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- 2011年04月12日(火)|
昨日の読売新聞では、外部電源が引き込めれば今すぐにでも回復するかのように大マスコミが垂れ流していた原子炉冷却の頓挫が書かれておりました。
そんな簡単に再開できるはずがない
と当初から書いていた友里。株売買は相変わらずマイナスでまったく予想が当たりませんが、こと原発事故に関しては神がかり的に予想(機械系でちょっと発電所の知識があれば誰でもわかります)が当たっております。
代替案としては、新たな冷却装置を設けて圧力容器に配管する「外付け」、格納容器を水で水没させる「水棺」、漏れ続ける高濃度汚染水を循環させて冷却する「漏水循環」などが検討されているとか。
しかしいずれの案も、放射能ジャジャ漏れの原子炉近くで人による細かい作業が必要なため
実現性に乏しい
と私は考えるのです。
格納容器が壊れているのに水を満たすことが出来るのか、外付け装置をわざわざつけるくらいなら現有装置を修復した方が早いではないか、とかちょっと考えれば子供でもわかることであります。
高濃度汚染水を循環させる方式も、その加熱された高濃度汚染水(燃料棒を冷却すると逆に冷却水は加熱される)を何かの熱交換器で冷却しなければ循環できません。この現状で、正常に運転できる熱交換器が生き残っているとは思えないのです。
アリバイ造りといいましょうか、政府や保安院、そして東電はアフォではなく優秀な人の集まりですから、友里がわかることは
とっくにお見通し
のはず。要は今の冷却方式(外から水をかける、流し込む)をダラダラと何年も続けるしか策がないがわかっていながら、国民の目をそらすため次々と
代替案のアドバルーンを上げているだけ
?と私は考えます。それを証明するのが新たに検討されている
20キロ圏外にも避難区域の設定
であります。福島第一原発から北西に位置する川俣町や飯舘村などをあらたな計画的避難区域に指定するようです。その理由は
今までの積算線量(放射線)を考えると、1年間で20ミリシーベルトに達する可能性がある
換言しますと、政府はこの1年では放射能ジャジャ漏れが終息しないと考えているということでしょう。短期間で終息するつもりなら、
1年間の積算量なんて想定しない
からであります。
不安を煽るつもりはありませんが、福島県の多くの土地が今後長く立ち入り禁止区域になってしまう可能性を否定できません。
さて鉄人社から今春出版予定だった「友里オススメ本」、大震災のため延期となっておりましたが、なんとか
6月出版
の目処がたちましたのでここにご報告させていただきます。
大震災による経済事情や自粛ムードでグルメ本など出しても受け入れられないとの考えもありましたが、グルメ本の出版がない時期だからこそ出版する意味(売れるのではないか)があるという
逆張り
の発想であります。
特に今回はポジティブシンキングではありませんが、初のオススメ店列挙本。少しでも自粛ムードを払拭するレストラン訪問のカンフル剤になればと思っております。
でも今回取り上げる店はすべて訪問しておりますから、過去のブログなりコラムに載っているんですね。ディープな友里ウオッチャー(居るのか?)なら、予想できてしまう90店前後なのであります。間違っても
すきやばし次郎
すし処しみづ(現在は「新ばししみづ」だとか)
野田岩
カンテサンス
京都吉兆グループ
菊乃井グループ
みかわグループ
七丁目京星
を掲載することはありませんのでご安心ください。
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問題提起
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- 2011年04月11日(月)|
大震災の影響でまったく埋没してしまった都知事選(統一地方選挙も)。TVで数人の泡沫候補の政見放送を見ましたが、肝心の有力候補同士の政策論争を聞くことはほとんどありませんでした。
現職・石原都知事の老獪な選挙戦略、今回は後出しじゃんけんではなく、防災服を着続けて被災地や浄水場巡りをマスコミに報道させる
政策論争逃避策
が功を奏して残念ながら、もとい、見事260万票以上獲得して予想通り四選となってしまいました。
友里も昨朝ブログをアップしてから投票場へ行きましたが、今回は投票したい候補がいなかった。石原:公私混同傲岸不遜、そのまんま:野心丸出し、ワタミ:偽善見え見え、など完全なタマ不足の都知事選。白票は癪なので、仕方なく泡沫候補に投票したのであります。
さて四選を果たした公私混同・傲岸不遜都知事、早速本性を現したようで、次のような勝利宣言を出しておりました。
・生活をつましくしないと日本はもたない
・パチンコや自販機などさほど必要ないものに電気を使わせるな
・今回の事故で原発を否定したら世界はどうなるのか
全国のパチンコ店の年間電力消費量は450万キロワット、全国にある総自販機の年間消費電力も450万キロワット、よって2つをあわせると、福島第一、第二原発の総発電量に匹敵する。よって、
人の生活にさほど必要ない商売は差し控えろ
ということでしょうか。でも石原都知事、以前は
東京にカジノを!
とかギャンブル誘致をうたっていませんでしたっけ。
確かにパチンコや自販機を利用しない人も多いでしょうけど、それで生活をたてている人もいるわけです。とりあえず生きていくのにさほど必要ない商売は他にも一杯あるではないか。プロ野球、競馬、吉本芸人、ジャニーズなど娯楽系を挙げる前に私は
大本営発表を垂れ流し、能なし芸人を露出させるTV局
を真っ先に挙げるべきだと考えます。
TVの放映を抑えたら家庭のTVはただの板になりますから、その節電効果はかなりのものではないでしょうか。
ついでに放射能ジャジャ漏れ、もとい、雨水ジャジャ漏れの都庁ビルからも撤退し、仕事をしない都職員を自宅待機させ、少人数でつましくあばら屋で職務をまっとうしろと言いたい。大きな節電効果となるでしょう。
東京が貧乏になってもいい
我慢できる
とも調子に乗って叫んでいましたが、私は真っ先に公私混同・傲岸不遜都知事に
まずはお前の贅沢病を直せ
と言いたい。
無駄な海外旅行、もとい、外遊をするな
ファーストクラスに乗りたいなら自分のマイルを使ってアップグレードしろ
5つ星ホテルに泊まりたいなら、3つ星ホテルとの差額を自腹で補填しろ
リゾート地、もとい、視察地で豪華クルージングしたいなら自腹でやれ
余人に代え易い四男に投入した税金を回収しろ
人の金だと思って己の贅沢病を満足させるための
税金使い放題
を棚に上げて、ホント面の皮が厚い老害政治屋であると私は呆れたのです。
まあ、こんな性格の悪い公私混同・傲岸不遜男が国政に間違って出なくなっただけが日本国の唯一の救いか。でも遅くとも2年後には来る総選挙で
都知事職を投げ打って立候補
するという悪夢だけは勘弁してもらいたいものです。
最後に。世界には原発どころか火力にも頼らない国もあるのです。公私混同・傲岸不遜都知事には、まずは己のマイルをつかったタダ航空券で
ブラジルへ行ってこい
と最後に言って本日のブログを〆させていただきます。
国内電力のほとんどを豊富な水源による水力発電で賄っているのがブラジルです。原発がなくなっても、ブラジルなどまったく平気な国もあるわけです。国によって事情が異なる発電形態。
今回の事故で原発を否定したら、原発で飯食ってきた人(末端には友里もいます)はどうなるか
と発言を修正してもらいたいと思うのは、友里だけではないでしょう。
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店訪問
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- 2011年04月10日(日)|
原発事故から1ヶ月が経とうとしております。当初は臨界、爆発、放射能飛散と迫る危機に日本国民は緊迫していたと思うのですが、4月に入ってから何かのんびりムードが漂っていると思いませんか。
3月末には外部電源の引き込みが終わり、直ぐにでも炉心の循環冷却が行われるようなことが御用学者などの口から言われておりましたが、循環冷却システムのチェックどころか高濃度汚染水の排水処理もまったく進んでいないではありませんか。
最近のマスコミ報道では、ほとんど原発での事故対策について語られることがありません。1ヶ月も経ってから
津波はここまで駆け上がった
など震災当時の映像を流してお茶を濁しているだけ。政府や東電に遠慮して大本営発表だけを垂れ流す大マスコミ、まったく独自の取材がありません。
大マスコミはどうして御用学者ではない「まともな学者」を擁して、福島原発近辺や周辺地域、そして隣接する県や東京での真の放射線レベルの測定をしないのか。発表しないのか。
建屋内の地面から検出されたプルトニウムでありますが、どんなアフォでも建屋内だけで飛散が留まっているとは思わないでしょう。どこまでプルトニウムが飛散しているかを何故検証しないのか。
建屋に貯まった高濃度汚染水を無事どこかへ移し換えることができたとしても、日々刻々と高濃度汚染水は垂れ流され続けます。
そんな厳しい環境で、循環冷却に必要な海水循環ポンプを修理して立ち上げることが出来るのか。循環サイクルの配管が壊れていないと確認出来るのか。原子炉建屋の奥に位置するという再循環ポンプを立ち上げるどころか、そこまで行き着くことが出来るのか。
乗り越えなければならない山は数多くあり、エベレストより高いのではないかと私は考えるのです。
大マスコミはまったくそのような厳しい状況を報道しないどころか、そのこと自体(循環冷却)の報道を自粛するという、相変わらずのなんちゃってジャーナリズムを発揮している怠慢。
原子炉が安定するまで数ヶ月かかるとの報道がありましたが、このままでは簡単に越年するのではないかと私は考えます。
さて本日から、まずは店訪問の短評編を復活することにします。1ヶ月以上空白ができてしまいましたので、大震災前の訪問は割愛し、その後の店訪問からスタートさせていただきます。
ビストラン エレネスク
ビストロとレストランの中間の位置づけという造語のようです。震災後あまり時が経っていなかったのでキャンセルが続出したのか、寂しい店内でありました。
アミューズとしてでてきたマカロンやクロケット、全くのイマイチ。後で明細を見て400円取られているのに驚きました。
ポーションが大きいと言われた割にはたいした量ではなかった前菜やメイン。
胡瓜のジュレ?がかかった牡蠣や、牡蠣と短角牛を混ぜて食べるタルタルは奇抜なものでありました。
シャルキュトリーもイマイチ。ブーダンノワールは匂いが気になり、チョリソ?、鶏レバームースもイマイチでありました。短角牛も柔らかかったけどまったくの普通味。
ビストロやレストランではなく、料理のレベルを考えるとワインバーと言った方がピッタシだと思うエレネスク。コラムで評価するなら再訪が必要です。
河太郎
博多のタクシーに乗った時、呼子の烏賊が美味しいとすすめられた店。友里の定説の1つに?
生け簀料理に旨い魚なし
があるのですが、鮮度が命の烏賊だけは例外ですので、宿泊ホテルに近いこともあり昼にフリで訪問してしまいました。
まずは烏賊の活き造り(2940円)。悪くはなかったけど期待するほどのものではない。そしてついでに頼んだ豊後アジの価格の高さ(7350円)に唖然です。
要はマアジではなくバカでかいだけの関アジみたいなもののようで、さすが生け簀料理、身が活かっていて固いだけで旨みを感じません。
烏賊のゲソや耳は天麩羅に、アジの残りは塩焼きにしてもらいましたが、いずれも正直イマイチで訪問を後悔してしまいました。
相撲茶屋 大塚
博多の人気鮨店の主人から紹介された「あら料理」の店。相撲茶屋という店名に疑問を持って訪問したのですが、店入り口にあった土俵の模型みたいなものを見て私は引き返したくなりました。
まあ何事も経験、いや修行だと1万3000円の「あら尽くしコース」などを注文。
刺身の一口は悪くはなかったのですが、食べすすむ毎にアラの脂のしつこさにゲンナリ。唐揚げもイマイチで、単品で頼んだ「あらしゃぶ」(@1500円)は高いだけで頼む必要はないか。
ちり鍋とオジヤで〆ましたが、私は世間で言われている
アラはフグより旨い
という評価に猛抗議させていただきます。フグと違ってアラは脂がしつこく大味。この「尽くしコース」なんて相撲取りくらいしか対応できないのではないか。
そう言えば以前、大阪の「あら料理店」へ行った記憶があるのですが、その店の方が食後感は良かった。
ツマミや握りは満足の人気博多鮨店でありましたが、主人の店評価はアテにならないことがわかったのであります。