裁判員制度って意味あるのか

日曜午前中のTV(報道&討論番組)は、「足利事件」の冤罪問題一色でありました。
「サンデープロジェクト」では、田原総一朗氏が判断を誤った、判断を先送りした一審、二審、最高裁の担当裁判長の個人名を挙げて「逮捕だ」とか叫んでおりました。
確かに今回の経緯を見ますと、素人の私には「浮世離れ」した思考としか思えない彼らの判断が見て取れます。
でもしがらみを嫌って裁判官は世間となるべく関わりを持たず、ストイックな生活をしているので世間常識を求めるのは酷。ある意味仕方ない面もあるのですが、コメンテーターなどはこの5月に導入された「裁判員制度」で世間の常識が導入され改善されるようなことを言っていました。でも本当にそうなるでしょうか。
裁判員制度が刑事裁判に限定されているのは知られていますが、一審(地裁)だけに限定されているというのはあまり問題にされていません。
つまり、日本は三審制(実質二審制)ですから、例え世間常識を踏まえた一審判決が裁判員達によって出されたとしても、検察や被告のどちらかが上告さえすれば、二審で閉鎖的な裁判官だけの判決に戻ってしまうということです。
裁判員制度ってある意味「ガス抜き」のパフォーマンスではないでしょうか。
司法も「地裁で素人がやってもらっても結構。最後は高裁で我々プロが判断するから関係ない」と思っているのではないかと穿った見方を持ってしまいます。仕事を休んで参加しても、二審が一審判断をまったく参考にしない場合、「裁判員制度」は形だけの意味ない制度となるでしょう。
昨夕偶然「ウチゴハン」なるTV番組を見ました。
「賛否両論」という創作和食の主人、笠原将弘氏が料理を造っていましたが、さすがスポンサーが「味の素」であるだけに、しっかり「うまみ調味料」を投入していました。
うーん、こんな番組に出て「うまみ調味料」の投入を披露してしまうと、店でも投入しているのかといった疑いを持たれてしまうのではないでしょうか。
店の宣伝のために出演したのでしょうが、かえって「賛否両論」の足を引っ張る可能性もあると考えます。
友里掲示板
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