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ワイン
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- 2010年11月10日(水)|
アルバで購入したバローロ古酒10本。エア便なのか船便なのか、リーファーで来るのか心配だと先日のブログで書きましたが、予想外と言いましょうか昨日無事自宅に届いてしまいました。
現地時間で10/30に購入しましたので、輸送期間は1週間あまり。エア便であったことがわかりひとまず安心した次第です。
まずはその中から3種のヴィンテージをご覧下さい。

早速配送されたワインがオーダーした物と間違いないことを確認したのですが、ここで大きな疑問がでてきたのです。マジマジとそれらのボトルをながめて感じたことは、
やけに液面が高いではないか
普通日本で見る古酒といいますと、40年、50年経ったものは、リコルク物でないかぎりかなりの液面低下をしているものが多い。専門用語で言いますと、ローショルダーと言うのでしょうか、人間の肩にあたる部分まで液面が落ちているのも珍しくないのですが、ほとんどのボトルの液面がネック下なんですね。
友里征耶の経験から、液面の高低がそのままワインの優劣(液面が高い方が一般に好まれる)に結びつかないと判断しているので、液面には執着していないのですが、ここまで高いのは不自然ではないかと思ったのであります。まるでリコルクものみたい。
ただしフランスワインでも経験済みなのですが、現地で購入した古酒、同ヴィンテージであっても日本で見るものと違ってかなり液面が高いのがあるのです。リコルクしていないワインなのに。
保管場所が冷涼だったからだと思うのですが、このバローロ古酒もそうなのか、それは来年以降に抜栓してはじめてわかることでしょう。
58年のバローロなどたいした物ではないとのアンチの書き捨てが掲示板にありましたが、そういう人に限ってワインに無知なんですね。昨今では、フランスのボルドーものでも60年前後のワインを探すのは困難になってきております。ましてやイタリアのバローロのプレステージワイン、わかる人にだけその価値を理解していただければよいと思っております。
ジャイエのまともなワイン(87年以前)を現時点でケース単位で持っているコレクターなんて、日本では存在していないでしょう。ましてや何10ケースなんて。(世界でもいないのではないでしょうか)
ジャイエのワインとそこらのデイリーをわざと混同した悪意ある書き捨てであります。(多分一回もジャイエを飲んだことがない人なんでしょう)
一応本当に購入したという証明のため、以下にヴィンテージがわかるボトルを2本アップしておきます。

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情報提供のお願い
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- 2010年11月09日(火)|
読者の方(鰻を扱う飲食店経営)から「最近江戸前穴子の入荷が少ない」との情報が入りました。推測するに同じ江戸前でも?
良質の穴子の入荷がない
という事でしょうか。ということは例の宮崎台の人気天麩羅店「美かさ」、当然のことながら穴子を出していないのではないかと推測します。しっかり江戸前穴子が流通していた時期でも
穴子の入荷がない
と穴子を出さなかったくらいですから。それともあれ以来反省して、必死に仕入れているのでしょうか。
穴子と聞いて天麩羅の次に思い出すのは鮨であります。帰国後に一回だけ鮨を食べましたが、フレンチやすき焼きなど重い料理が続いて胃がグロッキー気味の友里、鮨屋へ行きたくなりました。そんなところに知人から質問が来たのです。
鮨屋の醤油に対する拘りとは?
店による煮きりの違いについては感じたことがありますが、使用する醤油について各店主がどれほどの拘りを持っているのか、私は聞いたことがありません。酢飯に使う酢や塩に拘っているとは聞いたことがあるのですけど。
刺身に使用する醤油、そう言えば店によって味わいが違っていたなと思い出すのですが、最近は
塩で食べろ 酢橘を搾れ
とか指示され、すべてに醤油をつける機会が少なくなりました。また舌が鈍感だから素材の味わいを正確に知ろうと醤油を最低限しかつけない友里、醤油にはほとんど拘りを持っていなかったのです。
当然知人からの質問に答えられる訳もなく、鮨屋へ同行して取材でもしようと話をふったのであります。
鮨好きの方、鮨屋関係者の方、醤油についての拘りや蘊蓄をご存じでしたら、掲示板やメールでご教授いただければ幸いです。
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ワイン
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- 2010年11月08日(月)|
なんとかの1つ覚えではないですが、今年も楽しんだのが
白トリュフとバローロ古酒のマリアージュ
です。今時「マリアージュ」なんて死語を使う気恥ずかしさは置いておいて、本場のアルバと帰国後の東京で何回か楽しみました。
バローロの古酒に目覚めたのは90年代後半だったでしょうか。当時は有名で紹介制だったイタリアワインバー(結構高い)に定期的に通っていると、11月に白トリュフのリゾットと共にバローロ古酒がでてくるのです。初めて飲んだバローロ古酒は
‘58 モンフォルティーノ
バローロのトップ造り手であるジャコモ・コンテルノのプレステージ・バローロであります。ネッビオーロ(バローロの葡萄品種)は熟成と共に色が薄くなりやすいのですが、その古酒は一見ロゼみたいでありました。
かなり色が落ちているので、ダメになっているのではないかと恐る恐る口に含もうとして私は驚いたのです。何とも言えない官能的な香りと溢れるばかりの果実味にノックダウン。
それ以降バローロ古酒を探しまくるようになりました。
昨年のアルバ訪問では、代替わりしているとは言えそのジャコモ・コンテルノのカンティーナを訪問することができ非常に嬉しかった。
内外のオークションなどでモンフォルティーノ以外にも、そしてジャコモ・コンテルノ以外の造り手も含めて60年前後を中心に集めたのですが、毎年白トリュフ会をやっていたため在庫がほとんど無くなっておりました。
昨年のアルバ訪問で買いだめしようと街中にあるワインショップをいくつか回ったのですが、古酒どころか古めのバローロも見当たらず、あるのは2000年前後の物ばかり。リストランテでもほとんど古酒らしき物は見当たらなかったのです。
雨続きで広場の屋台などが撤去されてしまった今回訪問のアルバ白トリュフ祭り。時間が余ったので昨年も訪問したワインショップへ入り、店主に本当にバローロ古酒がないか再度聞いてみたのです。
その日は虫の居所が良かったのか、彼が指さしたのは地下へ続く階段。なんと地下があるではないですか。急な階段を降りて部屋の奥へ連れて行かれると、その一角にはあのモンフォルティーノが
山積み状態(ちょっと大袈裟)
しかも古酒のヴィンテージが半端ではないのです。
‘39から’61
まで並んでいるではないですか。お目当ての‘58含め7ヴィンテージがありました。(モンフォルティーノは毎年出していません)
価格は650ユーロから800ユーロくらい。その場で買っておけば良かったのですが、一応ホテルに戻ってネットで市場価格を確認しようとせこく考え、主人には
明日買いに来る
と告げて店をでたのです。記憶から相場より安い(というかネットでもほとんど存在していない)と感じたのですが、一晩冷静になって考えようと思ったのです。
結局購買意欲を抑えることは出来ず、翌日訪問したのは言うまでもありません。
イソイソと地下へ降りていってまずは一番のお目当てだった‘58のモンフォルティーノを買おうとしたら無いではありませんか。昨日と違って主人ではなくこの日の対応者は共同経営者。彼曰く
ないものはない
昨日のうちに買っておけば良かったと後悔したのです。やけになった訳ではありませんが、自分のヴィンテージを3本、そのほかのヴィンテージを‘39含め4本も衝動買いしてしまったのです。
ついでにリナルディなど(これらはモンフォルティーノに比べたらかなり安い)ある程度有名な造り手の58年がありましたのでそれらも3本購入してしまった。
総計10本ですから当然ハンドキャリーで持ち帰ることは出来ません。輸送代として要求されるまま180ユーロを加算してカードチェック(掲示板の無智さん、結構高額になりましたがピンコードは必要なかったですよ)したのです。
高揚していたからか、後で大事なことを確認するのを忘れていたことに帰国後気がつきました。輸送は
エアなのか船なのか その際はリーファーなのか
赤道越えを常温コンテナで輸送されたら古酒はたまりません。でももう手遅れ。
しかも各ワインの価格を打ったレシート(小さな紙切れ)はありますが、公式な領収書なり輸送控えも貰っていなかった。自宅の住所を店にあったメモに書いただけだったのです。
うーん、本当に送ってくるのだろうか。
カードの決済を確認したら、しっかり次期引き落としにカウントされていました。
輸送方法は手遅れですが、数ヶ月経ってもワインが届かなかったら、カード会社経由で問い合わせすることになるでしょう。