鮨屋の主人が集まるビストロ

三菱電機の防衛省に対する「不正請求」が発覚したようです。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120128-OYT1T00915.htm

防衛部門とは関係のない従業員の作業実績を防衛装備品の設計に従事したように付け替えていた疑いがある 

とのことです。
あらかじめ製造に必要な作業量や作業時間を推測して人件費を算出して契約額を決定、実際には要した作業量が少ないなら減額して精算するというシステムをとっているとのこと。
見積もりより安くなりそうだとわかったら、なんとか減額を避けたいと考えるのは人情でしょうか。ですからこんな不正が行われてしまうのですが、友里はここで不思議に思ったのです。国の仕事なのにもしかして

競争入札をしていない? 

のではないか。本来、設計時間や製造時間の見積もりは見積もりをする会社の責任範囲。しっかり請負で競争入札するなら、見積もりのリスクは応札側にあるはずで、発注側がさじ加減するものではありません。つまり今回のプロジェクト

請負契約ではない

ということですから、随意契約などではないか。競合社を集めての

競争入札をしていない

のではないかと考えるのであります。
今回は三菱電機がやり玉に挙がっておりますが、こんなことは他の受注会社でも日常茶飯事なことではないかと友里は推測します。
己の役員報酬の増大を考えるだけの社長や役員が指揮する大会社が、正直に減額のデータを提出するとは思えないからであります。
トカゲの尻尾のように三菱電機一社の問題に矮小化することではない、日本のシステムの大きな問題であると私は考えます。

さて本日も「最近訪問した店 短評編」の変形であります。
先日、店が引けた鮨屋の主人たちがちょくちょく顔を出しているというビストロへ行ってきました。店名は敢えて書きませんが、高額ステーキ店が入るビルの4階というと察しがつくかもしれません。

久兵衛の3代目若(若といっても香港系に譲渡されて、2代目3代目の親子はただの雇われのはず)や、「しみづ」や「寿司 幸」の主人もちょくちょく出入りしているとの情報に、鮨を食べ終えてお腹が一杯でありましたが、滅多に行かない二次会場所に選んだのであります。

飛び込みでも何とか入れましたが店内は満席。カウンターとテーブル席が2つくらいの小さな店でありました。
メニューをみるとビストロというよりワインバーの位置づけでしょうか。ワインリストには値付けの安いワインが沢山並んでおりました。
なんでもこの店のオーナーシェフは、銀座の有名ワインバーのシェフだったとか。サラダなど2皿とグラスワインを数杯飲んだところで、今田さん、杉山さん、清水さんが来ないようなので、次の店へ移動したのであります。

25時過ぎまで営業しているというこのワインバー、深夜でも寿司業界のスターたちに会いたいと思う方は話のタネに訪問されてはいかがでしょうか。彼らの店ではわからない立ち居振る舞いやちょっと変わった私服姿が見られるかもしれません。

3次会はいわゆるバー。モルトではなくカクテルが得意の店のようでありました。この手の店の経験がほとんどない友里、男性一人客の多さに驚いたのであります。鮨オタクやミシュランオタク以外に

ワインバーオタク

の存在を知った瞬間であります。
カクテル2杯、モルトを1杯とこの夜はへべれけで深夜に帰宅しました。