銀座に超高額カウンター洋食屋はいかが?

本日は11/14の「洋食屋」の続編に位置するものです。
銀座や下町以外の土地で苦戦しているフレンチシェフ、イタリアンシェフに提案であります。思いきって銀座に出てきて、既存の高額洋食屋と違う、もっとその存在意義を強調する店を造ったらどうか。
銀座と言えばやはり「同伴客」の存在は無視できません。彼女らにとって、バッグ、時計そして食事もその判断尺度は「価格」のみであります。つまり、質よりもまずはどれだけ高いものを貰うか(すぐに換金するんでしょうけど)、高い店へ行けるかということ。高いけど内容は家庭料理の延長線上の「割烹 室井」が同伴系で流行っているのがその証左であります。
また、手間かからず調理時間が短いのも同伴には魅力。出勤の時間的制約があるので、時間を気にせずカップルは完食できるというものです。そうワインを沢山飲める環境ではないのでスポンサーはベロベロにならず、自店でボトルを追加させることもできます。
また、経費族である年配客の出没頻度も高いのが銀座。馴染みのクラブへ経費で通う前の食事や経費接待などの利用価値も多い。
大箱にせず、カウンター形式で客単価が数万円の洋食屋、ブランド食材だけを使って調理すれば、高いことが一番の魅力に思う女性を伴う同伴客(彼らも経費族でしょうけど)や年配経費族、接待族にはウケると思うのですがいかがでしょうか。
松阪牛のハンバーグ、シチュー、ステーキだけではなく、大間のマグロのフライに青森のヒラメのカルパッチョ、ブルターニュ産オマールのフライ(こんなの出来るか?)、玄界灘のフグのカラ揚げ、イベリコ豚のポークソテーやカツレツ、季節によってはタケノコ、マツタケ、白・黒トリュフ、そしてフォアグラやベルーガを使うのもいいでしょう。とにかく食材同士の相性など関係なく(濃いめの味にしておけば同伴カップルや年配経費族、業界人は大満足)、高級食材の羅列で客を釣るのです。村公一さんの鱸や鯛を使うのも高額化に貢献しますね。
銀座では、客単価1万5円千以上のカウンター家庭料理?「榮庵」がありますが、この店はワインをボトルで頼まなければならないので同伴客などには使い勝手が悪い店。「みかわや」など他の洋食屋も同伴や接待としたらちょっと物足りない価格なので、ここは思い切った値付けのカウンター洋食屋を開いてみてはいかがかというのが本日の提案であります。
和食の修業をした人が出した「鮨屋」が六本木で流行っている近頃、元フレンチシェフや元イタリアンシェフがもてなす「超高額カウンター洋食」、キャッチ的にもうけると思いますし、何しろ仕込み含めて手間かからず相当な付加価値を付けられますから魅力あるビジネスモデルだと考えます。
このビジネスモデルのステーキ版が集客に成功している「かわむら」です。
住宅街などで客単価数千円のフレンチ、イタリアンで集客に苦戦しているシェフの皆さん。安ければ入るというわけではなく高い方が入るという立地、客層は存在すると考えます。
ブランド食材に弱い業界人もふくめて他腹な客専門の店にチャレンジするのもいいかもしれません。