日曜のブログ(店訪問短評編)で大阪は難波の「本湖月」の名をちょっと出しました。祇園の「八寸」を評したとき「本湖月はひどかった」と一言書いただけですが、同業の方といわれる方が、見事な思い込みで友里掲示板に反論されております。
「相性が悪い客」、「来て欲しくない客」、「柄の悪い不動産屋」にはもう来るなとのメッセージをこめて「とんでもない所作(意地悪)」(原文ママ)をすることがあるようなので、友里も心当たりがないか、といったものでありました。
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「本湖月」を信奉している同業の方か、盲目的に「本湖月」を愛する常連の方か、もしくは「本湖月」の関係者の方としか思えない発言に私は唖然としました。
最初から私が「負のオーラ」を放っていると思い込んでいらっしゃるからです。
でもそんなことないんですね。隠し撮りされた写真が出回っている店でない限り、ほとんどの店では友里征耶の訪問に気がつかないのは当事者の私が経験済みです。
それでは私は一見して「ガラが悪い外観」なのか。J.C.オカザワからは薄髪といわれ続けており、まったくイケメンではありませんが、服装含めて普通の一般人であると思っております。私と初めて会った方々は、あまりの「ノーマルさ」に皆さん驚かれるからです。私の正体を知っている料理人やシェフに聞いていただければすぐわかることでもあります。あの鮨屋の主人とかあの創作和食店の総料理長とか・・・
「贔屓の引き倒し」と言うのでしょうか。この方の「本湖月」擁護のため、かえって店の評判が落ちるというリスクをお考えにならなかったのが残念です。
「本湖月」は外観などであからさまに客を「差別」するだけではなく、「意地悪」までする店なのか、と世間に思われてしまうからです。
そこで本日は「本湖月」の擁護をさせていただきます。
その日のカウンター9名は、私の確認する限りみな同じ料理が出ておりました。
バットから取り出した造り置きの鱧(焼き霜処理済み)、奥で串打ってきた鮎塩焼き(2尾)、5つのほおずきに入れられた八寸、日本一贅沢だと店主が言っていたバチコの細切れをまぶしたトウモロコシの揚げ物、ガスパッチョもどきに浸かったジュンサイとソーメンなどなど。
書き込みされた方は「本湖月」で骨切り済みの鱧を出される客は「嫌な客」だと判断されたからだと力説されていますが、私以外の客はどうみても常連、少なくともリピーターばかりでありました。
隣のカップルは特に店主と親しいらしく、
穴見氏 「もうすぐ海外へ旅行されるんですよね」
カップル 「はい、明日から出かけます」
との会話があったくらいです。
店主は「平日は味のわからない接待客ばかりだけど、休日は常連主体なのでやりがいがある」とそのカップルにヨイショまでしておりました。
そのやりがいがあるカップルもしっかりバットから取り出した骨切り済み、焼き霜処理済みの鱧を何の疑問も持たず食べていたように見えました。
京都の高額和食は1万円を超える店ならたいてい客の前で「骨切り」するはずです。造り置きはまず出ません。(山玄茶はバットから取り出していた)
しかも私は25000円という観光客用の最高値コースを頼んでいるのです。いくら常連と同じとは言えこの価格で造り置きは論外。
電話では、15000円、20000円コースと食材が違うとはっきり言われましたが、「本湖月」擁護の方の書き込みでは、この店は15000円も20000円も25000円もほとんど差がない、25000円は観光客用の価格設定だと暴露されていました。
つまり、私が食べた料理は「意地悪」されたものではなく、常連が違和感持たず食べる普段の料理ということです。
「本湖月」は私の知る限り客に対して「差別」していないことを強調させていただきます。
ただその普段の料理が、CP悪く質、調理とも極めて凡庸なだけなのです。これがいわゆる「過大評価店」の典型例と言えるでしょう。
こんな店がミシュランの立派な「3つ星候補」とは片腹痛い。
造り置きの鱧だけではなく、他の料理も食材の質、調理とも極めて凡庸、京都だったら1万円でも集客が難しいレベルであると考えます。
この料理で大阪屈指の和食と言われるなら、大阪の高額和食のレベルは無茶苦茶低いと言うことでしょうか。
大阪の方々は、京都で1万円以上の和食店の経験がないのでしょうか。なぜこの店の評価が高いのか、私はまったく理解できません。
新幹線使って京都へ行って食べたほうが、新幹線代とタクシー代をいれてもCPよく満足すると思うのですが、大阪の方々はそのような発想をお持ちでないのが不思議であります。往復で1時間チョイですよ。
初めての試みですが、友里征耶が「本湖月」を訪問した日時を公開しましょう。こんな事はしたことがないのですが、もう二度と行く必要がないと思い(今回が初訪問ではない)、当日訪問された常連の方々に対し、自分が食べた料理が「差別料理」であったかどうかを検証していただきたいからです。バットからの造り置きの鱧、いつものことなのかどうかも含めてです。
友里征耶が今年「本湖月」を訪問したのは7月20日(月)の休日の17時でありました。私以外の4組の方々のご意見をうかがいたいものです。
友里掲示板
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