通勤手当を社会保険料の標準報酬額に加算するのは本当に不公平なのか

昨日は体調不良で本業を休んでしまいました。熱は峠を越えたようですが、喉の痛みが半端ではありません。
医者からは、扁桃腺炎をこじらすと面倒なことになると脅されましたので、本日も養生させていただくことにしました。アルコールなし、外食なしの2日間となりそうです。

先週末だったでしょうか、みのもんたの朝ズバッ!(土曜版?)で、社会保険料の徴収システムに不公平があるとのテーマの放送がありました。

Aさん、Bさんと同じ給料の同期入社の人、確か40万円と仮定していましたが、二人は会社から受け取る通勤費が異なっておりました。

Aさん 自宅が会社の近くで徒歩通勤なのでゼロ円
Bさん 自宅が遠く通勤費として毎月5万円支給

番組の紙芝居では、二人が寿司屋で給料明細を見せ合っていたのですが、そこでBさんはAさんより5~8千円も社会保険料を多く会社に徴収されていることを挙げて、

これは不公平

だと断定し、国会でも是正の動きがあるとの企画であったのです。
会社負担の通勤費を給料に加えた額が保険料算出のベースとなる標準報酬額となるのですが、この通勤費の加算で、ランクが上がってしまって保険料が高くなるケースがあり、同じ給料同士だと不公平であるというのであります。
確にこの表面的な報道を信じ込む純粋無垢な視聴者なら

同じ給料で徴収額が異なるのは不公平

と感じるかもしれません。しかし友里は、暴論と言われるかもしれませんが、誤解を恐れず言わせていただくと

まったく不公平ではない

と考えるのです。
普通、会社は都心、自宅は郊外というのが一般的でありますね。会社が郊外で、自宅が都心というパターンはマイナーであると思います。
ということは、会社近くに自宅を維持するということは

取得費(相続なら納税額)、固定資産税(賃貸でもそれが賃料に上乗せされる)など郊外在住の同僚より都心在住者は負担が大きい

のであります。高い都心に住むのは勝手だというのなら

通勤費を加算される郊外に住むのも勝手

であります。また、会社は郊外在住の社員のために

それなりの交通費を負担している

のも事実。好きで郊外に住んでおいて、更に会社から

他の社員より多いバックアップ

をしてもらっているのです。
友里はみのもんたの朝ズバッ!の企画者に言いたい。

己が交通費を負担していて徴収額が多くなるなら不公平だが、会社におんぶにだっこなら、多く徴収されて当たり前ではないか

会社に多く負担して貰っていながら、自分の支払いは負担してもらっていない人と同じにしろとの主張は

自分勝手な良いところ取り

と断言したら、アンチからは友里は会社経営者(零細です)サイドの論理だと批判されるかもしれません。