まだまだ新丸ビルは混雑しているようです。数日後の予約を取ろうとしたのですが、何軒もの店から「予約で一杯」と断られました。中には予約用のテーブルの数を制限している店もあるようです。「予約が2週間先しか取れない」といった状態をつくり、過熱感を出そうとしている営業方針かもしれません。実際はオープンの18時直前に行けば入店できる可能性が高いそうですが、そんなに早くから食べる気がしないので今回は諦めた次第です。
さて最近訪問した3店です。
アピシウス
リニューアルしたということで久々の訪問でした。個室、バー、ホールへの動線が変わりましたが、内装の重厚な雰囲気は変化なし。そして客層もそれほどの変化がないというか、男性だけの接待グループもいくつかありまして、7割方の客入りで下。
メニューをみてあらためて料理の値付けの安さに驚きました。前菜は5千円前後、メインの肉類も5?6千円と「ロオジエ」より2?3割は安いでしょう。ハーフポーションの料理もかなり用意されておりました。
ワインも昔ほどではありませんが相変わらず安めの値付けです。
料理はマリネ系の調理がかなり多い。食後感は悪くないのですが、シェフの顔が見えないというかやや時代に取り残されてしまった調理、といった感じがしました。値付けが安いのでかえって絶対価格の高いワインを頼んでしまうと「ロオジエ」並みの支払いになる可能性があります。
うーん、今のところ巻き返しの道は厳しいといったところでしょうか。
基順館
板橋の紹介制の焼肉屋です。以前、「大人の週末」に掲載されていました。
一日一組だけ、政治家、高級官僚、財界人も通うという不思議な店です。嵐山吉兆や和田金も来て驚いたと饒舌な主人は言っておりました。
予算は一人1万6千円くらい。ビールはなく、オリジナルの日本製ワイン(甘いのが多くて食がすすみにくい)もついています。
基本は牛のヒレだけ。牛はヒレしか駄目だと、生肉、焼肉と大量に出てきます。確かに最初の一口二口は美味しくいただきました。しかし、オリジナルのタレが甘い、ビールがない、甘めのワイン、と三重苦で私的には肉を楽しんで食べることができませんでした。
また牛はヒレと言いながら、豚はスペアリブを大量に出してくることに矛盾はないのでしょうか。
食事中しゃべりっぱなしの主人といい、胃袋も頭も大変疲れるお店。確かにヒレ肉の量を考えるとCPは大変良いと思いますが、その他の環境を考えるとリピートはしにくい店です。
ラトリエ ロブション
久々の昼訪問。オープン当時のあの行列、1時間待ちは何だったのでしょうか。昼・夜と一回転目だけ予約を受け付けるようになったところまで知っていますが、現在は予約なしで簡単に入店できます。もう2回転はしていないと思います。
頼んだアラカルト、たとえば温野菜にタルタルはまずまず美味しかったです。客は減りましたが、料理は美味しくなったのではないでしょうか。
しかしグラスワインが高すぎ。ヴァン ド ペイとか無格付けのワインで1杯1000円以上取るのはあまりにやり過ぎです。半値で提供できるのではないでしょうか。
カウンターでこのワイン価格では、夜ゆっくり食事をする気になりません。