野田岩の天然鰻

ここ数日、友里掲示板では「野田岩」での「天然鰻」に関しての書き込みで盛り上がりを見せています。
http://tomosato.net/test/read.cgi/bbs/1248553395/l50
私が驚いたのは、書き込まれた皆さんがほとんど「野田岩」で天然鰻を食べられた経験がないと言うことです。
デビューして6年余り、友里は一貫して「野田岩」の「天然偽装」に関して問題提起してきました。
その結果かどうかわかりませんが、デパ地下では「天然鰻」と「養殖鰻」の蒲焼きが並列して売られるようになりました。
店内では、「釣り針がでてくる・・・」云々の天然偽装の「客釣りキャッチ」の文言もなくなったとか。
しかしまだほとんどの方が、あの蒲焼きや鰻重に天然鰻が使われている可能性がある(時期によって)と思い込んでいるようで私は驚いたのです。
私はここにはっきり断言します。行列に並んで(予約して)ほとんどの方が食べている「鰻重」や「蒲焼き」はすべて養殖鰻です。
天然だと言っていた「白焼き」も、実は天然ではないという疑念まで出てきました。
1日に何匹仕入れているか秘密のようですが、野田岩で「天然鰻」を食べるとしたら、メニューの最後の方に書いてある「筏(いかだ)」、「中串」しかありません。それを注文すると、女性スタッフは慌てて厨房へ確認に行くはずです。それほど仕入れ量は少ないということです。いずれも「時価」でありますが、私の経験では5000円超くらいでしょうか。
店主は雑誌など出版物で、「天然鰻に拘っている。天然鰻がとれない冬期は養殖鰻を仕入れている」と何回も言っていました。「天然鰻がとれない時期は、店を閉めていた時代もあった」といった発言も記憶にあります。
普通こう書かれると、「冬期以外は天然鰻を出しているんだ」と受け取りますよね。でも違うんです。「嘘」ではないけど実に姑息な客釣りキャッチなのです。
冬期に養殖鰻を仕入れているのは「事実」。しかし、冬期以外も仕入れの鰻のほとんどが「養殖」なんです。天然鰻なんてごくわずか。全流通の数%と言われている天然鰻を客が殺到する「野田岩」でそんなに提供できるはずがありません。
店主は個人的に天然鰻に拘っているかもしれませんが、「仕入れで拘っている」わけではないのです。
冬期以外も「養殖を主体に出している」と正直に言わないところが「野田岩」の卑劣にも見えるところであります。
野田岩一族には人としての「矜持」を持ち合わせている人が居ないのか、私は疑問であります。
一度すり込まれた情報はなかなか払拭できません。これからも「天然鰻」に当たるかもしれないと店を訪問する人が続くと思いますが、普通の養殖鰻の「蒸し焼き」であるということを広く知っていただきたいと私は考えます。
最後に私は「野田岩」に以下の文章を店内などに張ることを提案します。
「天然鰻は希少なため、当店も入手量は限られております。当店は以前から品質が安定している「養殖鰻」を主体に鰻重、蒲焼を提供しております。天然鰻は必ずしもすべて美味しい物ではありません。時期や収獲場所、個体差により当たりはずれが多いものです。しかしそれでも天然鰻の風味を試されたい方は、有無をスタッフにお尋ねください。入手しているときは時価で提供させていただきます。」
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