決算情報が事前に漏れていたとしか思えない、東芝

あの食べログが北海道の飲食店から訴えられたようです。
飲食業界で訴訟問題(裁判沙汰)を語れる唯一のライターと自負する友里、本日のブログで取り上げようと思っていたのですが、それよりも賞味期限が短いネタがありましたので、本日は掲題について述べてさせていただきます。

最近の株価上昇で余裕がでてきた友里、毎朝株価をチェックするのが日課となりました。(含み損が大きかった時は株価なんて見向きもしませんでした)
8時過ぎから保有株や主だった株の気配を見ているのですが、前日のNYダウが上昇したにもかかわらず(円が急騰していないのに)不自然な気配を示している会社があるではないですか。なんと

東芝が売り殺到で気配値が急落

していたのです。
前日は22円も上がって終値が539円。同業の日立は前日とほぼ同値の気配値でありましたからこれは異常事態。
そこですぐピンときたのが

東芝の決算発表は今日なのか(友里は所有していないのでチェックしていなかった)

すぐさま確認しまして、東芝の決算発表が

同日(昨日の5/8)の15時

であるとわかったのであります。
企業によっては場中(9:00~15:00)に発表するところもありますが、普通は場が終わったあとにする決算発表。理由は簡単で、場中にインパクトある発表を出して市場を混乱させることを避けるためであります。

東芝は前日の場が終わってから決算発表当日の場が始まる前まで何の発信もしていないのに、なぜ売りが殺到するのでしょうか。
誰でも気付くと思うのですが、この段階で

減収減益の発表

が予測できちゃったのであります。案の定

http://megalodon.jp/2013-0509-0806-27/news.tv-asahi.co.jp/news_economy/articles/000004944.html

2期連続で減収減益

との見出しは予想通りでありました。
決算発表当日の場が始まる直前の気配は

成行売 750万株
成行買 230万株

気配値は480円前後と、前日比10%以上の急落を示しておりました。
実際のところ場が始まると即座に

特別売り気配

結果的には始値は499円で踏みとどまり、終値は512円(-27円)と5%程度の下落に止まりましたが、日立が640円と前日より4円上がって終わっているだけに(場が終わった段階では東芝も日立も決算は出していない)

東芝の下落の不自然さ

がおわかりいただけると思います。
はっきり言って

東芝の決算発表内容が事前に漏れている

としか考えられない決算発表当日の売り殺到でありました。
数年前でしたか日本経済新聞の広告部門社員のインサイダー問題がありましたっけ。
事前に決算内容を知る立場の人は、会社の当事者(役員や経理関係者、監査法人など)やこのようなマスコミ関係者に加えて、

HPのIR情報作成に関係する人や証券業界

などが考えられます。
世はインサイダー、インサイダーと表面的にはうるさいですが、実態は

情報がダダ漏れ

である可能性が非常に高いことがわかった昨日の東芝株急落劇でありました。

最後に、財界御用新聞の日経の東芝決算発表記事を添付します。

http://megalodon.jp/2013-0509-0807-08/www.nikkei.com/markets/kigyo/gyoseki.aspx?g=DGXNASFL080MW_08052013000000

東芝、純利益29%増1000億円予想 インフラ好調 14年3月期

この見出しも間違いではないのですが、前述のテレ朝ニュースの見出しである

テレビ事業不振で…東芝2012年度決算で減収減益

とはあまりに極端に異なる内容。
日経の立場(財界の御用聞き)がおわかりいただけると思います。

数年前、ある新聞社(もちろん日経以外)の方が

日本経済を悪くしたのは、日経新聞
日本の政治を悪くしたのは、早稲田大学雄弁会
日本の政治をこれから悪くしそうなのは、松下政経塾

と言われたことを思い出しまして、友里もまったくその通りと納得したのであります。

本日の株価ですが、りそな(8308)がメガバンクと異なる値動きとなっております。1%以上も上がっているのですが(出来高も多い)、りそなの決算発表は5/10のはず。
おそらく明日の場後の発表では

良い結果

がでると友里は予想します。