正月早々に靴で散財してしまった!

昨年末、靴を脱ぐ和食店へ後輩を連れて行ったのですが、事前に

靴は一番まともなものを履いてこい
ジャケット(スーツ)もそうだが、コートもましなものを着てこい

とアドヴァイスしておきました。
ミシュラン3つ星などの高額フレンチ(イタリアンも)へは行っているようですが、高額和食の経験はそうでもないこの後輩。
普段から

店の待遇に対して疑問

を持っていたからであります。
訪問回数は人一倍あるはずなのに、いわゆる

ソワニエ扱いをされない

との愚痴。
友里に言わせれば、ディナーではなくランチ主体、酒類を頼まない、といったスタイルでは店の売り上げ(利益)への貢献度が少ないだけに、いくら訪問が多くても常連扱いや特別扱いは無理。
でもその他にも原因があると思ってのアドヴァイスでありました。

以前ある女性から聞いたのですが、グランメゾンなど高額レストランだけではなく、ブランド店(デパートや路面)へ行く時も、服装だけではなくアクセサリーなどに気を遣っているとのこと。
早い話、オレンジがイメージカラーのメーカーのバッグに、HWなどの宝飾品や時計などをジャラジャラとつけていくと

スタッフの対応が変わってくる

のだとか。
確かにレストランの場合も、ソムリエやメートルなどスタッフは、客のコートや靴、時計に注目すると言われております。服がそれなりかどうかのチェックは当たり前ですけど。

コートはその一触りで高級品か否かが割と簡単にわかるとのこと。預かりますから、どこのメーカー品かもチェックできますし。
靴や時計はスーツ(ジャケット&パンツ)より優先順位を落とすのが一般的ですから、良いものを身につけているなら資金的に余裕があると判断するのでありましょう。

最近アプリからダウンロードした風俗ノウハウ本(友里は風俗を利用しないのですがその着眼点が面白かった)にも書いてありましたが、店(風俗も)は客に対して

利益を上げさせてくれる上客か
常連になってくれるか

が一番の関心事だとか。
よって何よりも早く客を値踏みしてその判断をしたいがための客の服装&持ち物チェックなのであります。

若い頃、知人(同窓生)が

デジタル時計をしていたので、店(お姉さん)の扱いが悪かった

当時はデジタル時計が普及していた時でしたが、

デジタル=廉価

のイメージがあるだけに、夜のお姉さんには上客(裕福)と思われなかったのでありましょう。適切な判断でありましたが・・・

まあデジタルは最悪でありますが、高額店では

クオーツも御法度

ではないか。いやクオーツでないにしても

ロレックスも避けた方が無難(ホイヤーはしないほうがマシ)

たまにニュースで報道される高級時計の盗難事件。
必ずと言って良いほどその内容は

高級時計のロレックスを数千万円分盗まれた・・・

とありますが、それを聞くたび友里

きょうびロレックスを有り難がる人が未だ存在しているのか

と首をかしげるのであります。
今でも中国系ではウケるとも聞きますが、欧米や日本では化石の位置付けではないかと・・・

靴もそう。結構よく見かけるのですが、上場企業のシャチョー(創業系も含めて)のオフタイムの靴、未だに

カルガモ、もとい、フェラガモのスリッポン

の確率が高いのではないか。

友里もたまに出身学校の関連で、この手のシャチョーたちと会食で遭遇することがあるのですが、綺麗で若い(あくまで相対的)お姉さんを横にはべらしているのに

服や靴、まして時計はまったくイケていない

場合が多い。

でもネットのブログを見ていると、セレブ夫人(愛人や夫も)の

高額レストラン訪問自慢
エルメス&ハリーを買った自慢

が氾濫している現実。
友里には関係ない世界でありますが、世の富裕層はこの持ち物を気にしない層と、ブランド三昧の層の

二極化

になっていると考えます。
どちらかというと、後者は特養理事長など医療関係者やIT関係者(死語になっていないのか)など

成り

が主体かも。
内部から気品を醸し出すことができないので、ブランドに頼らざるを得ない層でもあります。(前者の創業系上場シャチョーも決して醸し出しているとは思えませんが)

かくいう友里も、富裕ではありませんが大阪泉南のDNAを持つだけに、

無理して手っ取り早くブランド品(といってもごくわずかで安めのもの)に手を出す

後者であります。

イントロが長くなりましたが、ここからが掲題の本文となってきます。
その昨年末の前述の和食店訪問で、昨秋パリで購入した靴を履いていったんですね。
今まで買っていたメーカー(JMWとAT)の最近のデザインがイマイチになって来たので思い切って目立つ靴を2つほど買ったのであります。

海外での買い物だからこその思い切った判断だったのですが、なかなか履く機会がなく、ロオジエに続いての2回目の装着でありました。
靴底の色に特徴があるメーカーなので女将もすぐわかったのでしょう、常連でもソワニエでもないのですが、セールストークで

○○さん(友里の本名)、オシャレですね

と褒めてもらって気をよくしていたので、この正月に青山でもう1足買ってしまったのであります。

正月早々身内に連れて行かれた渋谷の量販店(しかもセールでごった返している)でかなりの支払いを負担させられ、その鬱憤を晴らしたかったことも大きな理由でありました。

この時期はセールのはずだとの読みもあったのですが、このメーカー

青山店とメンズはセール対象外

であったのであります。
そんなことはつゆ知らず、カジュアルなイボイボ、もとい、スパイク全面の靴を話のタネに買ったのですが、カードをきる時その支払額を見て友里、今年はじめて椅子から転げ落ちたのであります。

パリで買ったフォーマル靴の2倍近いぞ!

今さらカードを引っ込めることもできず、来月の決済のためのやりくりに頭を悩ますことになってしまったのであります。

しかし自分のことを棚に上げて言わせていただくと、この店で遭遇した客たち、前述の後者のカテゴリーでありまして

成り的で質が悪い(男女とも)

大阪の泉南DNA保持者もこんなレベルなのかとちょっと落ち込んだ友里でありました。