未だある予約困難な店

金融危機による株価下落や今後の景気減速感からか、銀座の店でも客入りが落ちてきたと聞きました。一部の店を除いて、高額店になるほど不景気の影響は大きいのではないでしょうか。
あのJ.C.オカザワも昨年からの株価下落に大きな痛手をうけたのか、最近の訪問点はランチ、居酒屋に限定されているようです。本業である金融取引から撤退したと漏れ聞きますが、副業であった「食べ歩き」で生計を立てていけるのかどうか。
去年からかなりの本を出版していますが、売れていない本もあるようです。初版で終わる本が続出しているとしたら、「印税取り逃げ」であります。
未だに「カンテサンス」や「水谷」で予約が取れない状態が続いているのかわかりませんが、最近でも予約が入らない店が他にあることを読者の方から聞きました。
1つは「かわむら」。銀座のヒレ肉専門店ですね。私もオープン当初は何回か行ったのですが、最近は予約が出来ないというのです。
7?8席のカウンターのみの小さな店ですから仕方ないとも思いますが、「アロマフレスカ」と同じく常連が食後に次回の訪問日をどんどん入れてしまうことも一見が入店できない大きな原因だと思います。
ある意味公平ではない予約方法ですから、いっそのこと「一見お断り」にしたらすっきりするでしょう。
でもそんなにリピートするほどの店でしょうか。客単価3万円はいく高額店ですから、話のタネに1回だけで充分だと思います。
もう一つが、神楽坂の鮨屋「贔屓」。やはり読者からの情報で、「食べログ」にも載っていたのですが、なんと「紹介制」ということで訪問することが出来ません。
焼き鳥の「世良田」も赤坂の某寿司屋もこのシステムを取っていますが、店にとってどんなメリットがあるのでしょうか。
一見に頼らなくても経営が成り立つ集客力があるのでしょう。また常連に連れてこられた一見客がリピーターになるとの自信もあるのかもしれません。雰囲気が荒れないというメリットも考えられますが、不景気が続いてくると苦しくなってくるのではないか。
ミシュラン掲載店とは対極の位置づけにある「紹介制」の店、今後もマスコミ取材やミシュラン掲載を拒否して、その矜持を守り続けてもらいたいものです。