JALと京都吉兆

昨日でしたか、「JALが法的整理になったとしても顧客のマイレージはすべて保護される」という内容の報道がありました。
JAL再生問題で私が気になっていたのはこのマイレージとステイタスがどうなるかだけ。株主だけではなく顧客も責任をとらされてご破算にされてはたまらんと勝手な都合でありますが、法的整理には個人的に反対でありました。逆に言いますと、この顧客保護さえあれば、法的整理だろうが会社更生法適用だろうが構わずバンバンやってくれ、というのが大半のJAL愛用者の考えではないでしょうか。

そう言う意味で昨日の報道から、外堀も埋まりいよいよ「法的整理」が決定するのかと思っておりましたところ、今朝のTV報道や新聞から、どうやら本当に「法的整理」で決着となると知りました。
しかし出資や融資という名目で、7000億円もの公的資金が投入されるというのですから驚きです。今まで惰眠をむさぼっていた歴代の社長はじめ経営陣、自身の好待遇の維持ばかり考えていた社員たち、そしてそのいい加減体質のJALに集っていた政治家や役人たちの罪は非常に重いというものです。

銀行団の主張の通り、法的整理によって企業信用が毀損され客離れがすすんでしまい、肝心の経営が成り立たなくなるという事態にならないことを祈るばかりであります。
こんなことなら、廻りの忠告に従って数年前にANAへシフトしておけば良かったと後悔しておりますが、遅すぎました。

読者の方から京都吉兆が、「リーガロイヤル店」の閉店を発表したと教えてもらいました。
http://kyotokitcho.seesaa.net/article/136950873.html

この店の料理長は三代目から見ると守旧派の立場だったとも漏れ聞いたことがあります。名古屋や洞爺湖を入れたら本店含めて7店舗はやはり負担が大きかったのかもしれません。「リーガロイヤル店」と「グランヴィア店」は場所といいホテル内といい、被りも多かった。やはりどちらか撤退するしか道はなかったのかもしれません。
私の廻りの話でありますが、今年は去年より厳しくなる可能性もあるとも聞いております。飲食店も今年はまだまだ正念場が続くと考えます。