最近訪問した店 短評編 8

友里は読者の方から色々な情報をいただいております。私自身がネット検索などで確認できた事で、飲食店業界の問題点にかかわることはこのブログで述べているのですが、事実だとしても確認できないネガティヴな情報は開示することができません。最近、ある多店舗展開会社の資金繰りがかなり厳しくなってきているとの情報が入りました。リストラ、支払い遅延などの話も聞いています。たとえ事実だとしても、より信用不安を引きおこすので開示は慎重に考慮しなければならないのですが、公になる時にあらためて述べさせていただきたいと思います。「飲食店と屏風は広げると倒れる」と言われていますが、「屏風は閉じすぎても倒れる」はずで、経営のかじ取りは難しいものです。
さて、最近訪問した店シリーズ、今日も3店です。
やす幸 銀座
ホント、5年以上行っていなかったでしょうか、久々の訪問です。バブル前後の時は、ソニービル近くにあった本店は、入店を待つ行列で一杯でした。予約もできたのですが、私も何回か並んだ記憶があります。同伴にも使われていた繁盛店だったのですが地域再開発で閉店、銀座地区では支店だった7丁目店1つになったはずですが、客入りは隔世の感がありました。満席でないどころか5割方しか客が入っていません。昨年共著「グルメバトル」の取材で行ったこの「やす幸」から独立した「おぐ羅」が超満席でしたからどうなっているのでしょうか。内容的、価格的にはほとんど差がないと思います。かえって「おぐ羅」の方が狭くて雰囲気は良くないくらいです。おでん屋といっても、数ある刺身やツマミが高いので、飲んでつまんでその後オデンを食べたら1万円を突破してしまう高額店。オデン的には悪くはないと思いますが、銀座ではもっと安いおでん屋がいくつもありますから、リピートは難しいです。
ガルゴティエ・ササキ 中野
知人から誘われたネットでは安くてCP良いと言われているフレンチ。中野駅から徒歩で15分はかかります。高田馬場の「ラミティエ」のようなCP感を期待したのですが、友里的には期待外れ。2940円のコース1つだけで、アミューズ、前菜は決まっており、メインがホロホロ鳥か子羊の2つだけとまったく選択肢がありません。厨房1人、ホール1人ですから限界があるでしょうが、「ラミティエ」の原則2千円で前菜、メインと選択肢が豊富なコースとはまったく比較になりません。調理も平凡で野菜も少なかった。ボリューム、野菜の量、価格と「ラミティエ」の方がかなり上行っていると思います。
ビストロ ド ラ シテ 西麻布
ひょんなことから知り合った4人会の3回目の会食で訪問。私の好きな店で楽しみだったのですが、今回はちょっと?。まず長年いた女性(ソムリエール)が辞めていて別の女性に変わっていました。彼女はまずまずなのですが、外人らしき若き男性スタッフとの連携が悪いのかかなりストレスがたまります。オーナーもいつものようにフロアにでているのですが、まだうまく機能していないようです。
料理は同伴者には不評なものもありました。フォアグラバニラ風味は依然と違ってハーフポーションなのか半額近くになっていて頼みやすく好評。しかし、仔羊などはどうってことない質と調理だというのです。そう言えば、テット ド コション、最初に食べたときはもっと美味しかったのではないかと思えてきました。店内は相変わらず満席。訪問し過ぎて調理に慣れて感動がなくなってしまったのか、調理や質が落ちてきたのか、たまたまその日の我々の体調もしくは厨房の出来が悪かっただけなのか、答えは次回に持ち越しです。