東京が関西含めて全国に誇れる料理ジャンル その1 イタリアン

友里掲示板の店評価スレで本日のお題を思いつきました。
土曜にアップした店評価ブログで、築地の「清壽」を珍しく悪く書かなかったからでしょうか、直ぐさま訪問された読者の方の感想に直ぐさま反応したマニアック思考の方の書き込みが本日のブログネタの切っ掛けであります。

http://tomosato.net/test/read.cgi/bbs/1278971290/229

東京が全国に誇れるジャンルは高額フレンチ、鮨屋、天麩羅屋であるというご意見、私も賛同させていただきます。しかし、敢えてといいますか肝心なものが抜け落ちていると思いますので、もう1つ加えさせていただくとしたらそれは

イタリアン

ではないでしょうか。正確に表現すると

郷土色を全面に出したイタリアン

であります。今でこそピエモンテだ、トスカーナだ、ヴェネチアだ、シチリアだと東京では珍しくなくなりましたが、関西で郷土色をウリにしているイタリアンがあるのでしょうか。
私が知る限り関西のイタリアンシェフ、本場イタリアで修業経験がないどころか

本場イタリアで食べたことがあるのか

と思ってしまうような、和風と言いましょうか本場とはまったくかけ離れた別次元の

パスタを出す洋風料理

ばかりだと考えます。ミシュラン関西版を見ても、京都、大阪、神戸の3地区で掲載されているイタリアンは

わずか1軒

であります。欧州版を見てもわかるとおり、コンプレックスがあるのかもともとイタリアンに対して評価が低いミシュランであることを差し引いても、あまりに不自然な

わずか1軒

ではないでしょうか。
変な自称イタリアンばかりと言ってしまえばそれまでですが、本場イタリアン不毛の地であると言えるでしょう。

年末になると東京では、知ったかぶりの自称イタリアン通(友里も入るかも知れません)が

白トリュフだ!

と一部騒いでいるようですが、関西ではそのような熱気はないのではないか。この時期でも白トリュフを予約なしで仕入れて常備している店は非常に少ないと考えます。
東京でも郷土料理の中ではマイナーなのがピエモンテ料理。その花形食材が白トリュフですから、関西など東京以外の地では取り扱いは、リスクがありすぎて難しいのでしょう。

江戸前鮨と同じく本場に近いイタリアンを日本で味わいたいなら、お叱り覚悟で

東京しかない

と私は敢えて言わせていただきます。