはっきりしない「ながずみ」に今や東京では青柳グループはこの一軒だけではないか「ばさら」。今回見事に星1つ付きましたが、これも悪い冗談だとしか言えません。
東京地区だけで星付き店がなんと

240店

と乱発の極み。3つ星だけでも14軒あるのですから、その価値の低下は誰でもわかるというものです。
友里がミシュランネタで稼げなくなってしまった現実、

ミシュラン転けて、友里も転けてしまった

ということでしょう。