本日発売の週刊現代をご覧ください

まずは宣伝です。本日発売の「週刊現代」に、ミシュラン特集「行ってはいけない!『ミシュラン東京』」というタイトルで3ページの署名記事(P.190から)を掲載しております。
発売後、俄かに批判を始めた自称料理評論家やフードライターたちとはまったく違った切り口で展開、ミシュランが選んだ「行ってはいけない店」を15店、「納得できる店」を10店など列挙しておりますので、できればご購入いただいてお読みいただければ幸いです。
さて読者の方からも聞かれた「本当にミシュラン調査員は凄い人なのか」という質問にあっさり答えさせていただきます。
「フランスやスペインを担当している人でさえ、たいした人ではないと思いますよ」これが私の答えです。
昔はまともな調査員もいたでしょうが、今は能力があればどんどん独立してビッグ(昔こんな言い回しをして顰蹙を買ったタレントがいましたね)になれる時代です。
本当に皿(料理)だけで食材や調理を評価できるほどの能力があったなら、数百万円という報酬でミシュランに雇われる事に甘んじるはずがないからです。食評論やコンサル、プロデュースなどでとっくに独立している。
複数いる覆面調査と言う神秘性を隠れ蓑にしていますが、一人で覆面調査できるほどの自信のある人は居ないのではないか。
特に東京版は、料亭など雰囲気だけの店に高評価していますから、外人、日本人含めて調査員は正確な舌の持ち主ではないと思います。
「良いワインリスト」の店と言うのも何を基準にしているのか。ただ古いワインを並べているだけの「あら皮」、高い値付けの「キャーブ ひらまつ」、「トロワグロ」、「コジト」、「ロブション」など、調査員はどこを見ているのか。「サン パウ」や「カンテサンス」のようにアイテムだけでストックが1本とか品切れ続出の店にも葡萄マークがついていました。調査員は舌の能力とともにワインの知識や経験も乏しいと考えます。
星発表から2週間。これだけ出版系で批判されていますから化けの皮をはがされたというか、巷の熱気も冷めてくる頃でしょう。増刷されたミシュランがそろそろ店頭に並ぶようですが、企業協賛のロゴ入りミシュランが社内で有り余っている現在、更なる増刷はかなり先か、もしくはないのではないかと推測します。

「店評価ブログ」を更新しました

11月29日の産経新聞で、J.C.オカザワさんが遅まきながらもミシュランガイド東京版を切っていました。発売前は誰も問題提起していませんでしたが、あまりの内容のひどさにこれなら叩いて大丈夫とほとんどのライターや評論家が批判に転じています。発表一夜にしてミシュラン調査員の資格はステータスから味音痴の代表と地に落ちてしまった。
そういえば2つ星シェフと昵懇の調査員ではないかと噂の元ホテリアー、出版社を経由して質問メールを送っているのですがまったく回答がありません。自分が調査員でないかシェフと昵懇でなければすぐ否定のメールが来ると思うのですけど。
これからミシュランが1年調査を続けても調査員がこのメンバーなら内容は知れています。悪い冗談としか思えない「万歴龍呼堂」、「ラリアンス」、「森本XEX」、そしてホテルの鉄板焼などを真先に降格させなけらば世の食通や外食好きから相手にされないと思うのですが、意地もあるでしょうし調査の無能さを即認めることになりますから素直になれない?来年以降、二進も三進もいかなくなるのではないか。
準備不足での出版で星付き店だけを掲載した戦略、失敗ではないか。星をつけずもっと多くの店を掲載していた方が、今後の展開が楽になったと考えます。
さて、「店評価ブログ」を更新しました。目黒のリーズナブルなイタリアン「ランテルナ マジカ」と六本木のしゃぶしゃぶ食べ放題の「しゃぶ吟」です。お暇な時にお立ち寄りください。

出版系はTVと違ってミシュラン批判のオンパレード

しかし同じマスコミでこうも報道姿勢が違うものでしょうか、ほとんどのTVがミシュランガイドの煽り宣伝に徹していたのに対し、発売された週刊誌は女性誌の女性自身も含めて、週刊ポスト、週刊現代、週刊新潮、週刊文春とすべてミシュラン批判でありました。
報道機関でなぜこうまで違うのか。私はTVが「放送作家」という訳のわからない人種に毒されているのも一因ではないかと考えます。自分の存在意義を出す為に、人脈造りと視聴率アップへの提言だけを考えている人たちで、番組の質を追求しない。安易に数字が取る手法として何でも「煽り」を主体に構成しているのです。それにこの放送作家、秋元康さん、小山薫堂さんを筆頭に皆料理の本当のお味をおわかりになっていない。
TV出演が多いマスヒロさんや来栖けい氏もミシュランに肯定的な姿勢でした。でもオコチャマ、ミシュランガイドを参考に海外の店を食べ歩いたことあるんでしょうか。
ただ、機を見るに敏なことでは天才のマスヒロさん、世間に批判が多いのを知ったのか、発売前後に散々便乗して雑誌やTVに出まくってヨイショしていたのに、急に週刊誌で批判に転換しておりました。
昨日発売の2週刊誌に面白い記事が載っていたのでここに紹介します。詳しくは実物をお読みください。
週刊文春では、何と東京版といっても掲載している店は23区中わずか8区だとか。ミシュランは皿だけの評価なら8区にしか美味しい店が存在していなかったと弁解しそうですが、プレリストのデータ不足と調査期間の不足だと考えます。また、調査員が「何が名物ですか」とド素人のような質問をしていたことも書かれています。ホテル宿泊の経験は多いのでしょうが、所詮「食」に関してはこの程度のレベルの人たちなのです。
週刊新潮ではもう少し突っ込んで、店や料理人のコメントが載せられております。
「大学生が小学生にあれこれ言われているようなものだ」と真っ向否定するのはあの「みかわ」の早乙女氏。でも二郎さんと似たような考えの持ち主ですから、星に選ばれていたら嬉々としてTVに出ていたのではないでしょうか。
自店が不掲載だったことに対して、ノーコメントの吉兆や金田中、不掲載なのを話題にしてくれるだけでありがたい、と明るく語ったブルギニオン、行間に不満をにじませながら最終的にはノーコメントとするピンキオーリ、不掲載だった理由を自ら分析してくれたマキシムに北島亭などその対応は様々でした。
しかし面白いのは掲載拒否した店のコメントです。「かどわき」以外にも今回、「京味」の西健一氏、銀座「小笹寿し」の寺嶋和平氏の掲載拒否のコメントをはっきり載せています。
掲載を拒否すればよかったと言っている1つ星「古拙」の主人のコメントもありました。
「京味」、「小笹寿し」のほか恐らく「金田中」なども掲載拒否したのではないか。一々評価対象に掲載を打診する覆面取材に何の意味もないと思うのですが、これではマイナーリーグにワールドシリーズをやらせるような物ではないか。
本来覆面取材なら、店の都合など聞かず読者のために判断したとおりの評価を掲載するべき。ページ稼ぎに写真を必要と判断した段階で、ミシュラン東京版はただの「店紹介本」になったのです。
12/10発売の月刊誌にも書いたのですが、来年以降のミシュラン、苦しいのではないでしょうか。今年掲載拒否した店が掲載を了解することは考えられない。星がついて一回限りのミーハー一見客で荒れてしまい、今まで支えてくれた常連に迷惑かけた店も拒否に転じる可能性があります。
拒否から了解は客の支持を受けないでしょうが、了解から拒否なら常連の支持が得られると考えます。
どちらにしても、突貫発売のミシュラン、とにかく11月に発売することだけを優先した方針は今後に大きな課題を残したと考えます。