友里征耶の週間食日記 23

本日は午前中からスケジュールがビッシリ決まっておりますので(パリ・ローマ行きはキャンセル)、イントロなしで即、食日記とします。

月曜日
昼:新橋・虎ノ門付近の寿司屋
夜:湯島の和食屋
欧州から帰国翌日ということもあり、昼はまず寿司。結構な高額寿司屋だと思うのですが、お好みで頼んだツマミの山葵はいつものように「混ぜ山葵」でありました。お好みなら昼でも1万円を超える店ですよ。カウンターにはセイコ蟹が山積みになっていたので即注文。でも出てきたのはバットに格納された剥き身。カウンターにあるセイコ蟹は「見せ蟹」でありました。内子も外子もほとんど付いていなかった。便利だからつい行ってしまうのですが、オススメできる店ではありません。
夜は3ヶ月先しか予約が入らない人気の和食店。いつの間にか1万2000円に値上がっておりましたが、それなりに満足しました。

火曜日
昼:浜松町の鮨屋
夜:南麻布のフレンチ?
前日の寿司がイマイチだったので、まともな鮨を食べに浜松町へ。ツマミ、握りと満足しました。
夜は掲示板で「主婦レベルに毛が生えた程度」と評されたフレンチを久々に訪問。持ち込んだ80年のモンラッシェ(ラフォン)は思ったより軽かったですがまずまず満足しました。料理はビストロ系ではなくなっておりましたが、ハンバーグは濃くて面白かった。

水曜日
夜:六本木の豚しゃぶ屋
関連会社との忘年会。食べ放題&飲み放題で6000円を切るお買い得店。ビールは生ではなく瓶だったことに感心しました。この支払いなら、どなたも満足するでしょう。

木曜日
夜:銀座の3つ星天麩羅
3つ星に昇格したばかりでしたが、店内に過熱感はありません。やはり客単価4万円前後という高額がネックなのでしょうか。
驚いたことに、3人で10万円を超える支払いなのにカード使用では6%の手数料を上乗せしてくるはずと聞きましたので、検証するため敢えてカード決済を選びました。本当に上乗せしてきました。
肝心の天麩羅はCP悪すぎです。

金曜日
夜:銀座の鮨屋
今でも予約困難と言われている鮨屋。この夜も満席でありました。隣客、主人も知っているフードコンサルの知人の名前を連呼。何でもアメリカにある食のハーバードといわれる大学を出た人だそうで、この道の有名人と思っているのか、彼の知り合いということを主人や連れの女性に自慢している様がうるさすぎ。でもその名を聞いて私はひっくりこけました。
以前所属していた税務署関連の任意団体で一緒だった人。お笑い芸人のように変わった人(服装も)でしたが、世間だけではなく飲食業界でもまったく無名な人ではないか。コンサルでは生業を立てられないレベルであると思います。実態を知っている身としては、この人脈自慢を黙って聞いている(うるさくて耳に入ってくる)のが辛かった。

土曜日
夜:銀座の自称イタリアン
移転後初訪問。鰻や松葉蟹など?な食材をイタリアンとは思えない調理で提供。以前より更に無国籍化というか、脱イタリアン化しておりました。コース料金もかなり値上がっており、イタリアンとしての再訪は難しいと判断しました。なぜ予約困難なのか、友里にはまったく理解できません。

日曜日
昼:西麻布のイタリアン
夜:池尻のフレンチ
昼は年内でクローズと聞いたイタリアンへ。店内は寂しいものがありました。
夜は逆に予約困難なフレンチへ。今回のオーダーは、ジビエのパテとパイ包みと選択を間違えたようで、非常に重く感じてしまいました。奥のテーブル、隣客がうるさいと大変です。

この弁解はかえってヤブ蛇だ、関谷江里さん

友里掲示板に情報提供された京都在住の店宣伝屋で自称ライター・関谷江里氏の

タダ飯要求宣言

まずはご覧下さい。(ブログの最後の段落です)

http://erisekiya.cocolog-nifty.com/kyototokyo/2010/12/post-65b8.html

文面の上っ面だけを読みますと、

今までは店へ料理代を払っていた

とありますが、本当でしょうか。
以前にも何回か書きましたが、レストラン系ライターの原稿料なんてしれております。1本数万円が限界。たまに週刊文春に出ていますが、他は京都など関西に露出が限られている彼女のベースロードとなる収入は知れているはず。
臨時収入に値する印税にしても、彼女の本の売れ行きを考えたら100万円前後ではないか。
毎日昼晩と、客単価が5000円以上の店へ通うのが難しいのは算数が出来る人なら誰でもわかることなのです。
純粋無垢なわずかな彼女の信奉者以外は、

店を宣伝してもらうバーターで、どうせ店からタダで提供してもらっているのだろう

と思い込んでいたのではないか。今さらこんな弁解をしても誰も信じないどころか、冷ややかな目で見るだけではないか。
しかも

撮影したお料理代は原則、必ず(上代で)お支払いしてきた人生ですが・・・

とわざわざ

原則 (上代で)

と不自然な単語を入れるのもおかしい。
この自腹原理主義者・友里でも、店からたまに支払いはいらないと言った誘いを受けることがあります。まして店宣伝を生業にしている彼女に

今までからタダ飯のお誘いが原則かからない

はずがないではありませんか。
毎月と言いますか、しょっちゅう登場する店がいくつもありますね。

リプトン、京都ネーゼ、山玄茶、京都ブラントンホテル、にしむら・・・

これらの店が毎回関谷さんに料理代を請求していると思っている人がいるのでしょうか。また

上代

とはどういう意味なのか。普通上代価格というと

希望小売価格か定価

のことのはず。つまり客が支払う実際の価格は上代より低いので

上代価格>実際の支払い額

となるはず。ということは、関谷さんは他の一般客より高いコース料金を支払っていたと言いたいのでしょうか。
友里的に分析するとこの場合の「上代」はまったく逆。

一般客の支払い額>関谷さんの言う上代

ではないか。つまり店へ支払うとしても、料理の原価代だけとかオマケしてもらっていたのではないかという疑惑であります。
一般客と同じ支払いをしていたら、わざわざ括弧をつけて

上代で

なんて不自然な単語を入れるはずがありません。友里征耶が

私は上代価格で支払っておりますから、立派な自腹であります

なんて書いたら、アンチからの突っ込みで掲示板は炎上してしまうでしょう。
オマケして貰っていることがバレたときの伏線か、後ろめたいという思いから、

原則 (上代で)

といった単語を不自然に入れてしまったと私は考えます。しかし

今回は、甘えさせていただけるところには深く感謝してご提供いただくことにしました。

と来年出版するという本の取材でタダ飯宣言してしまって良いのでしょうか。これでは掲載された店は

タダ飯提供とのバーターでの掲載

と公に開示したようなもの。あのマスヒロさんだって、表向きは一切タダ飯を認めていない。他のライターでも、タダ飯を認めた人は私の記憶にありません。つまり関谷江里さんの

タダ飯宣言

は飲食系ライターの中では画期的な行動なのです。果たして読者は掲載された店に対し

タダ飯提供して店宣伝してまで客を取り込みたいのか

といった感情を抱かないものなのか。

ダーティーイメージ

が付いてしまうといったリスクを店は予測できないのか。少なくとも彼女の本に掲載された店は

タダ飯提供店

というレッテルを貼られることは間違いないでしょう。
何を血迷ったかわかりませんが、この時期わざわざこんな事をブログで公開した関谷江里さん、

完全な作戦ミス

であったと考えます。

さらば、パリ・ローマ旅行

大寒波による交通遮断、パソコン不調による代替機の選択、など色々と心配していた年末年始のパリ・ローマ旅行でしたが、昨日身内に急な不幸がでまして当然のことですがキャンセルとなりました。

業者と葬祭の打ち合わせの合間に、航空券、ホテル、レストランの予約取り消しを連絡、知人にはタクシー手配やガイドの取り消しもしていただきました。
一昨年に父が死んだときは、通夜前日といえども予約を取り消さず店を訪問した友里でありましたが、さすがに家族との海外旅行を敢行することは無理。出発日が通夜に重なってしまったこともありますが、この年末年始は家でじっとしていることになりました。

そう言えば昨年の夏も出発前日に家族が食中毒になって、フィレンツェ・ローマ行きを断念したことがありました。
今回もローマでの宿泊は同じホテル(未宿泊)を予約していたのですが、このホテルとは縁がないということなのか。パリのホテルも初宿泊となるところでありましただけにちょっと残念。
夜のランブロワジーやネタになるビストロ、そしてトラットリアも予約していただけにこれまたガッカリではありましたが、家族には来年にチャレンジしようと納得させた次第であります。

この数年で身内の臨終に何回か立ち会って思ったことは、

俺もあと何年生きられるのか

でありました。数字的には平均寿命の7割弱に達してしまったこともあり、また昨年は大学時代の友人が他界したこともあり

というものを大きく意識するようになってしまった。
料理人やアンチの攻撃には屁とも思わない友里ですが、あの世からのお迎えはまだまだ勘弁。
小山薫堂氏の言動で唯一肯定できる

一食入魂

で今後も「食」に拘り続けたいと思います。
大はずれと事前にわかっている店への訪問も

入魂

となるのが友里スタンスの厳しいところでありますけど。
でも、美味しくない大味の店などを絶賛し続ける小山薫堂氏や秋元康氏よりは

まともな食経験

を今後も経験できると自負しております。
アンチからは

そろそろ舌(味蕾細胞)がすり切れる歳だ

と揶揄されることもありますが、今後も本業、副業含めて悔いのないよう、友里流にやっていきたいと思います。