油そばを食べてしまった

今週は本来のお題である「食」や「酒」とはかけ離れた、しかも重いネタが続きましたので、本日は軽めの店訪問記であります。
掲示板で興味があると書き込んだ「東京油組総本店 広尾組」、油そばの店なのですが、先日訪問してきました。
昼時に一食(話のタネに1回で充分)なので、「店評価ブログ」で取り上げるほどのこともないと判断、ここに簡単に感想などを書かせていただきます。

近くのラーメン屋(中華そば?)は満席でしたが、この店は7割方くらい。行列を覚悟していたのですが、拍子抜けしました。
券売機の前に立ったら、責任者らしき人が

?初めてですか。お客さんなら「大盛り」がいいですよ

と話しかけてきます。最初で最後なので、ビールのツマミに「水餃子」も試したかった私はなんとかその誘いを断り「並」(680円)を選択。しかし続くオススメのトッピングB(叉焼、半熟卵 ネギ胡麻?)の300円は根負けして頼んでしまいました。
ビールに水餃子を加えての支払いは1500円前後になったでしょうか。平均客単価の倍という上客になりました。

麺は4分ほど茹でるのですが、水切りは自然落下式。若いスタッフが単純に1分ほどじっと空中にもったままです。素人の私は

はやく水(湯)を切らないと冷めてしまう

と心配になりました。特製のタレやゴマ油、そしてトッピングを二人がかりでやって、やっと「油そば」が目の前に登場します。

辣油と酢をかなりかけたつもりだったのですが、ヘタッているのかあまり効いてきません。半熟玉子などを全体に混ぜ合わせると、そこには私が経験したことのない「麺料理」が出来上がってしまいました。
タマネギも入れた方がよいと書いてあったので入れましたが、トッピングや調味料の味が個別に主張して何を食べているのかよくわからない。
「辛味噌」なるものも入れてみましたが、当然ながら辛めの味噌味が全面に浮き出てしまいました。

要は、酢が好きなら酢、ヘタッた辣油が好きなら辣油、辛味噌が好きなら辛味噌、と自分好みの汁なし麺を造れるのが、この「油そば」の魅力なのでしょうか。
個人的には同じ汁なしなら、四川の「担々麺」の方が料理としての完成度は高いのではないかと感じた次第です。(当たり前でしょうけど)
麺と同じ湯で茹でた水餃子(3ヶ180円)は価格なりでして、友里の「油そばチャレンジ」はあっさり終了したのです。

一番驚いたのは客層。結構若い女性のグループが食べに来ているんですね。オジサンばかりだと思っていたので意外でした。
今年初めてというか、ここ数年食べた記憶がなかったラーメン(これはラーメンではないのかも)、おそらくもう食べる機会はないでしょう。