閉店情報ではなく本日は閑散情報

世間(2ちゃんだけかも)では「閉店情報の友里」と言われているようですが、本日は閉店のお知らせではなく苦戦している店のお話です。
9月号の「めしとも」の取材のため集中的に食べ歩いている友里、先日久々に昼の新丸ビルへ行ってきました。
場所柄(東京駅に近い)、観光客と勤め人という再開発ビルの主要客がもっとも集まりやすいビルなので、唯一「勝ち組」であると思っていたのですが、この中の飲食店も集客は厳しくなっているようです。
飲食店が入っている3フロアを見て回ったのですが、客が良く入っているのは「四川豆花飯荘」と「ヌーヴェルエール」くらいではないでしょうか。ただし、「ヌーヴェルエール」はドアを閉めて「本日は満席」と張り紙を出しているだけなので、実態はわかりません。
「満席偽装」をしていた「フェアドマ」の例がありますので。
さて厳しいのは客が結構入っている「四川豆花飯荘」も例外ではないようです。チェックの際、「このビルにお勤めですか」と聞かれたのでその訳を聞いたところ、ビルの勤め人だとお茶のチャージ代(この店は昼でも勝手にお茶のチャージ代294円を請求する)をタダにするというのです。
ビルの勤め人へのサービスは、「遊牧」という焼き肉屋でも10%オフをうたっておりました。こんな限定優遇は初めてみたのですが、頼みの観光客も減ってきて計算できる勤め人に頼るしかなくなったのでしょう。新丸ビルの飲食店もかなりピンチなのかもしれません。
どの店も行列は皆無。店外に並べてある椅子の数々がかえって空しさを感じさせてくれます。
一時はすぐ売り切れを出していた「レストラン 大宮」も外人スタッフが呼び込みをしていました。
最初から無理があると思っていた和食の「笹岡」も客が少なかった。
客が入らず3つ星との提携を解消して、ただのイタリアンになった「アンデル」、なんと1000円ランチまで用意していましたが、結構空席が目立っておりました。かなりのスペースを借りていますから、これでは大変でしょう。
オープン当初は長蛇の列だった「自由が丘グリル」も空席が目立ちます。それでもオープン当初からかかげている、「静かに紳士淑女の落ち着いたひと時を楽しんでいただくため小学生以下入店お断り」の張り紙は健在でした。
海外の3つ星や日本のグランメゾンでも小学生を受け入れるのに何を勘違いしているのかと以前問題提起した洋食屋であります。しかし、この「自由が丘グリル」自体の実態があるものなのか。名前から自由が丘で長く営んできた洋食屋の支店と思ってしまいますが、そんな店はないのではないでしょうか。
今さら張り紙を引っ込められないのでしょうが、この店の「勘違い度」もかなりのものだと考えます。
オープン数年で完全に落ち着いてしまった新丸ビルですが、当初の思惑通りモトが取れた店はあるのでしょうか。
価格を抑えた店を集めてもこの現状ですから、他の再開発ビルへ入っている高額志向の店は推して知るべし。
今後も再開発ビルがどんどん建つようですが、飲食店経営者の賢明な判断を願うばかりであります。
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