2009年最後の短評編となりました。思えばあっという間の1年でありました。こんなことを20数回繰り返したら、自分もあっという間に平均寿命に到達してしまうかと考えると怖いものがあります。
小山薫堂さん、彼の大味好きな「舌」にはいつも疑問でして、そんな店を得意げに語ってもらいたくないと思いますが、彼が言うところの「一食入魂」には納得です。残り少ない期間に悔いのない店訪問をしたいという意味でしょうが、それなら大味な店や美味しくない店を食通ぶって取り上げないでいただきたいものです。
先日都内のとあるマンションで、フェラーリから降りてきた男性をみてビックリ。彼にそっくりなんですね。あそこに住んでいるとは知らなかった。
さて2009年最後の3店です。
レスパス
恵比寿の日仏会館に入っている廉価なフレンチ。昼は1500円前後、夜でも3000円台で終わる店であります。(追加費用がかかる料理が多いのが難点です)
この店の良いところは夜が空いているところでしょうか。(皮肉ではありません)3家族で訪問しましたが、なかなかディープな味付けでワインがすすみました。といっても、この価格帯ですからワインリストに多くを望まないで下さい。
オザミ デ ヴァン
友里掲示板でローヌなど南仏ワインの品揃えの良さが書き込まれていたので知人達と久々の訪問。
私は南仏のワインがあまり得意でないので(コート ロティは別)、正直それほどのものを感じませんでしたが、今思うと何の料理を食べたかまったく記憶に残っておりません。相変わらず混み合っているようでしたが、ある意味使命を終えた店ではないでしょうか。丸ビルへ出店するなど増殖してしまってグループ全体のクオリティが落ちてしまった感じです。
ロオジエ
今年最後の訪問は11月はじめに催された10周年イヴェント。メナールさん、ボリーさんの新旧シェフによるコラボでありましたが、ディナーがなんと4万円とこの不景気を考えない強気の値付け。
期待したボリーさんの料理も何だかメナール風で上辺だけの軽い調理でありました。
朱に交われば赤くなるとは例えが違うかもしれませんが、常連中心に評判が芳しくないメナール料理に浸食されてしまったようで期待はずれでありました。
「評判が悪いからなんとかしろ」とミシュランサイドから注意されたなんて都市伝説まで出来上がってしまった「ロオジエ」。そろそろシェフの賞味期限を意識する時期だと考えます。