おそらく日本一有名な漁師になってしまったのではないでしょうか、鳴門の村公一さん。
彼が提供する鱸や鯛が日本一かどうかは誰も立証できないと思いますが、「ダンチュー 6月号」だけではなく「情熱大陸」というTV番組でも大々的に紹介されてしまいましたから、一漁師としては正に画期的なことだと思います。
昔は徳島中央卸売市場に出していたらしいですが、現在は飲食店などへ直接販売しているとのこと。市場での卸値の倍以上で売れると言いますから、ホント、いい商売しています。
しかしその経緯をダンチュウなどで見てみると、案の定お決まりの「仕掛け人」が存在しているんですね。村さんの場合は徳島の地酒専門店「おおさかや」の主人と「悦凱陣」という醸造元の社長といった日本酒の関係者であります。
この「悦凱陣」、純米吟醸無濾過生酒で有名なようです。
この仕掛け人となった「おおさかや」に村公一さんを紹介したのが、吉兆で修業し徳島の名店?と一部の仲間内で言われている「虎屋 壺中庵」の主人です。日本一の和食と過大評価していた副業ライターもいましたっけ。
村さんが直接出荷している都内の店は、「岸由」、「カンテサンス」、「出雲」、「新八」、「こびき」、「レ・ブランドゥ」など。勿論徳島の「虎屋 壺中庵」にも販売しているようです。
「岸由」、「こびき」から言えるように、インパクトの強い純米吟醸無濾過生酒を主に置いている店が多いことがわかります。そして上記の多くのお店、誰かさんが盛んに推奨していたのを覚えているでしょうか。
そうです、村さんを「カリスマ」と絶賛しているあの芝浦工業大学の古川教授さんが褒めている店がかなりの確率であることにも注目してください。「岸由」、「こびき」、「レ・ブランドゥ」、「虎屋 壺中庵」などなど。確か「悦凱陣」も親しい、いやお好きなお酒ではなかったでしょうか。自分の好きな日本酒や親しい人が扱う魚や鴨を仕入れている店を主体に紹介しまくるスタンスの副業ライターです。
村さん、純米吟醸無濾過生酒メーカー、酒屋、飲食店、そして古川教授たちの密接な関係がわかるというものです。
ここで読者の方から面白い情報をいただきました。
その方も村さんのことが気になったらしく、徳島中央卸売市場に問い合わせをしたそうです。村さんの魚が欲しいと。
まず市場は個人の方や漁師が単独で魚を持ち込むことはできず、必ず二軒ある中卸を通じて競りにかけられるそうです。
二軒の中卸に「今話題の村公一さんの鱸を手に入れたいのですが・・・」聞いたところ、
「???そんな人は知らんなぁ???」というもの。
ま、TVや雑誌の企画物ですから、所詮現地ではこんなものだと思います。現地ではなく、東京でしか知られていないというのはよくあることです。
また、以下に明石浦漁協のHPにある「魚の締め方」というページのURLを示します。
http://www.akashiura.or.jp/akashinosakana/simekata/simekata.htm
ほとんど村さんがやっているのと同じではないですか。「魚のストレスをとるため一晩水槽で生かす」という考えや魚の〆方、どうやら村さんの専売特許ではないようです。
また、「漁法」というところを見てください。
http://www.akashiura.or.jp/akashinosakana/gyohou/gyohou.htm
鯛、鱸など高級魚は「一本釣り」をしているようです。
でも村さん、TVを見る限り「刺し網」です。
網を使わず効率の悪い「釣り」を選ぶのは、魚をより傷めず確保するためなのは世間の常識です。
魚と会話ができるのか、村さんは「この魚は、養殖場から逃げ出してきたお父さんと天然魚のお母さんの間に生まれた子や」とか、「この魚は2週間前に失恋した」とか人前で話すとダンチューにありました。
これを聞いてマジで納得する人が子供以外にいるでしょうか。非常にカルトっぽい、いやはっきり言えば胡散臭い人です。
魚の〆方は明石と大差なし、漁法は高級魚(村さんの場合は高額魚といった方がいいか)にしては配慮のない「網」使用。魚のストレスをとるため一晩水槽でゆっくりさせると言っても、網使用による魚の傷みに鈍感では統一性がないではないか。傷ついた魚を一晩水槽で泳がしても、その魚は痛い思いを引きずるだけで意味ないではないか。
これで本当にカリスマ漁師、日本一みたいな漁師と言えるのでしょうか。これで倍以上の価格で取引していいものなのか。彼の提供する魚が他の漁師のとった魚を押しのけて、日本のトップレベルと言えるのでしょうか。
実力や実態に疑問ながら有名になった人には、その「仕掛け人」の存在と、根拠がないか、とうに知られている手法をいかにも画期的と脚色する「能書きの垂れ流し」が背後にあります。最近では亀田兄弟が浮かびますね。
私は村さんの鯛、鱸の質が悪いと言っているのではありません。ご本人も色々工夫されているようですから平均以上のレベル、いや上の部類の魚かもしれませんが、周りの仕掛け人に担ぎあげられて若くして勘違いしてしまったような様はいかがなものか。
いや、村さん以外に全国で頑張って日夜創意工夫している漁師のみなさんに対して、仕掛け人たちは村さんだけを持ち上げてしまって失礼になると思っていないのでしょうか。
この構図は、「すきやばし 次郎」が日本一の鮨屋と煽りまくられた経緯と非常に類似していると考えます。
もう一人いました、仕掛け人に祭り上げられて勘違いしてしまった人が。
ちょっと食べ慣れた方ならその底の浅さ、胡散臭さがわかってしまう「過食のオコチャマ」来栖けい氏であります。
食材の原産地の違いがわかると豪語していますが、虚しくないのか。恐らく気軽に親しい人にホラふいてしまって引っ込みがつかなくなってしまったのでしょう。何しろあの「入船」が「日本一の鮨」と判断した舌の持ち主です。本当の鮨の旨さもわからない人が原産地を当てることができるはずがありません。
だいたい、海外の経験がないのに原産地云々言われても誰も信じませんぜ。
マスコミで不自然に取り上げられている「自慢話」、「能書き」や「伝説」、まずは疑ってかかる必要があるでしょう。
日本一有名な漁師になってしまった村公一さん、マスコミや仲間内の副業ライターが煽っているように本当に「カリスマ漁師」なのか、彼の出荷する魚が他の漁師(産地)のものとそんなに質が違うのか、飲食店関係者、漁業関係者、流通業界関係者の方からも本音のご意見をうかがえれば幸いです。
作成者アーカイブ: tomosato
村公一氏は本当にカリスマ漁師なのか
「店評価ブログ」を更新しました
本屋でミシュラン特集を掲載している「Invitation」(ぴあ)という雑誌を見つけて購入してしまいました。予想どおりと言っては何ですが、あまり参考にはなりませんでした。
星を取る店を予想しているのですが、調査前から3つ星を約束されているという「ガニエール」はさておき、「アロマフレスカ」が挙げられているのには驚きました。確かイタリア修業歴のない原田氏の料理、イタリア風創作料理だと思うのですが、イタリアンの部門で星を与えるのでしょうか。それとも「和風料理」というジャンルをつくるのか。日本で料理を修業した経験のないフランス人がパリでやっている和食と同じで本国の人なら引いてしまうと思うんですけど。
イタリア風創作料理としては悪くないですが、この店にイタリアンとして星を与えてしまっては、時間とお金を投入して何年も本場で頑張った料理人は複雑な思いをするのではないでしょうか。唐辛子やニンニクが嫌いな「カノビアーノ」といい、この手の店が「イタリアン」として表に出てしまっていいのだろうかと疑問に思ってしまいます。
それにもまして驚いたのが「各界の美食家」と紹介されていた業界人。過食のオコチャマに加えて、ネーミングがまったく実態と矛盾している「日本フードジャーナリスト会議」の主宰者である放送作家が堂々とコメントしていましたから、友里は「黒房下へもんどりうって転げ落ちる」ほどビックリ。「ぴあ」はやはり実態を知らないまったくいい加減なものだ再確認したのです。
さて「店評価ブログ」に、高いだけの居酒屋「東京バルバリ」と、流行っているけどバスク料理ではないビストロ「ラ・ピッチョリー・ ドゥ・ルル」を掲載しました。お暇な時にお立ち寄りください。
途中報告 友里征耶・今年のワースト10 その2
和食
山田チカラ 南麻布
エル・ブジで修業し山田氏は「旬香亭」グループでスパニッシュを造っていたはずなんですが、何と独立して創作和食に転向してきました。
主人は狭い厨房に籠りきりですが、でてくる料理は作り置きのようなものが多い。また、造りに供される醤油のヌーベはやめてもらいたい。ヒネたようになってしまっています。
10皿のコースで、トマトソース物が3皿あるのもいかがなものか。調理側としては楽なんでしょうけど。偶然冷蔵庫の中に、業務用のキューピー「凍結卵白」がストックされているのを見つけてしまいました。調理は主人一人で、業務用を多用しているのかもしれません。
客は業界人とタレントが多いようで、私が訪問した時も女優がいました。他にお菓子関係のライターらしき人もいましたから、それだけでも期待できないことがわかります。
鮨
鮨 たなか 西麻布
鉄板焼「天」、焼肉「綾小路」、鉄板焼「黒田屋」などを展開している「(株)テンスターズダイニング」が寿司に進出してきました。
カウンターが高く食べにくいし、BGMがジャズ系と最初から江戸前鮨とは一線を画するコンセプト。
岩牡蠣はまだゆるせるとして、毛蟹が出てくるのはいかがなものか。J.C.オカザワくらいしか寿司屋で毛蟹を必要としないでしょう。
アワビも生だけでしたし、まったく普通の海鮮系寿司屋でありました。
明細がでる明朗会計をとっているのは評価できます。
しかし、近所には「いのうゑ」、「廣瀬」、「和心」(現在は2丁目に移転して「藤森」)と支払額に対して寿司のレベルに疑問の店が存続している西麻布。激戦区ではあるようですが、寿司屋に要求する客のハードルはかなり低いのかもしれません。つまり客のレベルが銀座ほど高くないということかも。
その他
ぎたろう軍鶏 炭火焼 たかはし 五反田
この店が入っている雑居ビルを見ただけで、結果は想像できるというもの。
過食のオコチャマ・来栖けい氏はじめ経験少ないけどプライドだけ高い副業ライターも絶賛していますが、本当に美味しい焼鳥を食べた事があるのかと私は問いたい。
火力が弱い炭火台で「蒸し焼き」したみたいな焼鳥は、質もたいしたことなくまったく美味しくありません。
評判の親子丼もレバーもどうってことないものでした。
基順館 板橋駅
「おとなの週末」でも掲載していたので、紹介制の店ですが取り上げます。
この支払(1万5千円超)でこれだけ和牛ヒレが食べられるのですからCPだけを考えたら最高。ヒレ自体も上質。でも友里は再訪する気がおきません。
理由はビールがなく、酒は甘めの日本製ワインだけ。酒好きには非常につらい店なのです。
一日一組がウリですが、全然くつろげない。最初から最後まで主人の自慢話に付き合わなければなりません。和田金の社長がきて驚いた、嵐山の吉兆の主人が褒めた、政財界や高級官僚もやってくる、など主人のマシンガントークは最後まで衰えません。
いくらヒレがあっさりしているとしても、最初から最後までヒレ攻めされては飽きが来るというもの。主人はロースなど脂系の牛肉を否定しているようですが、途中に出た豚のスペアリブは非常に脂っぽかったのが不思議です。
インディアンカレー 丸の内
自称農産物流通業者、私的にはただの食材・居酒屋宣伝ライターにしか見えない「やまけん」さん。かなり知名度高く影響力があるのでしょうか、「東京バルバリ」など、彼のベタ褒した店は釣られた客で繁盛しています。
そしてこの「インディアンカレー」、HP制作にも関与するほど癒着、失礼密着しているようで、やはり絶賛しています。
しかし中身は何のことはない、古典的日本風カレーでありました。小麦粉入れ過ぎかトロミが強すぎ、色々な香辛料を使った複雑な香りや辛さはなく、辣油を使ったかのような直線的な辛さだけ。
厨房の狭さを見る限り、セントラルキッチンで大量に送りこまれたルーなんでしょうけど、居酒屋がホームグランドの「やまけん」さんならではの推奨であると考えます。
昼に時間がとれず近所なので仕方なく食べに行くか、といったカレー屋さん。わざわざ出向き、行列に並んでまで食べる店ではないと考えます。






