2009年アルバ・パリ訪問記 7 ブリストルの朝食に再挑戦

だらだら続けていた「アルバ・パリ訪問記」も本日で終わりです。パリは「店訪問短評編」でレストランについては書いてしまいましたし、何回も行っている(といってもたいしたことありません)のでイタリアであったようなトラブルはありませんでした。よって本日は短評編に書かなかった、世界一の朝食とも言われた「ブリストル」での朝食体験です。

実は今回の朝食は2回目。数年前家族でパリを訪問した時は、凱旋門近くの別のホテルに泊まっていたのですが、読者の方に勧められたその「世界一の朝食」を食べにみんなで歩いて食べに行ったのです。
夏の時期だったのでレストランスペースは奥の明るいホールでありました。着席して値段を確認してビックリ。コンチネンタルが38ユーロ、ビュッフェは55ユーロでありました。当時の為替は1ユーロが150円を軽く突破していましたので、家族全員の支払い額はかなりのものとなります。朝食としては私の常識をはるかに超えた総額です。

大人だけビュッフェを選ぶという選択肢もあったのですが、熟慮の上全員コンチネンタルに決定したのです。
内容はクロワッサンなどパン類とオレンジジュース、そしてコーヒーなどだけ。客はほとんど居ませんでしたが、アラブ系の大家族、子供からメイドさんらしい人まで全員ビュッフェ(ハム類、オムレツなど結構な数の料理がありました)を食べておりまして、それを見た家族の羨ましそうな顔を今でも思い出します。
考えてみれば1人20ユーロ弱をケチったセコイ判断。帰国後も何かと家族からイヤミを言われることになり、シャンパーニュも飲み放題であったことから頼んでおけば良かったと後悔し続けたのであります。

日本へ帰る当日、夜のフライトなのでチェックアウトを延長して朝から荷造りなどをしておりました。私は1年で朝食をとるのは家族との旅行中くらいしかしないので、当日もそのまま原稿でも書いて時間を消費しようと思っていたのですが、トラウマと言いますか、数年前に果たせなかった夢を実現したいと、急遽部屋を出たのであります。
勿論オーダーは「ビュッフェ」。モエのシャンパンを何杯もおかわりし、オムレツ、ソーセージ、生ハム、サーモン、コールドビーフ、ロースト豚、サラダと家族にすまないと思いながら食べまくってしまいました。
2年越しの夢が叶ったというと大袈裟かもしれませんが、それは美味しゅうございましたことを書きまして、アルバ・パリ訪問記を終わりとさせていただきます。