竹やぶ(六本木)が7月で閉店

嬉々として閉店情報を伝えていると批判される友里の今年第一報であります。あの六本木ヒルズにある「竹やぶ」が7月31日をもって閉店するとの情報を読者の方からいただきました。
店のHPにも閉店のお知らせが出ております。まずはご覧ください。

http://www.takeyabu.co.jp/index.php?page=roppongi

六本木ヒルズオープンから10年近く、当初は連日行列が出来ておりましたが、最近は行列などみたことはなく、外に置いてある椅子(並ぶ客用)が寂しさを醸し出しておりました。何の理由で閉店するのかわかりませんが、集客や売り上げの問題もあったのではないか。
賃料が高いからか、ヒルズの飲食店はみなCPが悪い。(森ビルに限らず再開発ビル全般の問題ですけど)
あの量の蕎麦で1000円前後の請求では客が来たがらないのは無理ないこと。私も昨年久しぶりに訪問しましたが、昼にちょっと食べて飲むつもりでもかなりの支払額になってしまいました。

竹やぶ同様に、あの高額店地域の店は、次郎、レスプリ・ミタニ、みかわ、れい家菜と集客に苦しんでいるのではないでしょうか。
レスプリ・ミタニは客の入りを外から見られるのが嫌なのか、ガラス窓に目隠しをして店内を確認できないようにしてしまいました。ガラガラな店内を公開していては更に客が入って来ないと思う気持ちはわからないではないですが、飛び込み客がドアを開けた瞬間

閑古鳥しかいないホールが目に飛び込んでくる

というショックも考えていただきたい。この驚きは大変なものではないか。今更引き返すほど勇気のある人は少ないでしょうから、入店前に客入りを知ることは一般客にとって重要な情報なのであります。

最近すっかり取り上げなくなった森ビルネタですが、けやき坂を通るたびに私は

ヴィトンやアルマーニはこの店で利益を上げているのだろうか

と心配してしまうのです。この手の店は、ガラス窓の目隠しをしておりませんから中が見えてしまうのですが、客を確認したことはほとんどありません。
「虎屋カフェ」や「ル・ショコラ・ドゥ・アッシュ」のあの行列は何だったのか。今はなきジュリアナのお祭りのように、並んだ人(踊った人)は恥ずかしい思い出となっているかもしれません。

もう1つ閉店情報です。
オススメ本の確認で以前から気に入っていた恵比寿ガーデンのトンカツ屋「武蔵」を訪問しようとしたらなんと11月で閉店済み。未だに次の店が入る兆候が見られません。
「かつ好」から暖簾分けのような形で引き継いだ「武蔵」でしたが、やはり客が入らなかったのか。現在は高田馬場のビルに入っているそうですが、すでにトンカツ屋が営業していたため、トンカツ屋としてはスタートできなかったと聞きまして、訪問することをやめました。
なぜ焦ってそんなビルへ移転してしまったのか。好きなトンカツ(サクッとした衣に肉も悪くない)だっただけに、恵比寿近辺の安い地代のところでやればそこそこ客が来たのではないかと残念で仕方がありません。

料理人は食材を見る目も大事でしょうが

立地の目利き

も重要であると考えます。