遅ればせながらDRからのメールをご紹介

友里が不景気だ、不景気だと叫んでもう3年は経ってしまったのではないでしょうか。その割に東京の有名高額店(特に和食と鮨)は連日盛況にみえたのですが、ようやく今年になって巷の不景気の影響が出てきたと感じるようになりました。
詳しくは後日に譲りますが、あの店がと思う有名店で、満席どころか5割程度の客入りの場を何回か目撃してしまったのであります。
フレンチ系の大箱であるグランメゾンンなら満席でなくても驚かないのですが、キャパが20人程度の高額店でこのような状態は非常事態ではないでしょうか。

先日は3つ星鮨屋で前日に1名の追加がオッケーだったこともありましたっけ。(カウンターだけの店です)
東京で予約困難と言われている「かわむら」、「鮨さいとう」はこのような兆候がでていないのか、友里、興味があるところであります。
おっと、もう1つ、あの「カンテサンス」を挙げるのを忘れておりました。(未だ予約困難なのでしょうか?)
ただし、客単価が2万円突破の店と違って「バカール」や「オギノ」など客単価が1万円前後の店への影響は、独身女性が不景気を実感しないかぎりまだ好調を続けると考えます。

東京の有名店がピンチになってきているというのに、京都や関西は相変わらず絶好調な店が多いと聞きまして友里は感心したのであります。
相変わらず「川口」は数ヶ月先では予約が入らず「つか本」も連日満席だとか。
驚いたのは大阪の韓国料理店。ミシュラン初の星取り韓国料理店ということもあるのか、なんと

半年先まで一杯

と漏れ聞いてしまいました。フレンチや和食ではなく韓国料理店が予約困難というのは、全国でも例がないのではないでしょうか。
あのノンスパイスカレーに行列してまで食べに行こうとする大阪人をみるとある意味納得するのですが、それでも京都、大阪、恐るべしであります。

以前のブログで、製薬会社の接待自粛が高額店にダメージを当てると書きました。すぐざまMRの方から

製薬会社の接待は2万円前後だったから、高額店には影響なし

との実態を教えていただきました。だとしたらこの東京の高額店の不入りは、真の不景気が原因ということになり深刻度は更に高いと考えます。

ところで、MRではなく現役のDRからのメールもいただいておりました。関西限定なのかもしれませんが、紹介させていただきます。

大阪ではグランメゾンに行くことはほとんどない。
浪速割烹や海系寿司、ステーキなどが多かった。

というのであります。
浪速割烹というのは、たとえばあのコース3種(金額は1万5000円から2万5000円)の内容がほとんど変わらない「本湖月」のような店だとか。経費族相手だから中身を変えず高い設定のコースを造ってもニーズがあったのかもしれません。
友里は、大阪での接待先というと

カハラやベカス

がすぐ頭に浮かんだのですが、これらの店は同伴用だとのことでした。ということは、同伴をしないDRはこれらの店には近寄らなかったのでしょうか。
フレンチ系ならせいぜいビストロかワインバーだとのことで

グランメゾンン系には絶対に行かなかった

うーん、私は何回か東京で製薬会社が先生らしき人(教授?)を接待している場面を目撃しているのですが、あれは幹部(社長など)だからの特権だったのでしょうか。夫婦単位であったことからも、ランク(接待先だけではなく接待側も)によって予算は青天井になっていたのかもしれません。

昨年半ばは年末が飲食店業界の山だと聞いておりましたが。まだまだ底を打ったようには感じません。
フランス大統領選の如何によっては、ユーロが崩壊し欧州が最大の危機となるとの話もでてきました。そうなれば日本も円高で更なる不況になるのは必至。飲食店業界だけではなく、日本自体が正念場に立たされているといっても過言ではありません。