先日ある同窓会の幹部集会が終わった後、恩師に連れて行かれたのがなんと「ガチミシュラン」で友里が総合評価で「×」をつけたお店。相変わらず盛況でありました。
「さとなお」氏のように具体的に名前を挙げての「人脈自慢」は差し控えさせていただきますが、上場大企業や有名企業の経営者との懇談はやはり「最近の景気」でありました。
さすがに景気が良いわけではないようですが、普段行っているスポーツクラブの仲間の「もう最悪」、「窒息しそう」といったせっぱ詰まった発言はなく、余裕のある景気分析の意見交換ができました。
今朝のTV番組では、アパレルの「クロスカントリー」の社長が、最近の派遣切りやリストラに対して「経営戦略の失敗を社員のせいにしている」と強く非難しておりました。バイトや派遣社員を採用せず、従業員全員が「正社員」とアパレル業界では希有な会社の代表の発言、私も同感であります。
10年ほど前に営業赤字になったことがあるそうで、その時は一番に「役員報酬」などの削減をはかったと言っておりました。
トヨタ、日産とまずはリストラ、減産、工場国外転出を発表する会社とはえらい違いであります。
膨張路線をとって増産で売り上げ増を狙い世界へ打ってでる企業は、例えれば戦国時代の領土拡大のようなものでしょうか。派遣切り、社員切りは、イケイケで家臣を突っ込ませていった領主が、戦況一変で戦場に置き去りに一人逃走しているようなものだ、といっても言い過ぎではないと思います。
私は派遣切りなど大きなリストラを決断した大会社の社長たちに、「あんたたちは『永遠』に拡大路線をとれると信じていたのか。どのようなリスクを想定していたのか」といった厳しい質問をマスコミがしないのが不思議でなりません。
永遠に右肩上がりなどあり得ない。好況と不況の繰り返しは誰もコントロールできません。答えというか、対処法が確立されていない、実際は誰も経済をコントロールできる答えを持っていないから、不況と好況が繰り返されると思います。
リスクを考えてすべての大企業が慎重になったらバブルのような「好況」は起こらないでしょう。就労人口も増えないかもしれません。何とかの一つ覚えのように、後先考えず膨張路線をとって大儲け、大量採用、大損、リストラを繰り返した方が良いか、地味な経営に徹した方がよいか、答えはありませんが失敗した時はまずは社長が責任を取るべきであります。何事も「結果責任」が企業経営の根本だからです。
何もしなくても好景気で大儲けが続いたら、報酬や賞与をお手盛りで上げるサラリーマン役員。何かしたため不景気になって余計大損となったら、まずは自分が責任を取るのが筋だと考えます。
さて3店です。
銀座 矢部
「ゲーテ」で一押しの和食店。昨年夏に銀座へ進出してきました。時期が悪かったと思いますが、年末でも結構客が入っているように見えました。
フグの刺身を入れた2万円のコース、フグ質は驚くものがありませんでしたが、料理はまずまずのものでありました。「ゲーテ」がいうような傑出さは感じませんでしたけど。
サラマンジェ ド イザシ ワキサカ
虎ノ門のビストロ。しっかりした味付けの料理でまずまず満足。この味の割に、ボトルでワインを頼む客が少ないのが不思議です。
面白いのは「貧乏人のフォアグラ」。900円とかなり安いわけは、レバーペーストのようなものでフォアグラをのばしているから。フォアグラよりレバーの風味が勝ります。
ルグドゥノム・ブション リヨネ
これまた長ったらしい店名の神楽坂のビストロ。思ったよりポーションは小さく、印象に残らない料理の数々でちょっと期待はずれ。
外観、内装とパリのビストロのイメージで、サービス料がないのですっきりしています。