鮎の産地名も知らない? ミシュラン日本人調査員

昨日発売の「週刊文春」は、友里的な視点のワイド特集や記事が多く読み応えがありました。一読をオススメします。
本日と明日の2回、私が注目した記事について取り上げさせていただきます。
まずは、ミシュランガイドと言えば友里征耶と勝手に思い込んでいる私が真っ先に読んだのがP.40から3頁をつかった「ミシュランさん、一見さんはお断りどす」。元「ミーツ・リージョナル」編集長・江弘毅氏の寄稿であります。
人のこと言えた立場ではありませんが、この雑誌もこの人物もまったく知りませんでした。全国区なんでしょうか。
友里掲示板では、江弘毅氏は関西のマスヒロと言われている門上武司氏の「番頭格」だったとの書き込みもありますから、ミシュラン批判のこの記事、門上さんとは決別したのかもしれません。
「ミシュラン京都・大阪版」の発刊に際し、京都の多くの店が掲載拒否している事実と「ミシュランなんてナンボのもんじゃ」と相手にしていない様を事例を出して書いているのですが、面白かったのは「祇園 さヽ木」の店主、佐々木氏のコメントです。
私が前から問題にしていたミシュラン調査員の資質、やはり評価以前の問題のようです。
鮎が天然かと聞かれて『郡上八幡の鮎』といったら「それってどんな鮎か」と聞かれて唖然としたとのこと。『郡上八幡』が産地名だと知らなかったということです。
この「郡上八幡」という個別名称を知らなかったとしても、調査員は日本人ですよ。鮎の前につく枕詞が「産地」(川などの名前)であるというのは、普通和食屋へ行ったことのある人なら誰でもわかる事だと思います。「その場所はどこにあるのか」と聞いたならまだ許せる話でありますが。
私はミシュラン調査員にブラインドで食べて「天然」か「養殖」かの判断力を求めるほど厳しい要求はしません。
せめて、まともな「和食店」で天然鮎を何回か食べてから店調査を開始しろ、と声を大にして言いたいのです。
たいていの店では「鮎」の前に「産地」をつけて教えてくれるぞ!
以前のブログでミシュラン調査員への就任要請を断ったフレンチのメートルの話を書きました。
「自分は和食がわからない。居酒屋しか知らないから」というのが断った理由だそうですが、素晴らしい英断だったと私は考えます。
ホテルやレストランで10年以上サービスに従事してきた人、たとえ日本人でも高額和食を四季折々経験する時間的、予算的余裕があるとは思えません。
日本人なら和食がわかる、と安直に考えたナレ氏ですが、フランス人であるご本人も「フレンチ」というか「味そのもの」がよくわかっていないとの噂も聞きます。
ミシュラン調査員の資質をここまで問題にした(バカにした)国は日本以外にないと思うのですが、ここまで耐えてしがみついてでもガイドを売って儲けたいと思っているのか、ミシュラン本社の思考が私には理解できません。
明日は週刊文春のワイド特集「コイツだけは許せない」の中の、
中田ヒデ氏と茂木健一郎氏についてです。
私はヒデの性格と茂木さんのスタンスが嫌いなんです。
友里掲示板
http://tomosato.net/bbs/