一日ずれていたら大変なことになっていました、中田選手。引退発表を一晩遅らしたら、新聞では一面だったでしょうがTVでは大きく扱われなかったでしょう。まさか北朝鮮のミサイル発射情報を入手していたとは思えませんが、相当運が強い人だと思います。
もう一人、悪運が強い人がいました。ニュース配信では「カリスマシェフ」となっていました、「オテル ドゥ ミクニ」などミクニグループの総帥、三國氏の傷害容疑での書類送検。事務所で従業員を殴り、電話機を投げつけたといいますから、かなり興奮していたのでしょうか。この手の話は噂が直ぐに広がる狭い業界なので、刃傷沙汰や重傷を負わせない限りあまり表面化することはなかったはずです。結構日常茶飯事的に料理人は弟子を殴る風習があるようですから、少々のことで表沙汰にする人間は二度とこの業界で働けなくなってしまうと訴えることを諦めるからです。時代とともに従業員の考え方が変わってきたのか、今回はよほどひどい暴行だったのか。
いずれにせよ、夕刊紙や週刊誌の格好のネタになるはずでしたが、ミサイル数発で埋没してしまうことでしょう。
大麻所持や傷害と悪行で世を騒がせることは、すなわち料理人の地位を落とすことになります。「なんだ、料理の世界は相変わらずだな」と思われる可能性があるからです。今後どういう顔してマスコミに再登場するのか、ウォッチが必要でしょう。
本件は書類送検ということですので、おそらく示談成立で「不起訴処分」となると私は考えます。
ところで、保釈された山田シェフはどこかの厨房に入っているとの噂を聞きました。本当なんでしょうか。
作成者アーカイブ: tomosato
ここまで絶妙だったとは
絶妙なパスはでなかったが、絶妙なタイミングでの引退宣言
早朝からTVでは「中田引退」一色です。新聞もスポーツ紙だけでなく一般紙まで一面扱い。
ここまで大きく扱われると本人も予想していただろうか。
まだまだ働ける年齢での電撃引退ということで、私はすぐあの江川卓氏を思い出しました。ボロボロになるまで現役を張って賞味期限がきれるより、ちょっとピークを過ぎた辺りで潔く引退宣言してサプライズを世間に与えたほうが、今後の営業に有利だと同じように考えたのでしょう。マスコミに対する不信感、多趣味、業界人好き、芸能人好き、自分は野球バカ(サッカーバカ)ではないとの自負、と二人はかなり被っていると思います。
週刊誌などでは、予選敗退の戦犯の一人に挙げられていたのが、一夜にしてまたヒーローにカムバックし、賞味期限が延びたのですから中田選手は笑いが止まらないでしょう。
ワールドカップの予想もそうですが、新聞などマスコミはイケる(売れる)とみると皆同じ方向へ向いてしまいます。サイドから、違った見方で論評しませせん。
今回の電撃引退劇、友里流に斬らしていただければ、すべて計算済みの行動。引退宣言を記者会見ではなくHPで流したようですが、公開時刻は朝刊の締め切りに充分間に合うよう(記事の差し替えができる)配慮したのが見え見えです。昼間だったら夕刊や夕刊紙に載ってしまい、これほど大きく扱われなかったでしょう。ワールドカップもないし、宮里選手も撃沈し、政治や経済でも大きなニュースが流れないであろうと見たところでの絶妙な発表なのです。もたもたしていては商品価値がどんどん下がる。オシム監督のニュー代表選出にはずれる可能性も考えたかもしれない。次シーズンも海外クラブが拾ってくれるという保証もない。さりとて日本でプレーするのはプライドが許さない。脇を固めるブレーンもいいのだと思いますが、如才ないというか計算高い面が私にはどうも鼻についてしまいます。
TVではベルマーレ時代やペルージャへ入るときの映像を流しておりました。当時の顔に現在の彼にない「純粋さ」を感じた人も多くいらっしゃるのではないでしょうか。人の生き様は顔相に表れてくると言いますからね。
ピッチの中央で何分も一人寝そべり号泣した場面。この引退発表の計算された布石といえるでしょう。直後は「目立ちたがり屋」、「自分の売込みしか考えていない」とか批判の声もありましたが、すっかりこの引退劇で消し飛びました。
自分の価値が落ちる前のこれ以上ないタイミングでの引退宣言。選手寿命はなくなりましたが、TVやマスコミでの商品価値はむしろ上がり、業界人寿命はいくらか延びたと考えます。
絶妙なパスを出さなかったが(出せなかった)、これ以上ないタイミングでの「絶妙」な引退宣言でした。
最後に。中田選手の顔はちょっと見、マイク・タイソンに似ていると思うのは私だけでしょうか。
3時間以上かかる鮨屋なんて考えられない、八左エ門
鮨屋を特集した雑誌がかなり出回っていますが、その中で私が注目したのが神奈川の鮨屋。トップ3として、「はま田」、「渥美」の他、この「八左エ門」が取り上げられておりました。
以前は希望が丘にあったというこの鮨屋。主人のお祖父さんの名前をとったと聞きましたが、知る人ぞ知る名店だそうで、数年前に新子安へ移転してきました。
新子安で客単価1万5千円前後の鮨屋が成り立つのか、確か浅妻千映子さんもべた褒めしていたと記憶していたので、私は短期間に2回訪れました。
なぜ2回続けざまに行ったかというと、初回でまったくこの店の良さがわからなかったからであります。
もしかしたら自分の体調不良かもしれないと万全を期したのですが、2回目の方がより落胆する結果となりました。
メニューにはお任せ(ツマミ2皿と握り)で1万3千円とあります。この地ではかなり強気の設定です。
初回は我々を含めて2組だけ。やっぱりこの値付けでは無理なのかと思ったのです。
主人しかいないので、ビール出しから酒の燗つけ、そして刺身、握りに最後はお茶出しからお勘定まで
彼が一人でこなします。ツマミは一皿に3種、たとえば白身、鮪、鮪、タコなどを切ってきますが、客同士の不公平感をなくすためか、部位を満遍なく振り分けます。つまり、腹側から1枚出すともう一つは尻尾側というように神経質とも思えるほど。だからこれだけでもすごく時間がかかるのです。
しかし、タネは木箱ではなく発泡スチールから取り出され、山葵はケチっているのか指先で一つまみしか出さず、タネ質もそれほどのものを感じません。
握りはというと、赤酢と塩だけとの酢飯と聞きましたがそれほど特徴がありません。常連はしょっちゅうスタイルが変わると言っていました。
コハダや白身が2貫でることもありますが、総数は10数貫で支払いは1万5千円前後。都心の有名店より2?3割は安いですが、満腹感には至らず初回は不満が残ったのです。
良い印象を受けた店なら1度で充分かもしれませんが、悪い印象の場合はもう一回試す友里ですが、たいていの場合初回の印象は覆りません。果たして数週間後の訪問でまったく駄目出しとなりました。
2回目に入店してみてびっくり。なんとその日は満席です。
しかし2組の時と同じようなペースでやっていますから、ツマミや握りの間隔がかなり長い。「次郎」のように矢継ぎ早にでるのも困りますが、次の握りがでるのに何分も待たされるのは尋常ではありません。
19時前に入店して、終わったのは22時半近く。相変わらずタネ数少なく握りは10数貫。グランメゾン級の時間がかかり、腹八分どころか昼のお任せ並みの貫数ですから、かなりの客が満腹感なく帰るのではないでしょうか。
常連いわく、「4時間かかるときもある」。なんだこりゃー。
主人の素早いテンポを見るのも江戸前鮨の魅力の一つとしたら、この店はまったく違います。都心の高級店と同じクオリティのように雑誌で紹介されていましたが、そう持ち上げるのが可哀想というもの。
「さわ田」のようにツマミ、握りと各10種以上出るなら3時間近くでも楽しむことはできますが、この品数で3時間以上。希望が丘で数人の客前で握っているのが精一杯ではないでしょうか。
間違っても、常連や業界の口車に乗って都心に出てきてはいけません。






