友里征耶の週間食日記 2011-25

ようやくTPPの問題がTVでも取り上げられるようになりました。今朝のTVをみて推進派の考えは

元アジアの盟主としてTPPに乗り遅れたら大変だ
ルール造りから加わってイニシアチブを取れば良い?

とのこと。後者のアフォな意見は民主党の玄葉氏ですが、一番大切な領土問題で韓国や中国に毅然とした態度で突っぱねることができない日本。

ルールつくりでイニシアチブなんてとれるはずがない

と私は考えます。また彼ら推進派はいずれ中国もTPPに入らざるを得なくなるから今のうちに入っておけば有利だと言っておりますが、果たしてそうでしょうか。未だに

人権がない

中国、まともな国と考えるのが間違いであります。こうなったら、

ウオール街を占拠せよ!

が更に盛り上がって、アメリカが潰れることを願うしかないかもしれません。植民地制度が実質なくなって

資本主義が成りたたなくなった

と私は思うのですが、この資本主義の最後っ屁といいますか、TPP参加によって日本もアメリカ並みの格差拡大が広がってしまいそうです。TPP参加によって

性格の悪いアメリカのような国になって良いのか!

日本人の将来が決まる1ヶ月と言えるでしょう。

店評価ブログに六本木の創作寿司「野菜寿し ポタジェ」をアップしています。タネを野菜にして原価を抑えたなんちゃって寿司、なんちゃってパティシエについても書いておりますので、ぜひお立ち寄りください。

さて週間食日記です。

月曜日
夜:京橋の和食
久々の訪問。接待だったので最高値コースを頼みました。個室に入っていたのではっきり言えませんが、全体に活気が少しなくなっていたような・・・

火曜日
夜:恵比寿の洋食屋
これまた何年もご無沙汰だった店。怖い爺さんや圧迫感があった婆さんはもういなくなっていて居心地は良くなっておりました。料理は昔ほどのインパクト(早い話がニンニク)が少なくなっておりましたが、かわりに料理の値段がかなり上がっておりました。
鮑のサラダ(他の鮑料理も)は3日前までの予約ということで食べられませんでした。1万円くらいしましたから、こんなの頼む客はいないのでしょう。

水曜日
夜:神泉の鮨屋
こちらも久々の訪問。相変わらず満席でありました。結構酔っ払ってしまって、あまり記憶がありません。

木曜日
夜:日比谷のフレンチ
個人的な接待で最近評判が良いというホテルのダイニング。丸ごとトリュフのパイ包みがウリの店です。
アラカルトが少なく珍しくコースを頼んだ友里。巷の評判と違って、何ら傑出さを感じませんでした。チーズの品揃えもプア。
まるでレフェルベソンズかフロリレージュのような料理の連続。レカンとはまったく方向性が異なる料理にビックリです。

金曜日
夜:新橋の和食
一番のウリだった鮎はイマイチで今回はスッポンに挑戦。天然スッポン尽くしコースでしたが、鍋は本当に薄味ながら美味でありました。今年食べたスッポンとしては(今現在で)、最高です。

土曜日
夜:青山のシュラスコ
友里得意の食べ放題と飲み放題を堪能。満足しました。

日曜
夜:内食

TPP参加賛成者の典型的な意見をご紹介

今週2回もTPPについてブログで取り上げたからか、友里掲示板だけではなく、メールでも色々なご意見をいただきました。そのほとんどが

TPP反対

であったのですが、ある読者からはTPP賛成者の意見というものを参考に送っていただきました。
普段から料理の嗜好は人それぞれと言っている友里、TPPに関しても人それぞれでありますから、反対意見ばかりではなく賛成意見も紹介しなければ不公平であります。
よって本日はTPP参加賛成者の意見を取り上げることにします。

彼ら賛成者の考え方は、とっちゃん坊やこと竹中平蔵氏を代表とする

新自由主義

そのもの。何でも公平にそしてグローバルにという発想のようです。

1、オバマがTPPに積極的な理由
参加国に日本のような工業先進国がないので、アメリカの労組が容認したから。韓国や日本が参加を決めていたら、労組は容認していなかった。

友里考:それじゃなぜ日本に参加を強要するんだ。

2、TPPは不利でも脱退不可能でもない
国際法を遵守する主権国家同士の協定なので、交渉が不調に終われば参加しなければよいだけ。また参加後も脱退すれば良いだけです。

友里考:反対者と真っ向食い違う見解ですね。交渉途中で降りることは出来るかもしれないけど、参加してしまったら、脱退が他国に不利益になると訴訟をおこされない担保がはっきりしない。
またその国際法自体が日本に不利益であるかもしれないという発想がこの人にはないらしい。

3、TPP参加のメリット
日本の公共事業における入札慣行である「談合」が、TPP参加によってなくなれば、価格競争を阻害しなくなり、無駄な税金の支出がなくなる。つまり歳出を削減できる。

友里考:確かに公共事業を完全にオープンにすると、落札価格は激減するでしょう。しかしその大半の事業を海外の企業が持っていったらどうなるか。日本企業が受注しなくてよいのか。
また売り上げが激減するわけですから、歳出も減るけどそれ以上に歳入(税収)も下がるのではないか。

4、TPP参加で経済成長
経済成長の要因は労働力増、資本増、技術革新の3つ。TPP参加によって人的資本、経営資源を国内に導入し、海外の活力を取り込むことによって技術革新が達成される。

友里考:確かに日本にある企業は発展するかもしれませんが、株主は外人、そこで働く社員も外人と、日本にあるけど日本人の会社ではなくなってしまうのではないか。巷に日本人の無就業者をあふれさせてまで、技術革新が必要なのか。
軒先を貸して母屋を取られる、のではないか。

4、TPP参加は中国への牽制やアメリカの横暴への歯止めに貢献する
日本がTPPに積極的に参加し、アジア太平洋地域でのルール策定を主導してそれを中国へ提案・遵守するように求められる。
TPPは、貿易、投資などをはじめ環境や労働法制など、WTO管轄外の分野についても新たなルールを導入しようするのであるか、らアメリカの覇権的な行動も抑制することが出来る。

友里考:この人は性善説の信奉者か。ルールに中国が従順なら、尖閣諸島などの領土問題など日中間で起こるはずがないではないか。(日本は外交上問題ないと言っていますけど)
自分のことしか考えないアメリカが、属州としか思っていない日本から抑制されるはずがありません。

5、TPP反対者は既得権者のみ
既得権構造が侵される農協や関連官僚、その族議員、そして同じく既得権を侵される医療や法曹関係者は、いかにもTPP参加が我が国の著しい不利益になるといういくつもの根拠希薄な嘘を伝播しているのです。

友里考:TPP参加賛成者の根拠も私には希薄に見えるんですけど。
賛成する人は、あらたな既得権を得ようとしている人じゃないかとの反論にどう返答できるのか。
制度変更はつまるところ、旧既得権者と新既得権者の戦いなんですね。私はTPP参加により、新既得権者に外人が大挙押し寄せてくるのではないか、残りは売国日本人だけではないかと思ってしまうのです。?

とっちゃん坊やもそうですが、彼らはアメリカ性善説のもと、何でも自由に公平にすれば世界が平和になるという理想があるようです。ある意味友里は、彼ら新自由主義者も

純粋無垢な人

だと思うのですがいかがでしょうか。
すべての制限をなくすことをよしとするなら

柔道やボクシングも無差別級一本に統一しろ
選挙権や被選挙権に年齢制限するな
少年法も撤廃しろ
男女別トイレもやめて、大浴場はすべて混浴にしろ

などTPP参加の前に、彼ら新自由主義者のやるべき事は沢山あるはずと言い切るのは暴論でしょうか。

大新聞にはこんなこと1つも書いていないぞ、TPPデメリット

10/10のブログで触れたTPP問題。世間の関心は政府(財界)の思惑通り低いようでほとんど反応がありませんでした。その中で1つ、掲示板に提示されたのが

サルでもわかるTPP

http://luna-organic.org/tpp/tpp-1-1.html

TPP反対の立場から、サルだけではなく友里にもTPPの弊害が詳細にわかる力作であります。

これが本当なのかどうか、料理の味わいと同じで立場が違う人にとってメリット・デメリットの解釈が異なりますから、すべてを鵜呑みにすることは出来ませんが、1つの見解としてこのようなデメリットを日本国民に提示するのが

大マスコミの義務

ではないか。ところがここに書かれたデメリットを詳細に示した記事を私は見た記憶がありません。TVの解説者やコメンテーターも深く突っ込んでいないのです。

とにかく日本国民に深く考えさせずTPPを進めてしまえ、というのが経団連やそれに癒着する霞ヶ関、そしてそれを頼る国会議員の思惑ではないでしょうか。
かなりの長文でありますが、ぜひ数は少ないかもしれませんが友里読者だけでも1つの意見としてお読みいただきたいと思います。?

一般国民には何のメリットもなく経団連加入の会社には大きなメリットがあると言われるTPP。それはなぜか。

製造業
内国民待遇を盾にTPP加盟国で対等な条件で進出工場を運営することが出来る

金融機関
加盟国の弱小金融機関を飲み込むことができる

商社
原産地呼称でブランド力を高めて商売が出来る。45%日本製ならあとの55%を中国で生産しても「メイド イン ジャパン」と表示できる

大企業としては笑いがとまらなくなるかもしれません。でもその大企業のシャチョーはじめ役員や官僚も個人としては一般市民のはずなので、TPPによるデメリット(デフレや賃金低下、全体的な景気停滞)を受けると思うのですが、なぜ彼らはTPPを促進するのか。

ここからが「サルでもわかるTPP」にもない友里の解説であります。
なぜ大企業の経営者がTPPを推進するのか。それは己の企業の利益を上げることによって

堂々と役員報酬を高額化できる

からであります。利益さえ上げれば株主は億単位(10億でも)の報酬を得ても文句は言いにくい。
一般市民としてのデメリットを埋めるだけではなく有り余る役員報酬の高騰化で

TPPを個人的にもメリット化

してしまうのが、経団連など大企業役員たちの真の狙いではないか。反面、推進する大企業の一般社員にはメリットがあるとは思えません。海外進出や安い労働力が入ってくるからです。

ではなぜ新聞はじめマスコミはTPPのデメリットを論じないのか。それは彼らが

一般市民ではなく大企業

だけを見ているからであります。膨大な広告収入をもたらしてくれる大企業と4千円ほどの購読料を支払うだけの一般市民を天秤にかけた結果

サイレントマジョリティである一般市民を斬り捨て

しているだけなんですね。AKBにうつつを抜かすほど民度の低い日本国民。

国民は純粋無垢でアフォがよい

との願いは、時の権力者も大マスコミも同じなのであります。
勿論大企業をバックにした国会議員がTPPを推進するのは当たり前ですね。
霞ヶ関も大企業が儲かると天下りはじめその他のメリットが増えるのだと思います。

小沢が入院したとどうでも良い話題で大騒ぎして国民の目をそらさせ、増税が必要だと国民をミスリードする大マスコミは、時の権力者の走狗に成り下がったのか。これでは戦前戦中と変わらないではありませんか。

韓国や中国だけではなく、ロシア、タイ、インドネシアなど主要国

がなぜTPPに参加をためらったのか。大マスコミはこの事実を国民にしっかり説明するだけではなく、経団連の米倉弘昌会長に

韓国、中国、ロシア、タイ、インドネシアも世界の孤児になるのか

と質問するべきではないか。大マスコミの記者たちには、国益を考えての勇気をのぞむ次第であります。
友里が思うにアフォな日本国民、タイやインドネシアどころか

韓国、中国やロシアもTPP不参加

と気づいていない人が大半であると考えます。

公務員宿舎の問題を大きな時間枠で報道するより、TPPのこれらの真実を視聴者に開示する方が日本国にとって有益だと思うのですが、それは逆に

大企業や政府には迷惑

と自粛しているとしか友里には思えません。
アメリカの最悪の思想である

自分さえ良ければ他人(他国)はどうなっても構わない

という個人主義の蔓延りで、日本の凋落は止まらなくなりました。